日本の子どもたち、大きな夢を描きなさい(櫻井よしこ)

2012年04月29日

日本の子どもたち、大きな夢を描きなさい(櫻井よしこ)

 今日、持ち歩いている本は、ジャーナリストの櫻井よしこ著作『大人たちの失敗~この国はどこへ行くのだろう?』で、以前に読んだ本ですが、パラパラと開き、言葉を拾っていると、本の末尾に次の一節あった。

(以下、転載)

 私たちはこらからも、自分は一体何をなしうるのか、何をしなければならないのかを自分の頭で考え、自分の心で感じて、それを実行して行けるようになりたいものです。そうしたことができる私たちなのだと、子どもたちの世代にも教えて行きたいものです。
 そして子どもたちに言い聞かせたいものです。大きな夢を描きなさい、勇気を持って大きな夢を描きなさいと。つまらない夢など描かないように勇気づけてあげましょう。なぜなら、夢は必ず実現するからです。夢を実現させる力を私たちが、持っていることを、歴史の中から学んで、それを語り伝えて行くことを忘れないようにしましょう。(終)

 本に、江戸時代の農民は、初めの人口は推定1200~1600万人ぐらいだったが、末期には2600万人に増えた。社会が豊かだったから、人口は270年で倍になった。

 日本は『源氏物語』、『枕草子』を生んだ文化のある。日本人は、もっと歴史を学び、日本の先人たちから学ぶことが必要と思う。

 昨日の朝書いた西澤潤一氏の本に、電子レンジを発明したのは、アメリカ人のハル氏だが、その根本になった発見は、戦前の東北大学の研究室にあるそうだ。

 そんな名もなき先人たちのつながりが、日本の歴史を作り上げて来たのだと思う。子どもたちに、もっと日本人の素晴らしさを知らせる教育が必要にように思います。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 06:32Comments(0)日本の歴史、世界の歴史

頭が゛つよい゛ということ。考え続ける我慢力が大事。

2012年04月28日

頭が゛つよい゛ということ。考え続ける我慢力が大事。

 以前、私の社会活動の師から、「これからは、頭が強い人間が大事」と言われた。

>頭が強い?

 はじめは「普通は頭が良い」が一般の考えだが、先生曰く「俺は、子供のころから頭の回転が鈍かったが、その分ずっと考えていると、分かる時が来る」と。
 その時は、なるほどと思ったのだが、しかし、合点がいかない気分が残った。

 首都東京大学の初代総長の西澤潤一氏(元東北大教授)の著書『「十年先を読む」発想法』を今朝開き、ハッとした。その本の一節に、冒頭の「頭が゛つよい゛ということ」を見つけ、なんの意味か読むと、同様のことが書かれていた。

(以下、転載)

 東北大学の生理学教授の藤田先生のご令息尚明さんと、あるとき雑談をしていた。そのとき尚明さんのことば。
「日本では、頭がいいということを、頭の回転が速いという意味で使っているが、頭の良さというのには、もう一つある。それは、頭がつよいということである」
 つまり、とことん考えて考え抜く、ギブアップしないということが、頭がつよいということで、これも頭の良さの一つであるというお話だった。
 凡人というのは、往々にして、疑問点があっても、すぐ忘れてしまうものだが、これを忘れないようにすることが、まず第一である。
 自分が一度でも疑問に思ったことは、諦めることなく考え続けるというのは、よほど頭がつよくなければ、できることではない。(中略)

 以前、聞いた意味が分かった気がしました。また、ネットで縁ができ、時折指導を受けている。陽明学者の深澤賢治先生のHPに、昭和の経済学者の故木内信胤氏の遺訓を集めたものに、次に言葉があります。

(以下、抜粋)
 何故、起こったかが分からない人には、どうすれば良いかが分かる筈がない。
 何故、皆平気でいられるのか?というと、自分の分担を決めているからです。
 総合的見地で考えてる奴がいない。(略)

