男女参画社会 進展せぬ現実   

2007年09月30日

男女参画社会 進展せぬ現実   

 今日の朝刊に、男女共同参画社会に関する意識調査が出ていました。「妻は家庭」反対52%、地方の現実とはかけ離れているように思います。県の委嘱を受け男女共同参画推進員として地域を回ると、進んでいるはずの行政職員でも管理職の就く女性は数%。これは、職場を支える家庭や地域の理解が進まない影響と思います。

 特に子育て・介護に関しては、やはり女性がすべきの固定観念が消えず、女性たちは休暇を家事育児に使い切り、女性自身の休暇を取れない現実があります。子供の急病で学校へ迎え、病院、家までの約2時間でも、職場に頭を下げ、半休を取る現実。事業所の勤務体制の改善も必要と思います。こんな風景を見ると、内閣府の調査は、意識調査であって、実態を反映していないと感じます。

 国は、少子化担当大臣を作り対策を進めていますが、成果が見えません。要望したい事は、女性を労働者として受け入れる事業所に、「子育ての大事さ、子供は地域の活力」の意識を促す啓蒙活動を充実・継続して欲しいと思います。

 大人の仕事は、3つ在ると思います。家庭を支えるためのお金稼ぐ「労働」、地域社会支える有償無償の「ボランティア」、未来世代のために準備する「活動」。大人たちは、労働だけでなく残り2つの仕事に積極的にかかわる事が必要です。
特に男性は、意識調査結果を鵜呑みにせず、日々奮闘する女性たちの生活改善のためにも、もっと家事育児、地域活動に参画するべきと思います。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 12:55Comments(0)男女共同参画社会

「IQ、EQ、CQ」、「子供力」、諦めるない意志も才能

2007年09月28日

「IQ、EQ、CQ」、「子供力」、諦めるない意志も才能

 車の中で久々に「女子十二楽坊」の音楽を聴きました。胡弓の調べを代表に、中国楽器の音のハーモニーに酔いながら、一人車で熊本を西から東へ往復、温度差5度近い高低も加わり、自然もだんだん秋のを感じるかと思いきや、まだまだ熊本は暑いです。支離滅裂の冒頭のご挨拶です。

 昨日、マイミクの友人と2時間近く、色々と意見を交わす機会があったのですが、会場になった某高校近くのファミレスには、放課後の時間を謳歌する若い群集で一杯でした。学生たちの風景を見る限り、「格差」の声は聞けませんでした。

 さて、最近の話題から「IQ、EQ、CQ」のどれかの文字を見られたことがあると思います。
 
IQ :知能指数
 EQ :情報指数 
CQ:子供指数

IQは、良く聞く言葉ですが、EQははじめてですしまして、CQは聞きなれた言葉を思いましたが、品質管理の意味のCQ サークルと違い、子供力を計る指数らしいのです。
 要は、子供は「興味とチャレンジ(挑戦)」の意志の塊と思います。大人になると、少ない経験と生半かの知恵を言い訳に、新しいものへ挑戦を躊躇する傾向があります。そこを是正するために、「子供力」なる言葉で、即行動を奨励する運動と私は受け止めました。子供力とは、次に13の能力(心理)だそうです。

 ①遊ぶ力
②熱中する力
 ③焦点を絞る力
 ④急がせる力
 ⑤リーダーシップをとる力
 ⑥驚嘆する力
 ⑦好奇心を抱く力
 ⑧質問する力
 ⑨挑戦する力
 ⑩創造する力
 ⑪参加する力
 ⑫居心地を良くする力
 ⑬やり遂げる力

聞くと当たりまえのことですが、大人は見栄か、冷めたのか、上記のことが子供ようにできなくなります。と言うか、しなくなります。

 何回か子供からは、わずらわしいと言われるくらい質問を受けた経験があると思いますが、最近の先端企業でこのうるさいほどの質問を奨励する企業が増えています。
1)業績不振ですが、クライスラー社では、会議で「必ず質問せよ」と出席者全員に義務つける。
2)韓国の成長企業のサムスンは、「驚嘆する力」に着目し、これを発揮させる方法を編み出した。
 子供の好奇心と目的達成への行動力のエネルギーを、大人たちが取り戻すと子供から見ても輝いて見えるのかもしれません。


 昨日のマイミクとの議論の中で、「自力」「社会貢献」が話題の中心でした。その中で、自力と他力の考えを語った中で、様々な事情・出来事の中で、復活を遂げる「更正(力)」は、先ず自分自信の覚悟が必要であると思います。自力更生の解説を
「他人に頼らず、自分の力によって生きていく」
と、ある本にも書かれていました。仕事で言えば、上から支持をされて実行するのでなく、自分で見つけてやるのでなければ評価されない。

(本文より引用)
 全くの他力本願に頼ってはいけないのか。そんなことはない。自力更生で懸命にやっている人には、必ず目に見えない他力が働く。本来はそういう他力が真の他力本願なおである。自力更生の覚悟をした人に他力がよく働くのである。(「40歳、人生の転換期までにすべき事」第二章 自分に担保価値はあるか)

 アメリカで、ホームレス状態から、株式業界で大成功した人の言葉があります。
 ・・・彼が苦労しているとき、片時も忘れなかったのは、子供の頃に母親から言われた次の言葉だったそうです。
「その気になれば何でもできる!」
周囲からは、よってたかって「あきらめろと」といわれたそうです。でも、かれは株式ブローカーになることをあきらめなかった。
 あきらめなかったことが、彼の復活させたただ一つの要因だったと思います。あきらめないことも一つの才能なのかもしれません。
 ちなみに、彼はホームレスながら仕事だけは手抜きをしなかった。この奮闘ぶりが大手証券貨車のトップに目が留まり、ここから運が開けたとのことです。これは、映画化され大きな反響がありました。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 22:52Comments(0)教育問題

若くして学べば、壮して成すあり(佐藤一斎語録より}

2007年09月26日

若くして学べば、壮して成すあり(佐藤一斎語録より}

 江戸期末期の儒学者・佐藤一斎が言っている名言があります。

「志とは、大層なことを必ずしも指している訳ではない。極く当然のことであるが、なかなか実践にしくいだけのことである。自信とは、学ぶことである。
 
 若くして学べば、壮して成すあり
 壮して学べば、老いて衰えず
 老いて学べば、死して朽ちず

 自信を持って人生を生きなくて何が人生か、と言う事である。そのためには、自分を磨くしか方法がない。勉強すれば、自ずと志が生まれ、信念となり、自身を持って実践ができるようになる。」


・自信復活の方策(吉田松陰の教育方針)

 第一に、周囲を自ら受け入れることから始める
 第二に、人間は平等ではないということを受け入れる

 松下村塾は、一人ひとりの個性に合わせて、教育プルグラム(人生の目標)を組まれた。人は、皆違うこと。成長の時期(年齢)も、皆違うこと。それぞれの特性を見抜き、それを伸ばすことで自信を一層持たせていった。


・レイモンド・チャンドラーの名言
「タフでなければ、生きて行けない
 優しくなければ、生きている資格がない」


・陽明学の祖・王陽明の35歳の時、辺境の地・竜場で大吾した時の言葉「四耐四不の辞」
「冷えに耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐え、
 激せず、騒がず、競わず、随(したが)わず以って大事をなすべし」

(意味)
「冷たい扱いを受けても我慢し、もろもろの苦しみにも耐え、どんな煩わしく、雑用が多くとも乗り越えていく。また、時に左遷されたり、閑職におかれても、気にしないで悠々自適とする。
 そして、どんなことがあってもカッとしたり、嬉しいことがあったからといって、はしゃぎまわったり、むやみやたらとライバル意識を燃やさず、といって付和雷同もしない、という姿勢を常に持っていないと、天下の大事はなせない。」

 自信は、心の問題である。生まれた時から身についているものでもない。自らが後天的に身に付けるものである。日々、細々としたことを直視して鍛えていくものだ。王陽明の言う事上磨練の決意をした者にのみ、自信は宿る。


 「自信を培うのに簡単な方法はない」と、いにしえ(古)の人たちも、変わらぬ地道な方法で、自分を育てるしかないようです。自分の評価を周りの性にしたり、問題を周囲に押し付け、自分の努力を怠るようでは、自信と言う「心」が育たない。
 謙虚に自分を見つめ、日々、細々と学問を積み重ねることが重要なようです。

