「なでしこ」ブーイングへの謝謝、観衆の心をつかむ

2007年09月24日

「なでしこ」ブーイングへの謝謝、観衆の心をつかむ


■試合に負けたが「勝った」なでしこJAPAN、ブーイングへの「謝謝」!中国で称賛の声―サッカー (Record China - 09月23日 08:27)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=301702&media_id=31

>翌日は折りしも76年前に満州事変が勃発した日で、日本チームは国歌斉唱から中国人サポーターからのブーイングを浴びた。3万9817人の観客が入ったが、そのほとんどがドイツを応援し、試合は完全アウェーの雰囲気の中で行われた。

>日本チームは0-2で破れたが、選手たちは試合後に「ARIGATO 謝謝 CHINA!」と書かれた横断幕を手にし、サポーターに向かって深々と頭を下げた。試合中にブーイングを続けていた中国人サポーターは、ようやく日本チームに大きな拍手を送った。



 「なでしこジャパン」は、試合中ずーっと続いたブーイングの慣習の非難の状況下で、懸命にボールを追い、いつものハツラツした試合を見せ、最後に「ARIGATO 謝謝 CHINA!」の横幕、頭を下げる姿勢は、日本のスポーツ・ウーマンの印象をとても爽やかなものにしたと思います。

 世界の男子サッカー界では、試合後椅子を投げたり、卵を投げつけられたり、さまざな問題がある中、女子サッカーの純粋さをいつも見て、感動し応援しているのですが、今回の「なでしこ」の行為は、来年の北京オリンピックに向けて、他のスポーツの日本選手に大きな影響を与えるものと思います。

 「ブーイングに感謝」、「ファールに握手」と、試合は相手があるからこそゲームができることを忘れてはいけないと思います。歴史的な背景と、混載親善試合を重ねる応援姿勢がこれまでもアジア大会等で見られることがありますが、観衆は地元を応援することはわかりますが、相手が居てこその試合という事も気持ちを持って欲しいと思います。

 かつて、日中国交回復に、卓球の親善試合が大きく影響を与えたと聞いたことが有ります。スポーツの崇高な精神をもう一度、市民自信も学びなおすことが必要と、「なでしこ」の謙虚な感謝の行動に、中国のサポーターが心を動かしたと思います。
 集団心理で、相手チームのこともおかまいなしの、応援でなく相互の選手が最高のプレーをできる応援姿勢になると良いなと、今回の中国報道を読みうれしくなりました。

 「ブーイングに感謝」、国交に温かさをもたらす、すばらしい「礼」の精神を見たように思います。「なでしこジャパン、頑張れ!」とエールを送たいと思います。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 07:12│Comments(0)国際関係

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