ボランティアがつなぐ共生社会
2007年09月16日
ボランティアがつなぐ共生社会
年始早々のニュースの背中が寒くなる事件に注目しました。「日本社会はどうなった」と心配が先に立ってしまいます。一番身近な家族を巻き込む事件が続くのがとても不安を募らせるのだと思います。
昨年はどうだったかと考えるのに、新聞の切り抜きを整理したら、18年元旦の地元紙の社説が目に留まりました。タイトルは「善意が共有できる地域社会」と言うもので、ボランティアが地域社会の中で、広範囲に役割を果たしている現実が書かれていました。
日本は、ボランティアがほとんどが無償のすが、1980年から23年で約5倍増え、2003年では779万人を越え、毎年増え続けているとデーターが出ていました。国民の約6%強が、地域社会に貢献したいと活動をしている。とても頼もしいことだと思います。
地方は、少子高齢化、過疎化、更に分権社会へ移り、地域のきびしい現実があります。でも、この地域で幸せになると踏ん張っている人たちがたくさんいます。私の住む地域で、中山間地域の自治体の町長と意見交換を交わした時に、「戦後からすると半分近くなった人口も1万人を満たない町を盛り上げようと、住民一丸となって必至に頑張っている」とを語られました。
町長室の壁に、地元出身の元小学校長が作られた俳句が額に入れられて飾ってありました。
「この谷に 河鹿のように へばりつく」
町長は、「私は、この句を眺めながら、多くが都会に憧れて都市圏へ移住する中で、高度成長期以後もしっかり地元に根付き、地域を支え続けている人材に感謝し、私自身も頑張らないとけない」と語れました。
田舎は、消防団、奉仕作業(区役)、公民館活動、防犯等、多くが無償のボランティアで支えられています。国の財政が逼迫する中で、都市もいずれきびしい財政の現実が突きつけれれます。
なぜなら超高齢化社会は、田舎より都市で急速に進む時期が来るからです。その時には、地方の共生の「智恵」が必要になると思います。今から都市の住民の人も、田舎の生活を体験しておくのも良いかもしれません。
我が家は、中山間地の地域に、三百数十年住み続けていると先祖から語り継がれています。田舎生活も現代の「ロハス」志向で、評価が上がっているような気がします。
*河鹿:渓流に棲む美声の蛙で雄は4,5cmくらいと小型で瘠せている。灰茶色に暗灰色の斑点がある。鳴くのは雄で石の上などで「ヒョロ、ヒョロ、ヒヒヒヒと・・・」と澄んだ美しい声で鳴く。そのため捕らえられ飼育されることもある。
年始早々のニュースの背中が寒くなる事件に注目しました。「日本社会はどうなった」と心配が先に立ってしまいます。一番身近な家族を巻き込む事件が続くのがとても不安を募らせるのだと思います。
昨年はどうだったかと考えるのに、新聞の切り抜きを整理したら、18年元旦の地元紙の社説が目に留まりました。タイトルは「善意が共有できる地域社会」と言うもので、ボランティアが地域社会の中で、広範囲に役割を果たしている現実が書かれていました。
日本は、ボランティアがほとんどが無償のすが、1980年から23年で約5倍増え、2003年では779万人を越え、毎年増え続けているとデーターが出ていました。国民の約6%強が、地域社会に貢献したいと活動をしている。とても頼もしいことだと思います。
地方は、少子高齢化、過疎化、更に分権社会へ移り、地域のきびしい現実があります。でも、この地域で幸せになると踏ん張っている人たちがたくさんいます。私の住む地域で、中山間地域の自治体の町長と意見交換を交わした時に、「戦後からすると半分近くなった人口も1万人を満たない町を盛り上げようと、住民一丸となって必至に頑張っている」とを語られました。
町長室の壁に、地元出身の元小学校長が作られた俳句が額に入れられて飾ってありました。
「この谷に 河鹿のように へばりつく」