*参考資料:植田正也著「電通 鬼十則」
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 06:05Comments(1)名言・スピーチ・訓示・他

日常生活への関心が、危機と寸暇を発見する

2007年09月25日

日常生活への関心が、危機と寸暇を発見する

 小林秀雄の言葉「人生の鍛錬」を、時々ぱらぱらとページ関係なく、開き読んでいるのですが、今日気付かせてもらった言葉を紹介します。


 「事件が起こったときは、事件を直接に見た人、間接に聞いた人、これに動かされた人、これを笑った人等々無数の人々が周囲に同時に在るという事だ。事件は独りで決して起こらない。人々のうちに膨れ上がり鳴りひびくところに、事件は無数の切り口をみせる。」~「私小説論」6-178~

 今日も、色々な出来事、事故、事件が起こります。そのことをそれぞれで受け止めていますが、みんな心の中は違うと思います。そこに、論争が起こります。
 師の一人は、新聞記者から政治評論家になった方ですが、事件現場には必ず自分で出向き、自分で調べ、声を聞き考えることが大事と語っていました。そしてさらに大事なことは、事件後を継続して調査・検証を怠らないことが必要と訓示されました。
 人の噂も75日と言いますが、事件の解決には、一人ひとりの妥協(納得)が必要になります。


 「事実は小説より奇だ、これは実に本当のことである。言語に絶する光景という様なものなかなか日常見られるものではないと僕は思い込んでいる。ただそう思い込んでいるだけだ。若し心を空しくして実生活を眺めたら、日常生活も驚くべき危機に満ちている。
」~「山本有三の『真実一路』を廻って」10-222~

 日々の生活の中では、ドタバタと駆け回っていますが、意外と気付かない所に危機の芽が生まれています。生きる勉強の中で、「足元が大事」と良く聞きます。自分の身の回りの家族や仲間を、頭を空にして眺めるゆとりをどこかで持たないと、事件になって対処しては全てを巻き込むことになります。危機は、以外に身近に存在しています。


 「肉体の病人は、ごく軽い病人でも、健康を切望するものだが、精神の病人は、いくら精神が腐って来ても、それに気が附かないだけの口実を用意する・・・・」~「志賀直哉論」10-95~ 

 政治家の失言、スキャンダルは、本人が気付かない(気付かれないだろう)の心が問題であることを、政治家が差悟っていないことにあります。
 自分自身を外から見る目を持つことが必要と、政治家の方々もですが、世のリーダーたちに言いたい場面をたくさん見ます。


「一般に若い頃に旺盛だった読書熱というものを、年をとっても持ち続けている人はまことに少ない。本を読む暇がなくなったという見易いことには誰でも気付くが、本いうものを進んで求めなくなって了った自分の心には、なかなか気付かぬ。又、気が付き度がらぬ。」~「読書の工夫」12-160~

 私の耳にも痛い言葉です。年齢を重ねていくと、様々は地域との関わり、家族の年齢が上がると家族の支援する時間を取られることが多々あります。今は、夏休むですが結構家族ごとに時間が使われます。小学校の時は、毎週が子供の用で埋まってしまいますが、先輩に言わせると「その時しか関われないのだから、しっかり父親をしなさい」と諭されますが、やはり多いですね。
 本をいかにして読むかは、「日々工夫」と、小林氏の言葉からも気付かされます。安岡正篤氏の三上の読書、「馬上(車)」「厠上(トイレ)」「枕上(ベッド)」の数分の読書も日々積み重ねるとすごいそうです。生活の中に、寸暇を見つけて、本を開く工夫に知恵を絞りたいと思いました。

*参考資料:小林秀雄著「人生の鍛錬」より

・小林秀雄 (批評家)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2465984
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 08:51Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

「なでしこ」ブーイングへの謝謝、観衆の心をつかむ

2007年09月24日

「なでしこ」ブーイングへの謝謝、観衆の心をつかむ


■試合に負けたが「勝った」なでしこJAPAN、ブーイングへの「謝謝」!中国で称賛の声―サッカー (Record China - 09月23日 08:27)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=301702&media_id=31

>翌日は折りしも76年前に満州事変が勃発した日で、日本チームは国歌斉唱から中国人サポーターからのブーイングを浴びた。3万9817人の観客が入ったが、そのほとんどがドイツを応援し、試合は完全アウェーの雰囲気の中で行われた。

>日本チームは0-2で破れたが、選手たちは試合後に「ARIGATO 謝謝 CHINA!」と書かれた横断幕を手にし、サポーターに向かって深々と頭を下げた。試合中にブーイングを続けていた中国人サポーターは、ようやく日本チームに大きな拍手を送った。



 「なでしこジャパン」は、試合中ずーっと続いたブーイングの慣習の非難の状況下で、懸命にボールを追い、いつものハツラツした試合を見せ、最後に「ARIGATO 謝謝 CHINA!」の横幕、頭を下げる姿勢は、日本のスポーツ・ウーマンの印象をとても爽やかなものにしたと思います。

 世界の男子サッカー界では、試合後椅子を投げたり、卵を投げつけられたり、さまざな問題がある中、女子サッカーの純粋さをいつも見て、感動し応援しているのですが、今回の「なでしこ」の行為は、来年の北京オリンピックに向けて、他のスポーツの日本選手に大きな影響を与えるものと思います。

 「ブーイングに感謝」、「ファールに握手」と、試合は相手があるからこそゲームができることを忘れてはいけないと思います。歴史的な背景と、混載親善試合を重ねる応援姿勢がこれまでもアジア大会等で見られることがありますが、観衆は地元を応援することはわかりますが、相手が居てこその試合という事も気持ちを持って欲しいと思います。

 かつて、日中国交回復に、卓球の親善試合が大きく影響を与えたと聞いたことが有ります。スポーツの崇高な精神をもう一度、市民自信も学びなおすことが必要と、「なでしこ」の謙虚な感謝の行動に、中国のサポーターが心を動かしたと思います。
 集団心理で、相手チームのこともおかまいなしの、応援でなく相互の選手が最高のプレーをできる応援姿勢になると良いなと、今回の中国報道を読みうれしくなりました。

 「ブーイングに感謝」、国交に温かさをもたらす、すばらしい「礼」の精神を見たように思います。「なでしこジャパン、頑張れ!」とエールを送たいと思います。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 07:12Comments(0)国際関係

若さとは、揺り戻す力(中国古典「菜根譚」より)

2007年09月23日

若さとは、揺り戻す力

 故ロバート・ケネディは、若さとは「揺り戻す力」と表現しました。苦境に陥った時、心を奮い起こし、再度挑戦する心をより戻すことを表現した言葉です。
 中国古典に「菜根譚」なる著書があります。私が中国古典の解説書をとして、守屋洋氏の著書を読むのですが、その「新釈菜根譚」の解説と第一話を紹介します。

(本文、解説より)
 生きにくい時代である。
 経済の低迷、失職者の増加、治安の悪化などなど、毎日のように心を暗くするニュースが流れくる。いったいこの社会はどうなっていくのか、だれしも不安を禁じえない。
 こういう時代に生まれ合わせて、どう生きて行けばよいのか。
 では、どうすれば自分を磨くことができるのか。また、どこからいきていくための知恵を学べば良いのか。これらの問い煮の分かりやすく答えてくれるのが「菜根譚」という古典である。(中略)


01.徳は孤ならず、必ず隣有り(論語)

「子曰わく、徳は孤ならず、必ず隣有り」

 孔子先生が語られた、「報いを求めず、陰徳を積むんでいる者は、決して一人ぼっちではない。必ず思わぬところにこれを知る者がいる」



02.固執せず、ただ道理に従っていくのみ (論語)

「子曰わく、君子の天下に於けるや、適も無く、莫も無し。義に之れ共に比(したが)う」

(解説)
孔子先生が語られた、「君子が政治にあたる時には、是非ともこうしなければならないと固執することもなく、絶対にこれはしないと頑張ることもない。ただ道理に従っていくだけだ。」

(感想)
 ワンマン社長、ワンワン・リーダーと言われる人は、結構こだわりを持って事を進めることが有りますが、事を為すには多くに人が関わります。準備を進める段階で、関係者かからも、周りからも色々な意見が出てくるものです。世の中の求めがあってこそ、目的が成就するものですから、自分の考えに固執せず、関わる人たち望む事の加味しながら進めることが、大事と最近つくづく思います。
 ただ、マンネリ化した組織や活動グループに、刺激を与える時は、気付きを与えるような提言、手段も必要な時があります。良き方向に向わせるには、どうするか臨機応変の対応と、工夫が必要なように思います。