・木内信胤語録(深澤賢治の世界から)
http://www.saturn.sannet.ne.jp/fukazawa-k/kiuti-140801.htm

 とことん、自分で考える事が大事だし、諦めない、忘れないことも必要と思います。木内信胤氏は、理解にはまず閃き(仮説)があり、それに知識を重ね合わせて、理解に近づけていく、考え続ける事が必要と語っています。考える事は、諦めない力も必要なのかもしれません。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 08:07Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

剣豪柳生家の家訓に「今日の我に明日は克つ」 がある。

2012年04月27日

剣豪柳生家の家訓に「今日の我に明日は克つ」 がある。

今、今夜の不知火龍馬会の総会会場に来ました。JR 三角線が、1時間に1本敷かないので、ギリギリよりも、1時間前の列車に、乗って来ました。

久々に乗った列車に、半年程前に同じ時間帯の列車でご一緒した先輩と、またぱったりとあった。今夜の龍馬会の集まりを話すと、
「桂浜の龍馬の銅像には、寄付をした。大学時代、桂浜で合宿したので、想い出多い土地」
と、話してもらった。石油販売を全国展開している方で、空手の指導でも、一目を置かれる人です。

列車の中で読んだ本に、冒頭の言葉があった。イトーヨーカドーの経営者としてリードした、鈴木敬文氏の訓示を集めたものです。

〈経営の不易〉
我々にとって最大の敵は、同業の他社・他店ではない。変化するお客様のニーズである。

本文から、抜粋です。

(以下、転載)
 見るべき、そして気にすべきは、どんどん変化していくお客様のニーズ。その変化するニーズに応えられることができるように自己革新に挑戦し続けること。
 かつて世界最大を誇ったアメリカの流通企業シアーズやKマート、そして日本一のダイエーも、同業・異業との競争に負けたのではなく、どんどん変わっていくお客様の要求に応えられなくなりました。シャッター通り化していく各地の商店街の中の店にも、共通しています。(略)

剣豪柳生家の家訓に「今日の我に明日は克つ」 からも、常に自分を得意、不得意を検証し、自己革新を続けることが大事と、先人からのメッセージと思う。

地域活性化もまた、それぞれの店舗、事業所が、自己革新に努めているところは、元気なように思います。売上減少を、社会や周りの性にしている間は、発展はないのかもしれません。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 18:32Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

小沢一郎判決、号外を出すほどの事件か疑問を持つ。

2012年04月27日

小沢一郎判決、号外を出すほどの事件か疑問を持つ。

 昨日、熊本でも小沢一郎判決で、号外が配られた。そんなに、大変な事件なのだろうか。確かに民主党の最大派閥のトップ、検察の無理な捜査、検察審査会の在り様も含め注目される判決ではあるが、一時代前の自民党政治の名残りにすがっているようにも映ります。

「急な入り用がるから」 金庫に多額(億単位)の現金を置いている。

今朝の地元紙に、作家の高村薫氏が、談話を書いていた。上記の小沢一郎氏の言葉に対して、高村薫氏は、

(以下、転載)
 子飼いの候補者に選挙の度に餅代として金を配るような政治に、「ノー」と言ったはず。そんな政治家である小沢一郎は過去の人であり、一般国民は裁判に関心がない。
 自分たちが今の日本の政治に何を求めているのか、自問自答することが大切だ。小沢一郎はどんな目指しているのか、何も語っていない。(略)

また、談話の中で、政治資金報告書の形骸化、簿外処理が日常化していることを指摘している。金庫の4億円ものお金を、秘書が勝手に扱えること事態が、尋常じゃない話だ。

先輩の社会活動家から、GDPで表せない幸福感があると、語られた。
例えば、我が子の活躍、円満な家庭、政治家の素晴らしいスピーチ、国民が納得する判決、等々。

今回の判決は、法的には無罪かもしれないが、国民が納得する判決になったかは、高村薫氏の言葉からも、程遠い気がする。

小沢グループが元気づくと、メディアは騒ぐが、国民は白けているようにも思う。政府が不退転で臨む、社会保証改革はこれからだが、国民は騒がしいメディア報道に、流されることなく、将来の子どもたちの生活に思いを馳せて欲しいと願うばかりです。

  