町長は、「私は、この句を眺めながら、多くが都会に憧れて都市圏へ移住する中で、高度成長期以後もしっかり地元に根付き、地域を支え続けている人材に感謝し、私自身も頑張らないとけない」と語れました。
田舎は、消防団、奉仕作業(区役)、公民館活動、防犯等、多くが無償のボランティアで支えられています。国の財政が逼迫する中で、都市もいずれきびしい財政の現実が突きつけれれます。
なぜなら超高齢化社会は、田舎より都市で急速に進む時期が来るからです。その時には、地方の共生の「智恵」が必要になると思います。今から都市の住民の人も、田舎の生活を体験しておくのも良いかもしれません。
我が家は、中山間地の地域に、三百数十年住み続けていると先祖から語り継がれています。田舎生活も現代の「ロハス」志向で、評価が上がっているような気がします。
*河鹿:渓流に棲む美声の蛙で雄は4,5cmくらいと小型で瘠せている。灰茶色に暗灰色の斑点がある。鳴くのは雄で石の上などで「ヒョロ、ヒョロ、ヒヒヒヒと・・・」と澄んだ美しい声で鳴く。そのため捕らえられ飼育されることもある。
街の品位を高める(松下幸之助氏の教え) 19年01月13日
2007年09月16日
街の品位を高める(松下幸之助氏の教え) 2007年01月13日
街の品位を高める(共存共栄の理念)
~松下幸之助著「商売心得帖」、イ・ビョンチョル著「市場は世界にあり」~
ふと本棚に目が止まり、10数年前に読んだ松下幸之助著の「商売心得帖」を開いて、タイトルの文字に目が止まった。商売と街の品格とはと読み進むと、やはり今でも商売の神様と言われるだけのことはあるとうなずいてしまいました。自分の店舗を綺麗にすることで、周りに影響を及ぼし、町全体がきれいになる。更に、接客を向上させると、その地域の店舗も同じように研究して、接客が技術が向上し、その商店街が評判になり、遠方からの来客も増えると言うのです。
松下氏は、初めは店舗をきれいにする話で始まり、地域の商店街に影響を与え、全体が綺麗なれば繁盛すると言う話でなのですが、最後の締めは中身に人間が向上しないと、店も商店街も品格は上がらないと訓示しています。ここが凄いなと思いました。
この共存共栄の考え方は、世界各地に在るのですが、この視点を一段高い精神も持って、地域を見て事業を展開するからこそ、人望を集める品格が生まれるのだと思います。
これに似た理念を創業時から掲げて、事業展開している韓国企業「サムソン」の創業者イ・ビョンチョル氏の自叙伝「市場は世界にあり」を読んだ時に学んだことは、先ずはチャレンジ精神の大事さを言っていますが、理念の最後の言葉は「共存共栄」を掲げているところは凄いと思います。
サムソンの5つの精神は、
1.創造精神-新しいものを探求し、開拓する。
2.道徳精神-真実に正しく行動する。
3.第一主義-あらゆる面において第一となる。
4.完全主義-確実に完璧に働く。
5.共存共栄-お互いに尊重し、助け合う。
サムソン・グループは、利益1兆円を上げる企業ですが、今でもその精神は面々と受け継がれ、韓国民から信望を集めていると言います。
リーダーの理念の大事さを思った、松下幸之助翁の教えと思います。疲弊している、地方社会が、再生するように地域の人たちが、智恵を出し、協力して栄えるようにならないといけないと思います。
更に、昨日の日記の孤独死ではないですが、世界中の人々も孤独になることなく、互いを知り、思い助け合い共生できるように願っています。。
今年のテーマ
「貧困解決と世界平和に、地球市民の志向と参加」
街の品位を高める(共存共栄の理念)
~松下幸之助著「商売心得帖」、イ・ビョンチョル著「市場は世界にあり」~
ふと本棚に目が止まり、10数年前に読んだ松下幸之助著の「商売心得帖」を開いて、タイトルの文字に目が止まった。商売と街の品格とはと読み進むと、やはり今でも商売の神様と言われるだけのことはあるとうなずいてしまいました。自分の店舗を綺麗にすることで、周りに影響を及ぼし、町全体がきれいになる。更に、接客を向上させると、その地域の店舗も同じように研究して、接客が技術が向上し、その商店街が評判になり、遠方からの来客も増えると言うのです。