03.有徳の人を挙げ用い、不能の者を懇ろに教え導く(論語)


「季康子問う、民をして敬忠にして以って勧ましむるには、之を以如何(いか)にせん」

「子曰わく、之に臨むに荘を以ってすれば則(すなわ)ち敬す。孝慈なれば則ち忠あり。善を挙げて不能を教うれば則ち勧む」


(意訳)
季康子(魯の太夫)問う、「民に敬意と忠誠の念を以って仕事に精を出させるには、どうしたらようか」

孔子先生が答えられた、「上に立つ者が、民に重々しい態度で臨めば、敬意を払うようになります。上に立つ者が、親に孝行を尽くし、子や弟を慈しめば、民は忠誠の念を持つようになります。有徳の人を挙げ用い、不能の者を懇ろに教え導けば、自ら励むようにんります。」


(感想)
 今回の安倍政権の内閣から、また不祥事で離脱者が出ました。これでは、信じれと言われても、民意が集まる機会をまた逸し、寂しい内閣改造と言われても仕方有りません。このようなことは、会社内でも起りえます。

 大会社の不祥事で、人事が原因と言われることを良く聞きます。自分の権力保持に、院政(会長に座る)を敷き、社長だけを挿げ替えながら、実験を握り不祥事が続いた大企業があると聞きます。
 人心一身の人事は、やはりトップの力量が問われることだと思います。今回の閣僚辞任で、国民の支持が急落する中で、国政の混迷が続くことは、日本社会にも世界の情勢にも良くないように思います。



04.三国志の英雄、諸葛孔明の名言

 日本の政治機構のふがいなさを思い、今日は論語の言葉ではないですが、昨秋に書いた日記を載せます。


「鞠躬 (キクキュウ) 尽力、死して後已まん」

 昨日、熊本県の中央部地域の教育事務所と同地域のPTA連合会の意見交換会があった。久々に、教育者の熱き思いを聞く機会を得たと思える教育事務所長の講和だった。これに近い感銘を受けた話は、現熊本県教育長が次長時代に、県PTA研修会での講演を思い出す。

 所長は、自らの教育実践で経験して来た言葉は、人を惹きつけるものがありました。人を育てることは、一対一の真剣勝負であることを再認識させる事例ばかり出て来ました。
 二年前まで校長時代の話が中心でした。札付きの不登校の意識を変えるために、毎日努力を惜しまない、生徒が来なければ出向く、地域に頭を下げ協力要請し、校長自ら地域との連携を創り上げる努力は、私自身も見習うとろがたくさんあると感じました。

 教師がサラリーマン化したとマスコミは評していますが、まだまだ教育に情熱を注ぐ先生たちがいることを感じた良き意見交換でした。

 昨日の話と今朝の読書が重なり、下記の言葉を思い出した。三国志に出て来る諸葛孔明の言葉の一節。

「鞠躬 (キクキュウ) 尽力」

 劉備亡き後、二代目劉禅に奉った『後出師表(ノチノスイシノヒョウ)』の結びの言葉である。意味は、「身を粉にして働きます」という諸葛孔明の決意表明。
 事実、小国、蜀の全権を委任され、宰相としてきり盛りしながら国力を整え、宿敵の魏に立ち向かった。それはひとえに無き劉備の信頼にこたえんがためだった。孔明は、その精勤ぶりで国民や部下の厚い信頼を受けたばかりでなく、古今の名宰相として、広い支持を集めてきた。
 リーダーが先頭に立って働けば、部下もその気になって頑張らざるをえない。そういう意味で、率先垂範もまたリーダーの重要な条件のひとつである。(守屋洋著、三国志名言より)

 20世紀の名宰相、中国の周恩来氏の死去のとき中国の人々が送ったことばが、この「鞠躬尽力」だったそうだ。私欲を捨て、国家の隆盛を願い「身を粉にして働いた」姿勢は、いまだに世界から敬慕されています。

 現代の色々な分野のリーダー、この中国古典の言葉を実践して欲しいものです。私自身も「鞠躬尽力」を実践に努力して生きたいと思います。



05.君子は、器ならず (論語)

「子曰わく、君子は器ならず」

(解説)
 孔子先生が語られた「できた人物は、特定のはたらきを持った器のようでない」



(社会への願い)
 人の評価は、歴史が検証すると思います。国のトップになったら、私を忘れ、公に何が役に立つかを常に考え続けて欲しいと思います。

*再度読まれる方は、ご笑覧ください。よろしくお願いします。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 22:34Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

可能思考(プラス思考)のススメ「私は何をやるのか」

2007年09月23日

可能思考(プラス思考)のススメ「私は何をやるのか」
~動きながら、自分の行動を検証し、更に動く~

 「たまに、私は何をやっているのか?」いるのか考えることがある。
ここ3日間もそんな気分でしょうか?

 木・金曜と、静岡県伊東市で太陽光発電設備の研修に参加して、昨日は宮崎の地域おこしリーダーの集まり「九州創発塾宮崎塾生会(九州平成義塾)」の塾生ネットワーク総会に参加しました。日常の建築実務に関係のない「人脈づくり」活動の一環です。この行動は、友人からの誘いから参加しました。


・新エネルギー研修
 一つは、10年前に九州で初めて開催された「九州新エネルギー研修会」に私がスタッフとして参加した時に、当時九州に数社だった太陽光発電設備の設置事業者と出会いました。
   
 それから、国の助成制度で急成長し年に2~4件だった工事が、200件を越える時期があったと言います。そのお陰で新規参入もふえましたが、成長産業になって行く中、助成制度は無くなり、最近はその影響で事業者が急に撤退していると言います。国の方針で上下する、助成ビジネスの現実があります。

 また生産メーカーは、太陽光発電設備はシャープの1人勝ち状態ですが、そこへ新技術「アモルファス太陽光発電」でホンダが参入し、その技術習得のための研修に参加し、新エネルギー事業所の仲間を、サポートするために私も一緒に参加したのです。本(知識)よりも実務と言いますが、私も設計者として新技術を学び、新規参入する人々に会い、語れたことは、とても良い刺激を受けました。収穫の有った2日間の研修でした。


・平成義塾宮崎の総会
 昨日、宮崎に来たのは、8月22~24日に別府市で開催された「九州創発塾大分大会」に参加した宮崎の塾生ネットワーク(平成義塾宮崎)の総会に参加するためです。

 創発塾の終了時に、宮崎のリーダーから「野口さん、9月22日に平成義塾宮崎の総会をするけど来ない」とお誘いがあり、「参加できると思います」と返事をしました。この方は、5年前に私の熊本の会に参加した方で、参加のお返しと宮崎の活動の調査も兼ねて参加し、真剣な議論に刺激を受けました。

 宮崎の地域リーダー達で、中には市長、町長が居たり、町興しのリーダー格の方ばかりで、意識の高さを感じ、私も議論に参加させてもらいました。その後、議論の流れのまま、懇親会になり、更に熱い思いを語る場が続きました。そんな集まりを年に2~3回開催しているそうで、活動はとても参考になりました。


・ポシビティ・シンキング
 さて、ポシビティ・シンキング(Possibility thinking)=可能思考(プラス思考)と言う言葉に最近出会いました。何事も前向き考える思考方法とでも言いましょうか、常にプラス思考で問題に向かう姿勢です。

 アメリカで、テレビで布教で有名なロバート・シュラー氏のポシビティ・シンキングの5つの心の革命(育成)の言葉を紹介します。

1.否定的な感情を克服して、決意と自信に満ちた人生を歩むこと。
2.新しい考え方やクリエイティブな提案に耳を貸し、どれも慎重に評価すること。
3.好機を見つけ勇敢に挑むこと。
4.難しい問題を歓迎し、創造的に解決すること。
5.悲観や落胆、悲劇なども平成に立ち向かって、否定的な要素を建設的に利用すること。


・NPOセントラル・キッチン
 昨夜、NHK-BSで、ニューヨークのホームレスに無料で食事を提供しているNPO「セントラル・キッチン」の活動が紹介されていました。ホームレスの多様な問題、誤解を常にプラス思考で考え、解決をしている活動家の話でした。