Posted by ノグチ(noguchi) at 09:13Comments(0)政治問題(国)

異業種交流会「夏の会」の予告です。

2012年04月26日

異業種交流会「夏の会」の予告です。

 ゴールデン・ウィーク前の多用な時期と思います。いかがお過ごしでしょうか。
 第49回となります異業種交流会『四季の会』の夏の集い「夏の会」を8月10日の夜に開催致します。今回の講師は、今年3月まで長崎国際大学学長だった潮谷義子氏(前熊本県知事)です。講演内容は、まだ決っていませんが、日程と会場が決りましたので、早めにお知らせしようと、何時もご案内するみなさんへ、異業種交流会「夏の会」の予告です。詳しいご案内は、6月初旬に告知致します。よろしくお願い致します。

異業種交流会「夏の会」
期 日  2012年8月10日19時~
場 所  全日空ホテルニュースカイ25階
講 師  潮谷義子氏(前熊本県知事、前長崎国際大学学長)
演 題  未定
参加費  セミナー 1,000円
      交流会  5,000円
*会場の都合上、交流会参加者を60名程度とさせていただきます。

主 催  環境共生施設研究所・異業種交流会『四季の会』
問合せ先 〒862-0913熊本市東区尾ノ上1丁目48-6 リブズ菊池1F
  FAX 096-381-0384  Eメール aande@lime.ocn.ne.jp
  野口修一の携帯メール noguchi-shuichi@live.com
    
毎回ご参加いただく方々に、早めにお知らせを思い、今回始めて夏の会の予告をいたしました。潮谷義子氏に、久々に講演を頂くので、お話を聞きたい方は、ぜひご予定に入れて下さい。よろしくお願い致します。   

Posted by ノグチ(noguchi) at 11:47Comments(0) 異業種交流会・講演会

〈地球温暖化〉北極海に貨物航路可能に!南極観測船しらせ調査へ

2012年04月25日

〈地球温暖化〉北極海に貨物航路可能に!南極観測船「しらせ」調査へ

 今朝の新聞に、「北極海航路?」とあった。ヨーロッパまでの海路が2/3、画期的な海の道ができる。砕氷船を先導するにしろ、一昨年4船、昨年34船が、利用したそうだ。ちなみに、インド洋-スエズ運河周りルートは約2万キロ。樺太-ロシア北岸の北極海は1万3千キロだそうだ。

 東南アジア、スエズ運河のある中東は、海賊、紛争地域、もし夏だけでも北極海ルートができると、画期的な燃料削減に加え、世界の海運業界が活性化する可能性があり、一番恩恵を受けるのは、日本と思う。

 数年前、私の建築事務所「環境共生施設研究所」主催する、異業種交流会で熊本の崇城大学教授の逸見次郎氏が、夏の北極海から氷が消え、カモメが飛んでいる写真を見たときは、とてもショックだったが、海運を変えるように全域から、氷がなくなっているとは思わなかった。新聞には、北極海の氷は20世紀後半に700万平方キロだったのが、07年には420万平方キロと小さくなった、とある。

 また過去10年で世界の平均気温が+0.74℃、北極はその2倍上昇している。原発禁止運動で、化石燃料の使用が一時期増えると予想され、北極海の貨物航路は、現実に可能になって来ると思う。
 まさか、南極観測船「しらせ」が、北極の海洋調査に使われるとは、開発者は誰も考えていなかったと思う。

 地球温暖化防止のためにも、再生可能エネルギーの促進、普及が、急務になって来た。昨年の東日本大震災は、先送りにして来た世界のエネルギー問題を「早期に解決しろ!」と、地球環境が警鐘をならした出来事にも思える。今、世界のリーダーの決断と行動が問われていると思う。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 18:30Comments(0)環境

〈自治体改革〉改革は、トップダウンで強力な腕力をもって行

2012年04月24日

〈自治体改革〉改革はボトムアップでは無理、トップダウンで強力な腕力をもって行
う。

 おはようございます。今日も好天の熊本です。お昼は、だいぶ熱くなりそうです。
 ここ数日は、ビジネス書を朝から開くのですが、今朝は、イトウヨーカ堂、セブンイレブングループを引っぱる、経営者鈴木敬文氏の訓示録から、どの組織に使える言葉を見つけました。