松下氏は、初めは店舗をきれいにする話で始まり、地域の商店街に影響を与え、全体が綺麗なれば繁盛すると言う話でなのですが、最後の締めは中身に人間が向上しないと、店も商店街も品格は上がらないと訓示しています。ここが凄いなと思いました。
この共存共栄の考え方は、世界各地に在るのですが、この視点を一段高い精神も持って、地域を見て事業を展開するからこそ、人望を集める品格が生まれるのだと思います。
これに似た理念を創業時から掲げて、事業展開している韓国企業「サムソン」の創業者イ・ビョンチョル氏の自叙伝「市場は世界にあり」を読んだ時に学んだことは、先ずはチャレンジ精神の大事さを言っていますが、理念の最後の言葉は「共存共栄」を掲げているところは凄いと思います。
サムソンの5つの精神は、
1.創造精神-新しいものを探求し、開拓する。
2.道徳精神-真実に正しく行動する。
3.第一主義-あらゆる面において第一となる。
4.完全主義-確実に完璧に働く。
5.共存共栄-お互いに尊重し、助け合う。
サムソン・グループは、利益1兆円を上げる企業ですが、今でもその精神は面々と受け継がれ、韓国民から信望を集めていると言います。
リーダーの理念の大事さを思った、松下幸之助翁の教えと思います。疲弊している、地方社会が、再生するように地域の人たちが、智恵を出し、協力して栄えるようにならないといけないと思います。
更に、昨日の日記の孤独死ではないですが、世界中の人々も孤独になることなく、互いを知り、思い助け合い共生できるように願っています。。
今年のテーマ
「貧困解決と世界平和に、地球市民の志向と参加」
神村学園サッカー部長、部員に暴力。(スポーツは学校広報部)
2007年09月16日
神村学園サッカー部長、部員に暴力。(スポーツは学校広報部)
~「知徳体」を備えたる、学生スポーツを望む~
■できぬ体に…部員に暴力、神村学園部長が依願退職(読売新聞 - 09月15日 20:12)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=296902&media_id=20
(本文より)
>1月の全国高校サッカー選手権でベスト4になった神村学園(鹿児島県いちき串木野市)高等部男子サッカー部の男性部長(28)が8月、1年生の部員(16)の太ももを20~30回けったり、「サッカーのできない体にしてやる」などの暴言を浴びせたりしていたことが15日、分かった。・・・(中略)
鹿児島の神村学園は、ソフトボール、野球、サッカー等々で、名前を良く聞くようになった、スポーツの表彰台にに上がる事で、名を広げている高校と思います。
スポーツは本来、教育の一貫として、「知徳体」のどこの学校にもある、知育、徳育、体育の3つがバランス良く、そろってこそ自己自律の青年が育つと思います。多分、その少年は多くの部員たちの前で、怒鳴られ、殴られ、蹴られたことと思います。肉体的にも、精神的にもダメージを受けたことと思います。
スポーツの指導者が、「サッカーのできない体にしてやる」と怒鳴りながら暴力を振るって、生徒が、周りの生徒も含め影響を考えるゆとりが無いとは、とても残念でなりません。
今年の夏の甲子園は、佐賀北高の優勝で大きく持ち上がりました、短い時間の練習に打ち込む事で、普通の高校生活をしながらでも全国地になる。伸び伸び野球の大事さを教えてくれました。
国内の野球強豪高へ遠路進学し、甲子園を目指す生徒も多いと聞きますが、サッカー、駅伝、バレー、バスケット等々、それが過熱をしているようです。生徒全入の時代になり、学校の生き残りをかけ、校名を有名にする広報の道具、生徒が利用され、心の育成よりも、勝利が優先する有り方が、今後問題をさらに加速させる心配をします。