 10年を超える活動は、市民の賛同を得て、現在約4500名のホームレス・養護施設等の人々へ食事を無償で届ける「社会事業」に成長し、更にその厨房で生活改善意識の有るホームレスの人に、調理人として教育プログラムも行っています。8週間のプログラム修了者は既に1,000名を越え、ニューヨーク内の多くの厨房で、その卒業生が働いていると報告がありました。

 まさに、ポシビティ・シンキング=可能思考の実践者と思います。活動以前は、ホームレスに無料で食事を提供するのは「ボランティア」活動が主でした。社会事業に変えた発想と熱意は、全米でも注目されています。好んでホームレスをしている人は誰もいません。
  
 家庭環境の中で、麻薬、犯罪に手を染め、行き場を無くした人ばかりで、セントラル・キッチンの教育プログラムに参加した人は、「コックになって、自分の家に住みたい」と思いを語っていました。

 日本も、ニート、フリーターの人々に、現代社会が求める就労技術を無償で提供する新しい仕組みが必要ではと思います。政府の後手後手行政サービス(無駄、高価)よりも、地域社会の現状に合わせ、先手先手の教育プログラムを、NPOを中心にした地域一体の支援体制が、日本の生まれることが必要な気がしています。


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・論語の言葉
 http://mixi.jp/list_bbs.pl?id=2476660
「楽しんでやる者には及ばない」

・菜根譚(さいこんたん)
 http://mixi.jp/list_bbs.pl?id=2310909
 第五十二話 清濁あわせのむ度量

・小林秀雄 (批評家)
 http://mixi.jp/list_bbs.pl?id=2465984
 西洋文明の模倣から理解は、日本の定法

  

Posted by ノグチ(noguchi) at 10:05Comments(0)まちづくり

恩人の期待するような人間になれ(勝海舟の人生訓)

2007年09月17日

恩人の期待するような人間になれ(勝海舟の人生訓)

 旧盆のお休みは、どこでお過ごしでしょうか?
 渋滞、大事故、水難等々、国内では色々悲しい出来事が起き、心痛む思いをしています。我が家は、昔から帰郷する側にあり、今日は3ヶ月ぶりに娘が5月連休以来、大学の試験も終えて返ってきます。家内と下の娘は、宮崎に迎に行き、変える途中で、霧島の姉の祖母の初盆で墓参してきます。

 さて、昨日まで本業の設計の調査と打合せで、過密なスケジュールでしたが、朝は犬の散歩で起こされ、昼まで何をしようかと買い込んでいた本をアサっていて、「勝海舟の人生訓」なるものを開き読んでいて、3時間ほどで読み上げてしましいました。
 いやーっ、勝海舟の生き方に感服しました。1985年の初版で、著者は童門冬二氏のせいか、一気に210ページを読み上げました。その海舟の生き方を表わしたことばが、

「恩人の期待するような人間になれ」

世の中の人は、盆暮れにお世話になった方にと、贈り物をしたり、挨拶に行くのが常識ですが、意外とうっとうしく思っている人もいると聞きます。その点、海舟の生き方は、盆暮れのご挨拶はせず、お世話(指導)した方が周りに自慢したくなる活躍・躍進をすることだったようです。「恩は、社会へ返す」の姿勢がとてもすばらしいと感じました。
 勝海舟の若い時期、厳しい生活と勉強振りは、逸話がいくつも有りますが、生涯変らない探究心を周りの知識人が支援をして行きます。自分を高め続ける姿勢が、良き支援者を増やして行ったことを知りました。

 当時の世情は、志士たちが大活躍した時代ですが、今の時代も志士たちの登場が必要な気がしています。この本が書かれたのは、1985年日本が元気に成り、バブルの狂乱に向っているころでした。それからバブルを経験し、失われた10(15)年を経て、規制緩和の掛け声で、景気は回復していますが、格差の問題から「不安」の心を持ち続けることになっています。
 国政は、内閣人事論争で明け暮れ、本質の議論は無いままに月日が過ぎています。こんな時、「西郷隆盛や高杉晋作が、居たらなー」と、英雄待望論がちらほら聞えたりします。本の中に、次の一節がありました。

「人材は今でもどこにでもいる」
~今、西郷いたらとか言うのは、責任のがれの口実だ~

 明治も中期になり、勝海舟の周りから「こんな時、西郷さんが生きていたらこんなことはしないだろう」とか、「坂本さんや高杉さんが生きていたらもっと社会はよくなるだろう」とか話が出たときに、勝海舟は、
「世間では、時々西郷がいたらとか、大久保がいたらとか言うものがいるが、それは自分の責任を免れるための口実だ。・・」
さらに、勝の人生態度は常に、次のことを守っていたと童門氏は書いています。
「今の現状からスタートする。つまり、結果からスタートする。人が居ないのではなく、人を見る目がないのだ。」
なかなか、手厳しい言葉ですが、現代の政治家たちに聞かせたい言葉と思います。

 本の最後に、「職責を越える仕事をやってみろ」とまとめられていました。
 勝は、剣術を極め、次に師のすすめから蘭学を学び、それをベースに大砲の設計製作、そして海軍の創設、更に大政奉還の受諾、江戸無血開城と、自分の職責を遥かに越えた仕事をして行きました。
 でも、勝の考えは、まずは「スペシャリスト」であり、初めからゼネラリストでは有りませんでした。一つの職能で秀でる者になり、「私はこれで稼いでいます」と言えるものを持つことが必要。それに加えた仕事を加味して行くと色々な道が拓ける生き方を実践しました。

 現代は、情報の洪水状態ですが、なんでも手を出して一つも物にできないように翻弄されている人良く見ます。慌しい時代だからこそ、その道で本物を目指し、それから更に上を目指して行くことが、時間はかかりますが確実になる気がします。急がず、地道な努力を積み、来るチャンスで仕事を「請ける気構え」を持ちたいと勝海舟の人生訓を読み考えました。
 お盆の初日の朝は、読書で終わりました。勝先生の自戒に、家族を含め、まず大事なのは足元が大事とありました。午後から、友人の父の初盆のお参りに行こうかと思っています。

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・『菜根譚』(さいこんたん)
第三十話 とらわれない心で  
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=20471488&comm_id=2310909

・論語の言葉
「学べば独善、頑固でなくなる」
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=2476660

  

Posted by ノグチ(noguchi) at 15:25Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

南九州交流へ向けて、初の宮崎平成義塾総会に参加

2007年09月17日

南九州交流へ向けて、初の宮崎平成義塾総会に参加
~国内で一番、道州制論議が進んでいる九州のこれから~

 国内で一番、道州制論議が進んでいる九州で、15年前から民間の交流セミナー「九州創発塾」(九州7県新聞社主催)が8月22日~24日まで、別府市で開催されました。この研修セミナーは、15年前に九州平成義塾としてスタートし、今回3順目のスタートに私も参加しました。


・九州創発塾

 九州平成義塾以来、塾生のネットワークが徐々に作られ、7県独自に活動しながら、年に一度2泊3日のセミナーに7県の塾生が集まり、学び、夜な夜な語り続ける活気溢れる交流が続けられています。特に、大分、宮崎、熊本、鹿児島が県独自で活発に集まりをしていて、今回宮崎の総会に、熊本の事務局長としてご案内があり、初めて参加する事になりました。
 宮崎県は、15年前の第一回以来、平成義塾、発見塾、創発塾と、塾終了後、宮崎県独自で総会・研修会を開催し、研鑽を続けて来ました。今回のご案内はとても楽しみで、多くまちづくりリーダーを輩出する宮崎平成義塾のメンバーとの意見交換を楽しみにしています。


・分権論議の中の九州、熊本

 さて昨秋、私の主催する異業種交流会で、熊本都県副知事の金澤和夫氏に、「分権論議の中の九州、熊本」と題して講演を頂き、参加者と議論をしました。その参加者の中には、今春から人吉市長を務める田中氏も参加し、中山間地域の経済の疲弊と改善策を厳しく、質問されていたのを思い出します。
 全国一律型の開発(政策)では、地方の特殊な問題の解決は難しい、これは逆に「人吉方式」「天草方式」と、地方地方で独自に開発した地域活性化の方法を、東京へ政治力で持ち込み、都市部と共通する経済開発方式でなく、九州方式、東北方式、北海道方式なる行政サービスを実行できる仕組みを作ることが必要と思うと、回答をされていたのが印象に残っています。
 地方分権後の社会は、それぞれ地方独自の行政サービスが必要と思います。また今度の地方間競争は、市民の知恵比べになって行くように感じています。
 