「リーダーは、非情といわれても、心を鬼にして改革を徹底させよ!」

(以下、転載)
 自分(組織)を変えるということは、容易なことではありません。リーダーは相当の覚悟をもち、過去の経験を否定する立場で変えさせなければなりません。
「改革をやろうとすれば、誰かがその重要なリーダー役を受け持たなければならな
い」
と鈴木氏はいっています。(略)

 不退転の覚悟とよく聞くが、本当の決意は、どうやってしめすか。
 先日紹介した理財の達人、幕末の備中松山藩の「山田方谷」は、宰相抜擢前の軽薄は職の給与のままで、超多忙な藩再建の仕事をし続けた。身を切ってこそ、周知を図ることができると思います。
 藩の住民は、藩内を見回る山田方谷に、地面に膝をつき頭を下げたと言われます。住民の思いをくみ上げていたから、藩政が改革ができたと思う。
 
 地方公共団体の借金が、今後、取り上げられるようになって来る。国会議員削減の話題が、テレビを賑わしているが、地方議会もまた削減を自ら進める勇気あるリーダーの登場を住民は待っている。
 地方公務員と言われている自治体職員たちも、人件費削減に取り組まなければ、住民からの理解が得られない時期が、もう直ぐ来る。

 アメリカについ最近誕生した9万人規模のサンデー・スプリングス市がある。この自治体を、市長1人、市議7人、市職員7人で運営し、アウトソーシングできる仕事は、民間企業の155人に全て委託し、24時間体制でサービスを実施している。
 サンデー・スプリングス市の職員数は、職員1人に対して、住民529.4人。

 我が宇土市は、県内でも職員数が少ないようだが、それでも人口38000人に対して、市長1人、議員18人(1人欠員)、約260名(アルバイト、嘱託の数は入っていない)なっている。
 宇土市の職員数は、職員1人に対して、住民136.2人となる。両方を比べることもなく、日本の自治体に改革の必要性があると、誰もが感じると思う。

 日本の自治体に必要なのは、情報開示、アウトソーシング化で、情報ハイテクを駆使して、サンデー・スプリングス市までは行かなくとも、その半分の、職員1人に対して住民260名程度には、急ぎ改革する事が求められていると思う。
 また、議会も人員削減、情報公開が急務と思う。住民の代表である、議員自らが、率先して人員削減に取組むことから、率先垂範の自治体改革が始まると思う。   

Posted by ノグチ(noguchi) at 09:15Comments(0)政治問題(地方)

GE、ジャック・ウェルチの教示「手遅れになる前に、改革する」

2012年04月23日

GE、ジャック・ウェルチの教示「手遅れになる前に、改革する。現実を直視し、ひるまない」

 おはようございます。朝の読書で、20世紀末期1980年代から、アメリカの経済界をリードした、GE(ジェネラル・エレクトリック社)のCEO、ジャック・ウェルチ氏のことを書いた本『ウェルチ、リーダーシップ31の秘訣』を何年振りかで開いた。20世紀後期の経営者で、最も成功した一人と、知る人は多いと思います。

 ウェルチは、45才の若さで名門GEのトップに就任した。久々に開いた本の冒頭の言葉は、「手遅れになる前に、改革する」、「現実を直視し、ひるまない」、「いつでも軌道を修正する心構えと意欲をもつ」 と、あった。

 ウェルチは、1990年代のビジネスリーダーに、問いかける。

(以下、転載)
ビジネスで成功したいと思うか。
思うに違いない。
誰もがそう思っている。
成功への道筋を教えてくれと言われても困る。
しかし、それほど難しいことではない。
細かいことには、とらわれないことだ。
目標をはっきり定め、従業員がそれぞれの目標に向かって邁進するようにすればいい。
そして、もうひとつ大切なことがある。
現実を直視することだ。
うまくいっていない時に、うまく行っているの振りをするのはよせ。
時がすべてを解決してくれると思うな。
現実に目をつぶるな。
(以上、『ウェルチ リーダーシップ31の秘訣』より)

