<大陸感覚>過去と現在の関わりを忘れない。中国の故事に「一飯ノ徳モ必ズ償イ、睚眥(ガイサイ)ノ怨モ必ズ報ユ」(『史記』)

2020年01月03日

<大陸感覚>過去と現在の関わりを忘れない。中国の故事に「一飯ノ徳モ必ズ償イ、睚眥(ガイサイ)ノ怨モ必ズ報ユ」(『史記』)

おはようございます。昨日のサッカー大会へのベトナムからの技能実習生の参加は、日本の地方にも海外からの人の流入が多いなっていく現れと感じることと、その現状を受け入れることの対応が、これからは普通になっていくのだろうと思いました。

今や中国は、世界2位の経済大国で、それも、まだまだこれから成長を続け、近い将来にアメリカを抜き、世界をリードする国になることは間違いない。日本は、紀元前から中国と関わりを持って来たが、島国と大陸の人付き合いは、微妙に違うようです。

私は、中国古典輪読会に在籍はすれど、サボり気味の塾生ですが、その学びの中で、中国古典の『史記』の人間感覚を面白く読んでいます。冒頭の言葉も『史記』な一節です。

「一飯ノ徳モ必ズ償イ、睚眥(ガイサイ)ノ怨モ必ズ報ユ」

要は、恩恵(慧)、愛憎ともに忘れない。以下、『中国人の発想 80の知恵』から引用、

(以下、本より)

たとえば、『杜子春(とししゅん)』という唐代の小説がある。そのなかで、杜子春が身辺整理をして仙人のもとへ授業におもむいて行くくだりが出てくるが、そのときの身辺整理のしかたが、
「かつて恩を受けた者には、ひとりのこらず恩を返し、あだを受けたものには、ことごとく仕返しをした」
とある。後段のくだりは、日本人の感覚では、何もそうまでしなくてもと思われるが、これが中国人の流儀であると言えばいえないこともないように思われる。(中略)
(以上、本より転載)

人は、歴史文化の中で育つ、と言います。やはり大陸で育った人々のことを知らなければ、観光で経済を発展させようとしている日本の地方は、期待外れのことになりかねないなぁ、と思います。

昨日のサッカー大会へのベトナムからの技能実習生チームの参加に関しては、丁寧な対応と対戦チームにも考慮してもらい試合を行いました。約3年間の実習生生活のなかで、日本の若者たちとサッカーを通じて交流ができることは国際交流にもつながる取り組みと思います。

しかし、実習生の人たちが、試合後に「グランドの一部を使って練習をさせて欲しい」とあったので了解をしたのですが、ところがいつまで経ってもやめないので、二度終了時間ことを伝え、それでもやめないので、さすがに三度目は、日本のグランド使用のルールと片付け、グランド整備のことをしっかり伝えたら、どうにかやめて、綺麗にグランド整備までやってくれました。

和気藹々の交流だけでなく、やはり地域の生活ルールも伝えることが必要だ、と思ったサッカー大会の体験でした。日本の島国感覚と大陸感覚の違いを知り、さらに日本がアジアの中で、人的な交流のを受け入れらる体制づくりも必要だと思います。

朝の読書と昨日の国際交流体験からコメントしました。最後までお読みいただきありがとうございます。

今日は、正月三ヶ日ですが、親族の不幸が年末にあり、本日が初七日で、法事に参列します。これも日本の人の親戚付き合い(文化)だと思います。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 10:04Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他偉人