・宮崎平成義塾総会

 話が横道にそれましたが、上記の状況から九州独自の方式を作り出すには、九州内の各県の文化、各県内の地域文化の違いを知ることが重要と思っています。
 九州平成義塾、九州発見塾、九州創発塾と続き、この成果をこれから隣県間の文化理解、あるいは南北九州の文化の違いを理解して行く時期にあると思います。まずは、一緒になるのでなく、違いを認め、それを財産として組み合わせ、持続可能な九州を実現できるように、市民が独自に交流を広げて行く事だと思っています。
 今週22日の宮崎平成義塾総会への参加は、色々な意味で次のステップにつながればと思っています。

 今回の宮崎行きは、22日朝から天孫降臨の地(?)高千穂町近郊で仕事なので、半日かけて延岡市を通り、九州の東海岸を南下して、宮崎市へ向おうと思っています。宮崎のマイミクの方は、23日も昼過ぎまで居る予定ですので、お時間が取れる方はお会いできると良いですね。ご都合つかれる方は、メッセージを頂けるとありがたいです。


・浜松、名古屋にも行きます

 今週は、20日~21日が浜松市の本田技研で、太陽光発電設備の研修会にも行きます。名古屋空港近くの方は、空港で会えると良いですね。色々移動の多い、一週間になりそうですが、出会いも沢山有りそうです。

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・論語の言葉
 http://mixi.jp/list_bbs.pl?id=2476660
「徳は孤ならず、必ず隣有り」

・菜根譚(さいこんたん)
 http://mixi.jp/list_bbs.pl?id=2310909
 第五十話 光を放つものは暗やみから生まれる

・尾崎 行雄
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19233398&comm_id=2255292
『人間のつとめ』
「世界中から尊敬せられ、愛せられる日本人をつくるためには・・
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 14:37Comments(0)まちづくり

次期首相に、諸葛孔明の名言を贈る

2007年09月17日

次期首相に、諸葛孔明の名言を贈る

「今日の一言」(三国志の英雄・諸葛孔明の名言)

福田・麻生両氏、渋谷で演説
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=297297&media_id=2
(毎日新聞 - 09月16日 20:32)

>街頭演説で政策を訴える麻生太郎幹事長と福田康夫元官房長官=東京都渋谷区のJR渋谷駅前で16日午後4時28分、
 自民党総裁選に立候補した福田康夫元官房長官と麻生太郎幹事長は16日、連休中の買い物客らでにぎわう東京・渋谷のハチ公前で初めて街頭演説を行った。


 日本の政治機構のふがいなさを思い、今日は論語の言葉ではないですが、昨秋に書いた日記を再度載せます。日本のリーダーに、諸葛孔明の気概を学んで欲しいと願います。二度目の方は、読み飛ばしてください。


「鞠躬 (キツキュウ) 尽力、死して後已まん」

 ~身を粉にして働きます~


 劉備亡き後、二代目劉禅に奉った『後出師表(ノチノスイシノヒョウ)』の結びの言葉である。意味は、「身を粉にして働きます」という諸葛孔明の決意表明。

 事実、小国、蜀の全権を委任され、宰相としてきり盛りしながら国力を整え、宿敵の魏に立ち向かった。それはひとえに無き劉備の信頼にこたえんがためだった。孔明は、その精勤ぶりで国民や部下の厚い信頼を受けたばかりでなく、古今の名宰相として、広い支持を集めてきた。

 リーダーが先頭に立って働けば、部下もその気になって頑張らざるをえない。そういう意味で、率先垂範もまたリーダーの重要な条件のひとつである。(守屋洋著、三国志名言より)


 20世紀の名宰相、中国の周恩来氏の死去のとき中国の人々が送ったことばが、この「鞠躬尽力」だったそうだ。私欲を捨て、国家の隆盛を願い「身を粉にして働いた」姿勢は、いまだに世界から敬慕されています。
 現代の色々な分野のリーダー、この中国古典の言葉を実践して欲しいものです。

 昨日の街頭演説の語ったことを、ぜひ実践して欲しいですね。小泉氏のように、「公約は全部実行しなくて良い」と平気で言うような日本のトップであってはこまります。
 政治家は、公約実行こそが、存在意義があると思います。次期総理には、粉骨砕身の努力をお願いしたいし、また国民自身も「鞠躬尽力」を実践し、日本の再生に努力して行かなければと思います。

 マハティール氏のエールではないですが、「日本人立ち上げれ!」と一緒に唱えたいと思います。

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・菜根譚
 http://mixi.jp/add_bbs.pl?id=2310909
 第四十九話 ほめるも不可、悪口も不可
 第五十話 光を放つものは暗やみから生まれる

・論語の言葉
 http://mixi.jp/list_bbs.pl?id=2476660
「父母の年は、忘れてはならない。」
「父母への意見、聞き入れられずとも、以前のように」
 *今日は、敬老の日です。
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・木内信胤語録より 
 情報は、「人間の頭の中」にある。文字で表現されたものは、もう駄目だ。
その情報は「人間対人間」のぶつかり合いから生まれる。
(昭和62年9月10日 88歳)

・「内田健三氏」のコミュニティを開設しました。
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=2615762
 ジャーナリストの内田氏にご縁のある、熊本出身の方、新聞関係者、法
政大・東海大の内田ゼミの方に、ぜひ参加をして頂ければ幸いです。よろ
しくお願いします。
 内田氏は、共同通信時代から歴代首相を取材し続けた方です。


  

Posted by ノグチ(noguchi) at 11:55Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

「今日の一言」 日本の政治家に求めたい言葉

2007年09月17日

「今日の一言」 日本の政治家に求めたい言葉

「鞠躬 (キクキュウ) 尽力、死して後已まん」

 昨秋11月22日、熊本県の中央部地域の教育事務所と同地域のPTA連合会の意見交換会があった。久々に、教育者の熱き思いを聞く機会を得たと思える教育事務所長の講和だった。これに近い感銘を受けた話は、現熊本県教育長が次長時代に、県PTA研修会での講演を思い出す。

 所長は、自らの教育実践で経験して来た言葉は、人を惹きつけるものがありました。人を育てることは、一対一の真剣勝負であることを再認識させる事例ばかり出て来ました。
 二年前まで校長時代の話が中心でした。札付きの不登校の意識を変えるために、毎日努力を惜しまない、生徒が来なければ出向く、地域に頭を下げ協力要請し、校長自ら地域との連携を創り上げる努力は、私自身も見習うとろがたくさんあると感じました。

 教師がサラリーマン化したとマスコミは評していますが、まだまだ教育に情熱を注ぐ先生たちがいることを感じた良き意見交換でした。

 昨日の話と今朝の読書が重なり、下記の言葉を思い出した。三国志に出て来る諸葛孔明の言葉の一節。

「鞠躬 (キクキュウ) 尽力」

 劉備亡き後、二代目劉禅に奉った『後出師表(ノチノスイシノヒョウ)』の結びの言葉である。意味は、「身を粉にして働きます」という諸葛孔明の決意表明。
 事実、小国、蜀の全権を委任され、宰相としてきり盛りしながら国力を整え、宿敵の魏に立ち向かった。それはひとえに無き劉備の信頼にこたえんがためだった。孔明は、その精勤ぶりで国民や部下の厚い信頼を受けたばかりでなく、古今の名宰相として、広い支持を集めてきた。
 リーダーが先頭に立って働けば、部下もその気になって頑張らざるをえない。そういう意味で、率先垂範もまたリーダーの重要な条件のひとつである。(守屋洋著、三国志名言より)

 20世紀の名宰相、中国の周恩来氏の死去のとき中国の人々が送ったことばが、この「鞠躬尽力」だったそうだ。私欲を捨て、国家の隆盛を願い「身を粉にして働いた」姿勢は、いまだに世界から敬慕されています。

 現代の色々な分野のリーダー、この中国古典の言葉を実践して欲しいものです。私自身も「鞠躬尽力」を実践に努力して生きたいと思います。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 09:11Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

ケネディの世界平和を希求した演説(アメリカン大卒業式辞)

2007年09月17日

ケネディの世界平和を希求した演説(アメリカン大卒業式辞)