 現実から、目をそらさない。正に至言と思います。
 社会は、常に変化しています。変化に、対応出来ない事業は、役に立たなくなる。

 本に、「1945年から1970年のアメリカの高度成長期に、フォーチュン500に入っていた企業の半分近くが、吸収合併か倒産で姿を消し、あるいは業績の伸び悩みで番付から消えたことを忘れてはならない」とあった。
 要は、常にナンバー1か、ナンバー2を目指していなければ、その分野から消えて行く運命になると、歴史からも判る。

 ウェルチは、5つ目のリーダーシップの秘訣に、こう説いています。
「事業全体をよく見渡し、どこを手直しし、どこを強化し、どこを捨てる必要があるか、できるだけ早く決断する」
言われてみると、当たり前のことだが、なかなかできないのが凡人と思います。自分の目標(マニフェスト)を、金科玉条のように固執していては、時代の変化に取り残される、と言うことです。

 また本に、1860年代から1870年代始めにかけ、デンマーク、オーストリア、フランスを撃破したプロイセンの老将ヘルムート・フォン・モルトケの戦略について書かれていた。

(以下、転載)
 プロイセン参謀本部は、戦闘が始まってしまえば、作戦通りに行かないことを知っていた。大まかな目標だけを定め、予想もしない好機が訪れたときに、機を逃さずに攻撃することを徹底させていた。‥‥戦略はこまごました行動計画ではなかった。絶えず変化する状況に応じて、中核となる考えを進化させていくことだった。(略)

 いわゆる、臨機応変に、変化にいかに対応できるかに、かかっていると言うことです。現状を常に直視し、根幹の考えに照らしながら、好機を捉えて、迅速に対応し続けるしか、生き残る術は無いとも言えます。
 調子が良い時から、常に最悪のことを考える、厳しさが必要なのかもしれません。


※参考資料:ロバート・スレーター著、仁平和夫訳『ウェルチ リーダーシップ31の秘訣』   

Posted by ノグチ(noguchi) at 06:45Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

行政改革の達人「山田方谷」に学び、税の一体改革を

2012年04月20日

行政改革の達人「山田方谷」に学び、税の一体改革を

おはようございます。今日は、久々に建築事務所に居ます。
工事現場は、コンクリート打設工事で、事務所で控えています。

さて、昨日届いた民主党の広報誌に、参議院議員の姫井由美子氏が、幕末に活躍した備中松山藩の宰相、山田方谷のことを紹介していた。幕末の志士に大きな影響を与えた、斉藤一斎に師事し、江戸で儒家たちと意見交換して、備中松山藩に戻り、若い藩主の要請で、行財政改革に取り組みます。

備中松山藩に財政は、7万5千両であったが、実質は半分が借金で運営され、就任当初10万両の借金があった。現代のお金で600億円。山田方谷は、この赤字財政を8年間で解消し、10万両の蓄財もしてのけた。この手腕を買われ、維新政府から財政担当を要請されたが、高齢と言うことで断った。

山田方谷の財政改革は、①情報公開、②質素倹約、③殖産振興、④教育。徹底して行った。この改革を支持する庄屋グループのリーダーから、藩内の反対勢力から刺客が来たらいけないと、ピストルを持たせるほどの厳しさがあった。もちろん、率先垂範の大改革でした。

姫井氏は、山田方谷の精神を「至誠惻怛 (しせいそくだつ)」を紹介している。意味は、まごころ(至誠)と、いたみ悲しむ心(惻怛)があれば、 やさしく(仁)なれます。そして、目上にはまことを尽くし、目下にはいつくしみをもって 接するのです。

山田方谷は、「政(まつりごと)で大切なことは民を慈しみ、育てることでる。それは大きな力となる。厳しい節約や倹約だけでは、民は委縮してしまう」。方谷は、目先のことにとらわれすあるべき目指す姿を明らかにし改革を進めました。