サッカー、野球は、日本・世界のプロリーグとつながるスポーツですが、親の目標と応援にも問題があると思います。私もサッカーの指導に関わるものとして、始まりはプロを目指して良いのですが、勝利よりもサッカーを楽しむことで、伸び伸びとゲームをしている子の方が、最後までサッカーと付き合ってくれるように思います。
ジャパンのユニフォームを着ることも夢ではありますが、高校、大学でスポーツをしたら、地域のクラブでプレーしたり、或は先生となり次世代の育成に関わったりして、再度サッカーの楽しみを広げる人財になるように、学校の指導者が「心」も一緒に育成する高校サッカーを指導して欲しいと思います。
私は、トップクラス数名を鍛えるよりは、地域サッカーの底辺を広げる方が、「身心」共に鍛え上げられたサッカーマン、サッカーウーマンが育つと考えています。
そうすると、サッカー少年の憧れ「キング・カズ」こと、三浦和良選手のような、実力も人望もあるスターが出ると思います。
佐賀北高野球部のような、あさわやかな風を起こせるような、「知徳体」を備えた、青年たちが育つ高校スポーツであって欲しいとと願っています。
~「知徳体」を備えたる、学生スポーツを望む~
■できぬ体に…部員に暴力、神村学園部長が依願退職(読売新聞 - 09月15日 20:12)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=296902&media_id=20
(本文より)
>1月の全国高校サッカー選手権でベスト4になった神村学園(鹿児島県いちき串木野市)高等部男子サッカー部の男性部長(28)が8月、1年生の部員(16)の太ももを20~30回けったり、「サッカーのできない体にしてやる」などの暴言を浴びせたりしていたことが15日、分かった。・・・(中略)
鹿児島の神村学園は、ソフトボール、野球、サッカー等々で、名前を良く聞くようになった、スポーツの表彰台にに上がる事で、名を広げている高校と思います。
スポーツは本来、教育の一貫として、「知徳体」のどこの学校にもある、知育、徳育、体育の3つがバランス良く、そろってこそ自己自律の青年が育つと思います。多分、その少年は多くの部員たちの前で、怒鳴られ、殴られ、蹴られたことと思います。肉体的にも、精神的にもダメージを受けたことと思います。
スポーツの指導者が、「サッカーのできない体にしてやる」と怒鳴りながら暴力を振るって、生徒が、周りの生徒も含め影響を考えるゆとりが無いとは、とても残念でなりません。
今年の夏の甲子園は、佐賀北高の優勝で大きく持ち上がりました、短い時間の練習に打ち込む事で、普通の高校生活をしながらでも全国地になる。伸び伸び野球の大事さを教えてくれました。
国内の野球強豪高へ遠路進学し、甲子園を目指す生徒も多いと聞きますが、サッカー、駅伝、バレー、バスケット等々、それが過熱をしているようです。生徒全入の時代になり、学校の生き残りをかけ、校名を有名にする広報の道具、生徒が利用され、心の育成よりも、勝利が優先する有り方が、今後問題をさらに加速させる心配をします。
サッカー、野球は、日本・世界のプロリーグとつながるスポーツですが、親の目標と応援にも問題があると思います。私もサッカーの指導に関わるものとして、始まりはプロを目指して良いのですが、勝利よりもサッカーを楽しむことで、伸び伸びとゲームをしている子の方が、最後までサッカーと付き合ってくれるように思います。
ジャパンのユニフォームを着ることも夢ではありますが、高校、大学でスポーツをしたら、地域のクラブでプレーしたり、或は先生となり次世代の育成に関わったりして、再度サッカーの楽しみを広げる人財になるように、学校の指導者が「心」も一緒に育成する高校サッカーを指導して欲しいと思います。
私は、トップクラス数名を鍛えるよりは、地域サッカーの底辺を広げる方が、「身心」共に鍛え上げられたサッカーマン、サッカーウーマンが育つと考えています。
