男女参画社会 進展せぬ現実   

2007年09月30日

男女参画社会 進展せぬ現実   

 今日の朝刊に、男女共同参画社会に関する意識調査が出ていました。「妻は家庭」反対52%、地方の現実とはかけ離れているように思います。県の委嘱を受け男女共同参画推進員として地域を回ると、進んでいるはずの行政職員でも管理職の就く女性は数%。これは、職場を支える家庭や地域の理解が進まない影響と思います。

 特に子育て・介護に関しては、やはり女性がすべきの固定観念が消えず、女性たちは休暇を家事育児に使い切り、女性自身の休暇を取れない現実があります。子供の急病で学校へ迎え、病院、家までの約2時間でも、職場に頭を下げ、半休を取る現実。事業所の勤務体制の改善も必要と思います。こんな風景を見ると、内閣府の調査は、意識調査であって、実態を反映していないと感じます。

 国は、少子化担当大臣を作り対策を進めていますが、成果が見えません。要望したい事は、女性を労働者として受け入れる事業所に、「子育ての大事さ、子供は地域の活力」の意識を促す啓蒙活動を充実・継続して欲しいと思います。

 大人の仕事は、3つ在ると思います。家庭を支えるためのお金稼ぐ「労働」、地域社会支える有償無償の「ボランティア」、未来世代のために準備する「活動」。大人たちは、労働だけでなく残り2つの仕事に積極的にかかわる事が必要です。
特に男性は、意識調査結果を鵜呑みにせず、日々奮闘する女性たちの生活改善のためにも、もっと家事育児、地域活動に参画するべきと思います。


同じカテゴリー(男女共同参画社会)の記事画像
<地方議会の活性化>多様な人々との交わり(意見交換)には、広い場所が必要となる。
男女参画研修、「私たちに出来ること」〜第5次熊本県男女共同参画計画を知って考えよう〜
高校生たちのコロナ感染の影響とはどんなことがあるのか?〜『女性展望』より〜
機関紙『女性展望』が届きました。婦人参政権会館(婦選会館)ニュースも。
男女共同参画社会づくりを目指す「熊本県つばさの会」から推薦状
同じカテゴリー(男女共同参画社会)の記事
 <地方議会の活性化>多様な人々との交わり(意見交換)には、広い場所が必要となる。 (2025-03-28 07:39)
 <学費無償化と男女平等>昨日の男女共同参画家庭の話・・・夕食の話。カレー・ハンバーグ・シチュー・鍋料理・等々。 (2023-02-09 19:58)
 限りなく正確に、自分を表すこと。私たちは馴れるべきなのである。〜曽野綾子著『本物の「大人」になるヒント』より〜 (2022-12-19 21:28)
 <男女賃金格差>"未だに、こんな事件が起こるのか!"と、娘を持つ親といて、怒ったことを思い出します。 (2022-11-22 09:25)
 人は見た目とは違うことが多い。10年くらい付き合わないと判断が難しい。〜真面目だけではダメなのか?〜 (2022-11-22 08:23)
 男女参画研修、「私たちに出来ること」〜第5次熊本県男女共同参画計画を知って考えよう〜 (2021-10-30 20:43)

Posted by ノグチ(noguchi) at 12:55│Comments(0)男女共同参画社会
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。