今回の社会保障の一体改革が、将来を見据えて考えに考え抜かれたものであってほしいと思います。


明治維新後、山田方谷は岡山藩の庶民学校「閑谷学校」(岡山県備前市)の最後の校長を務めます。閑谷学校は、岡山藩主の池田光政公が庶民にために作った学校で、この学校創設を指導した熊沢蕃山でした。幕末、熊沢蕃山を敬慕した横井小楠も、閑谷学校を訪れています。
私も、4年前に閑谷学校を訪ね、総ケヤキ造りの講堂は、300年をゆうに越えた今も素晴らしいものでした。国宝にもなっています。

山田方谷は、死の直前まで、全国から集まった青年たちに教鞭をとりました。学校へ向かう、駅からの道道に碑があり、親たちに思いが綴られた句があります。一度、訪れてみてください。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 11:21Comments(0)政治問題(国)

五つの心の弛み『五悪』に飲まれないように

2012年04月19日

五つの心の弛み『五悪』に飲まれないように

 おはようございます。今朝も、晴れの熊本です。
 昨夜は、地元のジュニアサッカー大会実行委員会の役員会で、色々話をしながらの飲み会でした。人が集まれば、色々な考えが出てくるものだと思います。

 陽明学の祖、王陽明は次のようなことを述べています。

一、心がざわついて落ちつかないと、行動を誤ってしまう。
二、心がたるんでいると、物の見方が浮ついてくる。
三、心に不満があると、気力が萎え、いじけてくる。
四、心が虚ろになれば、顔形までだらしなくなる。
五、心が驕ると顔色が傲慢になってくる。

と諭している。心が引き締まる思いを持ちます。年を重ねると、様々な資格や役、地位につく機会が増えてくる。自分の実力が伴っているかは、定かでないが、人はその役に徹ししているうちに、それなりに人物ができあがるともよく聞く。

 王陽明の「五悪」の教示を忘れずに、日々の行ないを見直してみたいと思います。

 人と一緒に仕事をする場合、人には楽しい仕事を回し、自分は難儀な仕事を担当する。そうすると仕事そのものは苦しいけれども、気分は爽快である。

 今日も一日、元気に過ごしたいと思います。そして、周りも元気になるようなこと
も考えてみたいと思います。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 08:00Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

(天地人)成功の条件、失敗の条件

2012年04月18日

(天地人)成功の条件、失敗の条件

 昨晩、久しぶりに参加した、ツイッター熊本交流会は、時代が進むことに着いていけるか、私はギリギリのスピードだなと、思いました。

 人の成功には、3つの要件が重ならないと成功しない。天の時、地の利、人の和、と言われる。「天地人」が、タイミング良く、融合してこそ、道が開ける。

 事業でも、勉強会でも、将来を見越して事に取りかかる必要がある。その判断基準になるのが、3つの要件(条件)、特に大事なのが、人の和がなければ成功しない。

 先手、先手と成功して行くリーダーがいる。後手、後手を追う族がいる。その要件に、関わる人々の支えの差があるように思います。

 明日は、宇土長を努める元松茂樹氏の後援会の私の担当する地区の春の集まりがあります。今の時代、市長の後援会でも、なかなか人が集まらないのとが、多いのですが、愚痴を零すよりも、足を運べと社会活動の師が、よく語っていました。
 慌てず、騒がず、地道に声かけをして行きたいと思います。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 17:35Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

(天地人)成功の条件、失敗の条件

2012年04月18日

(天地人)成功の条件、失敗の条件

 昨晩、久しぶりに参加した、ツイッター熊本交流会は、時代が進むことに着いていけるか、私はギリギリのスピードだなと、思いました。

 人の成功には、3つの要件が重ならないと成功しない。天の時、地の利、人の和、と言われる。「天地人」が、タイミング良く、融合してこそ、道が開ける。

 事業でも、勉強会でも、将来を見越して事に取りかかる必要がある。その判断基準になるのが、3つの要件(条件)、特に大事なのが、人の和がなければ成功しない。

 先手、先手と成功して行くリーダーがいる。後手、後手を追う族がいる。その要件に、関わる人々の支えの差があるように思います。

 明日は、宇土長を努める元松茂樹氏の後援会の私の担当する地区の春の集まりがあります。今の時代、市長の後援会でも、なかなか人が集まらないのとが、多いのですが、愚痴を零すよりも、足を運べと社会活動の師が、よく語っていました。
 慌てず、騒がず、地道に声かけをして行きたいと思います。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 17:35Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