そうすると、サッカー少年の憧れ「キング・カズ」こと、三浦和良選手のような、実力も人望もあるスターが出ると思います。
佐賀北高野球部のような、あさわやかな風を起こせるような、「知徳体」を備えた、青年たちが育つ高校スポーツであって欲しいとと願っています。
小さな自治体の現状、(スイス)複雑時計の村の挑戦
2007年09月16日
敬老会と小学校入学式、地方の自立、他
~小さな自治体が世界へ、スイスの複雑時計の村の挑戦~
毎年地域で開催される敬老会の催しに時々、手伝いに出かけたりするのですが、その老人人口の増えようには驚くばかりです。それに引き換え、小学校の入学式の児童の減りようのも驚きます。昨年まで、地域の小中学校の役員をして小学校の入学式、卒業式に出る事もあったのですが、自分たちの時の1/3の数になって来ました。
人口の歪みと都市と地方の人口格差が、顕著に出ています。地方定住を促進する(声だけ)の政策はあるように聞きますが、本腰入れた政策の実行には程遠い気がします。戦後の経済のご意見番であった、木内信胤氏の遺訓に「政治と経済は一体」と言う言葉があります。若い世代を定着させるには、生活の糧を得る仕事が地方の存在しないといけません。熊本県の中山間地域を眺めてみると、その地域の最大の産業(経済規模)は、役場なのが現実です。
9月14日の地元紙に、節約自立の長野県下條村のことが大きく取り上げられていました。人口4200人の村が無借金で、若者の定住を増やしていると言う見出しに、惹かれて読みました。この地域は、愛知県境に位置し、飯田市のベッドタウン的な発想で、若者の定住促進を重視し、中学生まで医療費無料。行政職人は、二役、三役をこなし、小規模土木工事は、住民参加型で役場から資材を供給するだけで、共同作業に転換して、無駄を省き成功を収めています。最大59人居た役場職員は、35人に減らしたが業務に問題なく、浮いた予算を若者誘致に力を注ぎ、無借金の村が実現した。
まだ、地元での就労場所は少ないが、近郊の都市部と連携し生き残りを模索し続けている。小さな村の挑戦は、地方再建の注目を受けています。イタリア北部やスイス南部には数千人から数百万の自治体が存在しますが、それぞれが特徴を出し、個性的なまちづくりで、数百年の長き渡り維持し、活気を保ち続けています。
スイスの小さな村に、複雑時計製作の聖地があります。元々は冬の農閑期の副業として始めた時計作りは、今では複雑時計の最先端の地域であり、時計学校も含め地域上げての産業育成に努めています。
こんな田舎の時計工場に、スポーツカーのフェラーリの新車に合わせた複雑時計の製作が依頼され、その設計を日本人の青年が担当していると知りました。この青年は、高校時代に複雑時計に魅せられ、単身スイスに進学し、語学(フランス語)、時計学校と大変な努力を末、複雑時計の名門工場に就職し、製作技師を経て設計部門で働いています。彼の挑戦は、日本の若者を複雑時計の世界に導き、以後日本の若者が時計学校に入学するようになっています。
まちづくりの中で、若者の就労場所の確保が、これからの地方の生き残りの条件になると思いますが、イタリアやスイスの中山間地には、地方から世界へ売り出す一品の知恵が沢山あるように思います。
アメリカのでっかい事が良いことの産業育成でなく、小さくても世界に光れる産業を探し、他の追随を許さないような伝統技術や新産業の育成を、自治体自ら創り出すことが求められてくると思います。田舎からの挑戦を、日本の地方の地域人に期待したいと思います。
*来年1月の熊本大学の「実践のまちづくり講座」で、スイスの複雑時計での産業育成の体制についてお話します。一般公開ですので、興味ある方は聴講下さい。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
・菜根譚
http://mixi.jp/add_bbs.pl?id=2310909
第四十八話 進むためにはまず退く