・1963年6月10日ワシントンのアメリカン大学の卒業式での演説から、

「(中略)・・大学とは、゛無知を憎む人間が知識を得るために努力し、真実を見た者がそれを他に知らしようと努力する場であるからだ。゛故に私はこの場を借りて往々にして無知が支配し、真実が押しつぶされているある事柄ついて語りたい。それはこの地上で最も重要な事柄 ― 世界平和である。・・(中略)

 平和とは理性的な人間の理性的なゴールでなければならない。平和の追求は戦争の遂行ほど劇的な物ではなく、往々にして無関心という壁にぶち当たる。しかし、これほど重要かつ緊急を要する事柄はない。・・(中略)

 まず第一に、平和に対するわれわれの態度を見てみよう。あまり多くの人々が平和は不可能かつひ現実的と考える。しかし、それは危険な敗北者的思考と言わねばならない。なぜならそれは人間の力の無力さを表わし、人類は自分たちでコントロールできない力によって抑えられており、戦争は避けられず、結局は絶滅するという結論に導くからだ。
 この見方はを受け入れる必要な全くない。われわれの問題はわれわれ人間が作り出したものなのだ。それ故人間が解決できない問題は、ひとつとしてあり得ない。・・(中略)

 平和ができても、相互のに利益の対立や紛争は絶えることはないかもしれない。世界平和は地域社会の平和同様、人々にその隣人を愛するよう要求はしない。しかし、互いに忍耐と寛容の心をもって一緒に生きることを要求する。国家間の敵がい心は個人間のそれと同じように永遠には続かないということを、歴史は教えている。・・(中略)

 互いの相違点が存在することを認めよう。しかし、同時に互いの共通の利益にも目を向け、相違点の解決に努力しよう。
 そして、もし今相違点を克服できないとしても、少なくとも多様性を認めるような世界を作る努力は成せる。なぜなら、最終的にはわれわれの最も基礎的な共通点は、皆この小さな惑星に住み、皆同じ空気を吸い、皆子供たちの未来を大切に思っている。そして、皆死んでいく身なのだ。・・(中略)

 国家的利益を守ることは重要であるが、同時に人間的利益を守ることも大切である。そして戦争と軍備をなくすことは米ソ双方にとって利益でもある。・・(中略)

 他の国が戦争を欲するならわれわれはその準備もしよう。それを止めるためにわれわれは全力を尽くす。しかし、同時にわれわれは強き者が正しい行いをなし、弱き者が安全である世界を作るために全力を尽くす。われわれはその任務を遂行するに当たり決して力不足ではないし、その成功に大いなる希望を抱いてる。
 恐れず自信をもって破壊への戦略ではなく、平和のための戦略へと進んで行こうではないか。」

 このケネディのスピーチは、ソ連にカット無しで新聞に掲載された。そればかりでなくラジオで全ソ連にも流されて。アメリカ大統領のスピーチがそっくりそのまま流されたのは前代未聞の話だった。
 その1月半後の7月25日に核禁止条例が米ソ英で締結された。これを受けて、翌日ケネディのテレビ演説の抜粋を紹介します。

「(中略)しかし、今始めて平和への道が開けたかもしれないのだ。未来が何をもたらすのかは誰も知る由もない。闘争努力を柔らげる時が来たかどうかは、誰も確信をもって語れまい。しかし、もしわれわれが今、希望を行動に移すあらゆる努力を払わねば、歴史とわれわれの良心はわれわれをきびしく裁くであろう。今が始める時だ。中国の古い諺によれば゛1000マイルの旅も一歩から始まる゛
 わが同胞アメリカ国民よ、その第一歩を踏み出そうではないか。戦争の影から一歩後退し、平和の道を探求しようではないか。そして、その旅が1000マイルかそれ以上になろうとも、われわれが今この地上でこの時に第一歩踏み出したと歴史に記さしめようではないか。」

 この1ヶ月後、アメリカ上院は条約を批准した。8割が賛成票を投じる結果を生み出した。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 09:08Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

「豊かさとは何かを考える」報告会に参加しました

2007年09月17日

「豊かさとは何かを考える」報告会に参加

 昨秋11月14日、「豊かさとは何かを考える」報告会がありました。

 市民の生活と環境問題の関係、ブータンの豊かさ指標GNH(国民聡幸福度)の考え方、自然農法で生産したコーヒーをフェアトレードしている活動家と、ブータンの音楽家方が、日本の生活とブータン生活との比較を話してもらいました。色々考えさせられる時間でした。参加者は、我々くらいの中年から学生まで様々で、40名くらいの参加がありました。

 はじめに、南米で林の中でコーヒーを栽培する方法で、無農薬のコーヒーを生産し、現地の人が現地の生活スタイルを保ちながら、自然と共生して生きるコーヒー生産を指導をして居られる中村さんが、「現在社会の功利ばかりを追っていると、スリーマイル島やチェルノブイリの原発事故に象徴される自然破壊と、自然処理できない廃棄物の山に囲まれた環境に、未来世代は行き着きます。2008年にブータンの憲法に、『GNH』と言う考え方をベースに作られ、その理念(大義)がブータンから、そして日本から広がると、行き先不安な未来ではない、自然と共生し豊かな生活が築けると思う」と語られました。

 ブータンの音楽家は、「物やサービスの豊かさでない、『心の満足(豊かさ)』に目を向け行動を起す時期・・」と話しが始まり、最後には参加者とブータンのゆったりした自然と共に生きている感じの民謡を一緒に歌い踊ったのですが、「このような文化の継承が、民族の豊かさであり、人々の豊かさだと思います。」と熱く語られました。私自身の生活を省みる良い機会になりました。

 1億3千万人の日本とブータンの国状は違いますが、同じ人間の一生を考えるに、日本の日々追われる生活と、ロハス的なブータンのスローな生活のどちらを選ぶかはそれぞれすが、どうもブータンの人々の方が、地球と共生して行く方法に思えます。

 開発成長経済のGDPから、持続可能な経済のGNHの指標に気付いた人たちが、周りに語り続けるしか方法はありませが、希望は着実にロハス的志向の人口が増えていると聞きます。きっと未来は、地域文化を大事にし、それぞれの個性を活かし、地域を活性化し、自然環境を保全のために、公正で持続可能な社会作りへ動いて欲しいと思います。

 でも報告会に参加して、持続可能な社会へ行き着くには、そろそろ気付いた人たちが、大きな声を上げて行動を起さないと地球環境破壊のスピードに、ロハス的市民・リーダーの成長が間に合わない気がしています。




  

Posted by ノグチ(noguchi) at 09:06Comments(0)国際関係

ボランティアがつなぐ共生社会

2007年09月16日

ボランティアがつなぐ共生社会

 年始早々のニュースの背中が寒くなる事件に注目しました。「日本社会はどうなった」と心配が先に立ってしまいます。一番身近な家族を巻き込む事件が続くのがとても不安を募らせるのだと思います。

 昨年はどうだったかと考えるのに、新聞の切り抜きを整理したら、18年元旦の地元紙の社説が目に留まりました。タイトルは「善意が共有できる地域社会」と言うもので、ボランティアが地域社会の中で、広範囲に役割を果たしている現実が書かれていました。

 日本は、ボランティアがほとんどが無償のすが、1980年から23年で約5倍増え、2003年では779万人を越え、毎年増え続けているとデーターが出ていました。国民の約6%強が、地域社会に貢献したいと活動をしている。とても頼もしいことだと思います。

 地方は、少子高齢化、過疎化、更に分権社会へ移り、地域のきびしい現実があります。でも、この地域で幸せになると踏ん張っている人たちがたくさんいます。私の住む地域で、中山間地域の自治体の町長と意見交換を交わした時に、「戦後からすると半分近くなった人口も1万人を満たない町を盛り上げようと、住民一丸となって必至に頑張っている」とを語られました。

 町長室の壁に、地元出身の元小学校長が作られた俳句が額に入れられて飾ってありました。

 「この谷に 河鹿のように へばりつく」

町長は、「私は、この句を眺めながら、多くが都会に憧れて都市圏へ移住する中で、高度成長期以後もしっかり地元に根付き、地域を支え続けている人材に感謝し、私自身も頑張らないとけない」と語れました。

 田舎は、消防団、奉仕作業(区役)、公民館活動、防犯等、多くが無償のボランティアで支えられています。国の財政が逼迫する中で、都市もいずれきびしい財政の現実が突きつけれれます。
 なぜなら超高齢化社会は、田舎より都市で急速に進む時期が来るからです。その時には、地方の共生の「智恵」が必要になると思います。今から都市の住民の人も、田舎の生活を体験しておくのも良いかもしれません。

 我が家は、中山間地の地域に、三百数十年住み続けていると先祖から語り継がれています。田舎生活も現代の「ロハス」志向で、評価が上がっているような気がします。 

*河鹿:渓流に棲む美声の蛙で雄は4,5cmくらいと小型で瘠せている。灰茶色に暗灰色の斑点がある。鳴くのは雄で石の上などで「ヒョロ、ヒョロ、ヒヒヒヒと・・・」と澄んだ美しい声で鳴く。そのため捕らえられ飼育されることもある。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 23:48Comments(0)私の意見

街の品位を高める(松下幸之助氏の教え) 19年01月13日

2007年09月16日

街の品位を高める(松下幸之助氏の教え) 2007年01月13日


街の品位を高める(共存共栄の理念)
~松下幸之助著「商売心得帖」、イ・ビョンチョル著「市場は世界にあり」~

 ふと本棚に目が止まり、10数年前に読んだ松下幸之助著の「商売心得帖」を開いて、タイトルの文字に目が止まった。商売と街の品格とはと読み進むと、やはり今でも商売の神様と言われるだけのことはあるとうなずいてしまいました。自分の店舗を綺麗にすることで、周りに影響を及ぼし、町全体がきれいになる。更に、接客を向上させると、その地域の店舗も同じように研究して、接客が技術が向上し、その商店街が評判になり、遠方からの来客も増えると言うのです。

 松下氏は、初めは店舗をきれいにする話で始まり、地域の商店街に影響を与え、全体が綺麗なれば繁盛すると言う話でなのですが、最後の締めは中身に人間が向上しないと、店も商店街も品格は上がらないと訓示しています。ここが凄いなと思いました。
 この共存共栄の考え方は、世界各地に在るのですが、この視点を一段高い精神も持って、地域を見て事業を展開するからこそ、人望を集める品格が生まれるのだと思います。

 これに似た理念を創業時から掲げて、事業展開している韓国企業「サムソン」の創業者イ・ビョンチョル氏の自叙伝「市場は世界にあり」を読んだ時に学んだことは、先ずはチャレンジ精神の大事さを言っていますが、理念の最後の言葉は「共存共栄」を掲げているところは凄いと思います。
 サムソンの5つの精神は、
 1.創造精神-新しいものを探求し、開拓する。
 2.道徳精神-真実に正しく行動する。
 3.第一主義-あらゆる面において第一となる。
 4.完全主義-確実に完璧に働く。
 5.共存共栄-お互いに尊重し、助け合う。
サムソン・グループは、利益1兆円を上げる企業ですが、今でもその精神は面々と受け継がれ、韓国民から信望を集めていると言います。

 リーダーの理念の大事さを思った、松下幸之助翁の教えと思います。疲弊している、地方社会が、再生するように地域の人たちが、智恵を出し、協力して栄えるようにならないといけないと思います。

 更に、昨日の日記の孤独死ではないですが、世界中の人々も孤独になることなく、互いを知り、思い助け合い共生できるように願っています。。

今年のテーマ
「貧困解決と世界平和に、地球市民の志向と参加」





  

Posted by ノグチ(noguchi) at 23:46Comments(0)まちづくり

神村学園サッカー部長、部員に暴力。(スポーツは学校広報部)

2007年09月16日

神村学園サッカー部長、部員に暴力。(スポーツは学校広報部)
~「知徳体」を備えたる、学生スポーツを望む~


■できぬ体に…部員に暴力、神村学園部長が依願退職(読売新聞 - 09月15日 20:12)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=296902&media_id=20

(本文より)
>1月の全国高校サッカー選手権でベスト4になった神村学園(鹿児島県いちき串木野市)高等部男子サッカー部の男性部長(28)が8月、1年生の部員(16)の太ももを20~30回けったり、「サッカーのできない体にしてやる」などの暴言を浴びせたりしていたことが15日、分かった。・・・(中略)


 鹿児島の神村学園は、ソフトボール、野球、サッカー等々で、名前を良く聞くようになった、スポーツの表彰台にに上がる事で、名を広げている高校と思います。


 スポーツは本来、教育の一貫として、「知徳体」のどこの学校にもある、知育、徳育、体育の3つがバランス良く、そろってこそ自己自律の青年が育つと思います。多分、その少年は多くの部員たちの前で、怒鳴られ、殴られ、蹴られたことと思います。肉体的にも、精神的にもダメージを受けたことと思います。
 スポーツの指導者が、「サッカーのできない体にしてやる」と怒鳴りながら暴力を振るって、生徒が、周りの生徒も含め影響を考えるゆとりが無いとは、とても残念でなりません。

 今年の夏の甲子園は、佐賀北高の優勝で大きく持ち上がりました、短い時間の練習に打ち込む事で、普通の高校生活をしながらでも全国地になる。伸び伸び野球の大事さを教えてくれました。
 国内の野球強豪高へ遠路進学し、甲子園を目指す生徒も多いと聞きますが、サッカー、駅伝、バレー、バスケット等々、それが過熱をしているようです。生徒全入の時代になり、学校の生き残りをかけ、校名を有名にする広報の道具、生徒が利用され、心の育成よりも、勝利が優先する有り方が、今後問題をさらに加速させる心配をします。

 サッカー、野球は、日本・世界のプロリーグとつながるスポーツですが、親の目標と応援にも問題があると思います。私もサッカーの指導に関わるものとして、始まりはプロを目指して良いのですが、勝利よりもサッカーを楽しむことで、伸び伸びとゲームをしている子の方が、最後までサッカーと付き合ってくれるように思います。
 ジャパンのユニフォームを着ることも夢ではありますが、高校、大学でスポーツをしたら、地域のクラブでプレーしたり、或は先生となり次世代の育成に関わったりして、再度サッカーの楽しみを広げる人財になるように、学校の指導者が「心」も一緒に育成する高校サッカーを指導して欲しいと思います。

 私は、トップクラス数名を鍛えるよりは、地域サッカーの底辺を広げる方が、「身心」共に鍛え上げられたサッカーマン、サッカーウーマンが育つと考えています。
 そうすると、サッカー少年の憧れ「キング・カズ」こと、三浦和良選手のような、実力も人望もあるスターが出ると思います。

 佐賀北高野球部のような、あさわやかな風を起こせるような、「知徳体」を備えた、青年たちが育つ高校スポーツであって欲しいとと願っています。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 15:49Comments(0)教育問題

小さな自治体の現状、(スイス)複雑時計の村の挑戦

2007年09月16日

敬老会と小学校入学式、地方の自立、他
~小さな自治体が世界へ、スイスの複雑時計の村の挑戦~

 毎年地域で開催される敬老会の催しに時々、手伝いに出かけたりするのですが、その老人人口の増えようには驚くばかりです。それに引き換え、小学校の入学式の児童の減りようのも驚きます。昨年まで、地域の小中学校の役員をして小学校の入学式、卒業式に出る事もあったのですが、自分たちの時の1/3の数になって来ました。

 人口の歪みと都市と地方の人口格差が、顕著に出ています。地方定住を促進する(声だけ)の政策はあるように聞きますが、本腰入れた政策の実行には程遠い気がします。戦後の経済のご意見番であった、木内信胤氏の遺訓に「政治と経済は一体」と言う言葉があります。若い世代を定着させるには、生活の糧を得る仕事が地方の存在しないといけません。熊本県の中山間地域を眺めてみると、その地域の最大の産業(経済規模)は、役場なのが現実です。

 9月14日の地元紙に、節約自立の長野県下條村のことが大きく取り上げられていました。人口4200人の村が無借金で、若者の定住を増やしていると言う見出しに、惹かれて読みました。この地域は、愛知県境に位置し、飯田市のベッドタウン的な発想で、若者の定住促進を重視し、中学生まで医療費無料。行政職人は、二役、三役をこなし、小規模土木工事は、住民参加型で役場から資材を供給するだけで、共同作業に転換して、無駄を省き成功を収めています。最大59人居た役場職員は、35人に減らしたが業務に問題なく、浮いた予算を若者誘致に力を注ぎ、無借金の村が実現した。