・論語の言葉
http://mixi.jp/list_bbs.pl?id=2476660
「父母の年は、忘れてはならない。」
「父母への意見、聞き入れられずとも、以前のように」
~小さな自治体が世界へ、スイスの複雑時計の村の挑戦~
毎年地域で開催される敬老会の催しに時々、手伝いに出かけたりするのですが、その老人人口の増えようには驚くばかりです。それに引き換え、小学校の入学式の児童の減りようのも驚きます。昨年まで、地域の小中学校の役員をして小学校の入学式、卒業式に出る事もあったのですが、自分たちの時の1/3の数になって来ました。
人口の歪みと都市と地方の人口格差が、顕著に出ています。地方定住を促進する(声だけ)の政策はあるように聞きますが、本腰入れた政策の実行には程遠い気がします。戦後の経済のご意見番であった、木内信胤氏の遺訓に「政治と経済は一体」と言う言葉があります。若い世代を定着させるには、生活の糧を得る仕事が地方の存在しないといけません。熊本県の中山間地域を眺めてみると、その地域の最大の産業(経済規模)は、役場なのが現実です。
9月14日の地元紙に、節約自立の長野県下條村のことが大きく取り上げられていました。人口4200人の村が無借金で、若者の定住を増やしていると言う見出しに、惹かれて読みました。この地域は、愛知県境に位置し、飯田市のベッドタウン的な発想で、若者の定住促進を重視し、中学生まで医療費無料。行政職人は、二役、三役をこなし、小規模土木工事は、住民参加型で役場から資材を供給するだけで、共同作業に転換して、無駄を省き成功を収めています。最大59人居た役場職員は、35人に減らしたが業務に問題なく、浮いた予算を若者誘致に力を注ぎ、無借金の村が実現した。
まだ、地元での就労場所は少ないが、近郊の都市部と連携し生き残りを模索し続けている。小さな村の挑戦は、地方再建の注目を受けています。イタリア北部やスイス南部には数千人から数百万の自治体が存在しますが、それぞれが特徴を出し、個性的なまちづくりで、数百年の長き渡り維持し、活気を保ち続けています。
スイスの小さな村に、複雑時計製作の聖地があります。元々は冬の農閑期の副業として始めた時計作りは、今では複雑時計の最先端の地域であり、時計学校も含め地域上げての産業育成に努めています。
こんな田舎の時計工場に、スポーツカーのフェラーリの新車に合わせた複雑時計の製作が依頼され、その設計を日本人の青年が担当していると知りました。この青年は、高校時代に複雑時計に魅せられ、単身スイスに進学し、語学(フランス語)、時計学校と大変な努力を末、複雑時計の名門工場に就職し、製作技師を経て設計部門で働いています。彼の挑戦は、日本の若者を複雑時計の世界に導き、以後日本の若者が時計学校に入学するようになっています。
まちづくりの中で、若者の就労場所の確保が、これからの地方の生き残りの条件になると思いますが、イタリアやスイスの中山間地には、地方から世界へ売り出す一品の知恵が沢山あるように思います。
アメリカのでっかい事が良いことの産業育成でなく、小さくても世界に光れる産業を探し、他の追随を許さないような伝統技術や新産業の育成を、自治体自ら創り出すことが求められてくると思います。田舎からの挑戦を、日本の地方の地域人に期待したいと思います。
*来年1月の熊本大学の「実践のまちづくり講座」で、スイスの複雑時計での産業育成の体制についてお話します。一般公開ですので、興味ある方は聴講下さい。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
・菜根譚
http://mixi.jp/add_bbs.pl?id=2310909
第四十八話 進むためにはまず退く
・論語の言葉
http://mixi.jp/list_bbs.pl?id=2476660
「父母の年は、忘れてはならない。」
「父母への意見、聞き入れられずとも、以前のように」