 まだ、地元での就労場所は少ないが、近郊の都市部と連携し生き残りを模索し続けている。小さな村の挑戦は、地方再建の注目を受けています。イタリア北部やスイス南部には数千人から数百万の自治体が存在しますが、それぞれが特徴を出し、個性的なまちづくりで、数百年の長き渡り維持し、活気を保ち続けています。

 スイスの小さな村に、複雑時計製作の聖地があります。元々は冬の農閑期の副業として始めた時計作りは、今では複雑時計の最先端の地域であり、時計学校も含め地域上げての産業育成に努めています。
 こんな田舎の時計工場に、スポーツカーのフェラーリの新車に合わせた複雑時計の製作が依頼され、その設計を日本人の青年が担当していると知りました。この青年は、高校時代に複雑時計に魅せられ、単身スイスに進学し、語学(フランス語)、時計学校と大変な努力を末、複雑時計の名門工場に就職し、製作技師を経て設計部門で働いています。彼の挑戦は、日本の若者を複雑時計の世界に導き、以後日本の若者が時計学校に入学するようになっています。
 
 まちづくりの中で、若者の就労場所の確保が、これからの地方の生き残りの条件になると思いますが、イタリアやスイスの中山間地には、地方から世界へ売り出す一品の知恵が沢山あるように思います。
 アメリカのでっかい事が良いことの産業育成でなく、小さくても世界に光れる産業を探し、他の追随を許さないような伝統技術や新産業の育成を、自治体自ら創り出すことが求められてくると思います。田舎からの挑戦を、日本の地方の地域人に期待したいと思います。

*来年1月の熊本大学の「実践のまちづくり講座」で、スイスの複雑時計での産業育成の体制についてお話します。一般公開ですので、興味ある方は聴講下さい。

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・菜根譚
 http://mixi.jp/add_bbs.pl?id=2310909
 第四十八話 進むためにはまず退く

・論語の言葉
 http://mixi.jp/list_bbs.pl?id=2476660
「父母の年は、忘れてはならない。」
「父母への意見、聞き入れられずとも、以前のように」


  

Posted by ノグチ(noguchi) at 10:35Comments(0)まちづくり

金メダリストの山下氏の世界柔道連盟の理事落選

2007年09月15日

金メダリストの山下氏の世界柔道連盟の理事落選

 話題はかわりますが、日本柔道の低迷が目立ちますが、ここ数日の出来事で、オリンピックの金メダリストの山下氏の世界柔道連盟の理事落選は、とても残念でなりません。日本から生まれた柔道界で、役員がいない事態に日本柔道の方々の落胆は大きいと思います。
 どうしてこんな自他になったか、真意は分かりませんが、山下氏にはいつか世界中同連盟のトップになって欲しいと願っていただけに、今回の落選が再度の登壇がでくるか、柔道界はもちろん、日本全体の支援の輪が広がる必要があように思います。
 
■世界柔道、井上ら2回戦で敗退
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=295918&media_id=2
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 07:40Comments(0)スポーツ

日本人も新しいフロンティアを求めて欲しい

2007年09月15日

日本人も新しいフロンティアを求めて欲しい


■月周回衛星「かぐや」打ち上げ成功(読売新聞 - 09月14日)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=295860&media_id=20

>三菱重工業は14日午前10時31分、宇宙航空研究開発機構の月周回衛星「かぐや」を搭載した大型ロケット「H2A」13号機を、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げた。
>「かぐや」は打ち上げから約45分後にロケットから分離し、打ち上げは成功した。
>これまで国が行ってきたロケットの打ち上げを、今回はじめて民間企業に移管した。アポロ計画以来の本格的な月探査を行う「かぐや」を予定通り宇宙へ送り出し、ロケット民営化は幸先のよいスタートを切った。


 宇宙開発が民間に移行の文字に惹かれて日記に書きました。1960年代のアメリカは、繁栄しこの上なしのように見えていたのですが、内実は時代に満足し、挑戦する意識が薄れていたと、ジョン・F・ケネディの言葉などからうかがえます。
 ケネディは、既成概念を壊すために、自分の心にフロンティアを作ろうと「ニューフロンティア」を提唱し、その一つの目標に、月面着陸を目指すアポロ計画を打ち出し、世を驚かせましたたが、その意志は継がれ、1969年にアポロ11号に乗り、アームストロング船長が最初に月に降り立ちました。

 行き詰まりを打開するのは、自分自身の心の躍動させること、ケネディの言葉は教えているように、国の助成はあるにしろ、今回の民間ロケット事業の打ち上げ成功は、明るい材料と思います。関西の中小企業が衛生を打ち上げようとする計画とか、どんどん挑戦する姿を見る事で、次世代の人たちのチャレンジ精神が広がると思います。
 日本人の一人ひとりが、自分のフロンティアに向って躍動する事で、今の不安感を打ち消すエネルギーになればと願っています。    

Posted by ノグチ(noguchi) at 07:39Comments(0)私の意見

1860年アメリカを魅了した日本人

2007年09月14日

1860年アメリカを魅了した日本人
~ブロードウェイを行進した美しき日本人~

 昨日から読み始めた、「日本人の品格」なる本の冒頭に、幕末江戸幕府がアメリカへ送った訪米使節一行のことが紹介されていた。「ブロードウェイを行進した美しき日本」と題された文章は、アメリカ人の詩人が書いた文章の一節が紹介され、気品と悠然と前を見据え、隊列を乱さず進む姿に、アメリカ市民が感動したと言うものでした。
 この本は、新渡戸稲造氏が書いた「武士道に学ぶ」と言う副題も付くもので、江戸期までの日本人の生き方「道(倫)」を表したもので、多くの海外に方から絶賛されているものです。その文を書いた詩人のホイットマン氏は、感銘し次にように書き、

(本文より抜粋)
「・・・未開(鎖国の国)の野蛮な国から来た日本人が、これほどに礼儀正しく、気品に満ち、毅然とした姿であった。・・・」、詩には、「西の海を越えて日本から来た、礼儀正しい黒い鞘の二本刀の使者たち、考えぶかげな黙想と真摯な魂と輝く目」と最高の賛辞を贈っている。

 その文の後に、現在の「経済大国ニッポン」に人民は、利益の追求だけに目の色を変える「エコノミック・アニマル」と称され「ブランド店に群がる醜いニホン人」と海外の新聞で報道されている。同じ国民でありながら、使節団の毅然とした挙措動作もなく、昔話になってしまっている。
 江戸期まであった、質素でありながらも、礼節をわきまえ、気品に満ちた生活態度はとこに行ってしまったのでしょうか。

 特に、バブル崩壊後の日本の生活スタイル(生き方)は、凋落しきっていて、幕末から維新に活躍した志士たちの社会貢献の「無私」の精神、中世から面々と受け継がれた、家庭、地域に浸透した武士道の「仁、義、礼、智、信」(五常)と「忠、孝」の教えは、西洋文明(アメリカ文明)の悪しき分野が広がり、明治当初の崇高なプロテスタントの質素倹約を旨とし、自律、自助、勤勉、正直をモットーとする「自己の確立」で、新渡戸氏は、武士道に相通じるものがある信仰を深めていったとありました。
 明治の元勲たちの私利私欲に走るやからに対して、本当の日本精神である「武士道」を世界に紹介したかったのかもしれません。1960年の日本人の「品格」は、世界の人々を魅了し、日本を訪問した海外から偉人たちも、家屋、街も質素ですが掃き清められ、その美しさは訪問者を魅了したと報告されています。
 美しい日本を作るのは、古き良き日本精神を若い世代教えると言うか、今の大人たちが実践をして見せることではと考えます。戦う「武士道」ではなく、「五常」と「忠孝」の教えを家庭教育から実践するススメを、気付いた人たちから始めてもらえること願います。変化は、一人の行動から始まります。

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・緒方貞子「コミュ」
http://mixi.jp/list_bbs.pl?id=922572
シリーズ「2010年問題(日本の財政破綻)」について報告 №3
3.郵貯改革で国の借金帳消し、資金はアメリカ市場へ
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・木内孝氏の言葉
~これから必要な人物に求められる3要素
 「先見性」、「魅力・磁力」、「(逃げない)責任」~

今日の首相辞任は、3つの要素の徹底がなかったように思います。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 18:18Comments(0)日本の歴史、世界の歴史