今日、敬慕する師から、春の挨拶が届きました

2012年04月16日

今日、敬慕する師から、春の挨拶が届きました

 現代の陽明学の指導者の一人、中斎塾の塾長深澤賢治先生から、春の便りが届きました。

(以下引用)
今年は六五歳、今迄の人生のご褒美の年、新しい旅立ちの年、健康を心がけ、有り難うと言い言われ、ほどほどで満足する、そして修羅場はいつでもどこでも、すぐに飛び込む、そんな人でありたい。
(略)

 65歳の実践者の教示は、身の引き締まる思いを持ちます。
>ほどほどで満足する。そして修羅場はいつでもすぐに飛び込む

深澤先生は、常に実践者であることを、自ら率先して行動したいと、熟年になっても志を新たにする思いに感銘を受けます。

ぜひ一度、「深澤賢治」を検索してみてください。人生の苦境にある時、人はどう考え、どう行動するべきか、様々なヒントを見つけることができます。

毎年、新しい旅立ちの年、と思い心新たにする春にしたいと思います。

  

Posted by ノグチ(noguchi) at 21:42Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

人間は、心を育てる反省と成長の生業

2012年04月16日

人間は、心を育てる反省と成長の生業

 おはようございます。昨夜は、お寺の壮年会の参加して、住職の法話を久々に聞いた。
 4月は、お釈迦様の生まれた月で、色々集まりがある。法話は、釈迦の誕生逸話をわかり安く説明された。特に心に残ったのが、生まれて7歩歩き、天と地を指差した意味の部分。

 地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上
宗教的、人の6つ状態(心境)は、地獄のような厳しさ、餓鬼のように欲にかられた言動、畜生のように煩悩のままの行動、修羅のように争う生活、天上は平和で安穏の世界、人間は5つの状況を日々繰り返し、反省し、考え、成長出来るとの教えと話された。
 釈迦は、この6つを越えた7歩だったとのこと、人間は悟りに向かって、進み続けることが必要と思います。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 18:18Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

〈前向きな志向〉、「奇跡」はなぜ起こるのか?

2012年04月12日

〈前向きな志向〉、「奇跡」はなぜ起こるのか?

 昨年は、東日本大震災から、日本中を国難が覆った。そんな中で、日本人に元気をくれたのが、なでしこジャパンの世界制覇だった。ミラクルな試合展開、日替わりのヒロイン、諦めず走り続ける選手たちに日本中が、一体となって応援をした。
 PK合戦の末の優勝だったが、日本人の心に希望と言う思いを持たせたと思います。身体の小さな日本女性が、大柄の海外選手とのハンディを超えて、奇跡を起こした。

 作家の菊池寛が、次の言葉を残している。

「人生のどんな溝にも、どんなつまらなそうな境遇にも、やっぱり望みはあるものだ。」

 人生には、奇跡というウルトラCがある。
 どんなに落ち込んでいても、その奇跡が起こる可能性は、ゼロではない。

 なぜ、奇跡は起こるのか。それは、「望み」をすてないからである。

 
 なでしこジャパンのキャプテン澤誉さんは、16歳からサッカー一色の人生を生きて来た。苦難苦闘の末に、世界ナンパーワンの女性プレイヤーの評価を得た。自分自身の悩みの他に、サッカーファンの評価に、日々さらされながら、4回の五輪挑戦、ワールドカップ予選に挑んで来た。その歩んで来た道から、澤選手の思いが伝わってくるように感じます。

 山本有三著『路傍の石』に、次の一節があります。

「たった一人しかいない自分を。たった一度しかない人生を、ほんとうに生かさなかったら、人間、生まれてきたかいがないじゃないか」

 この一節の解説には、「誰かの役に立つこと」、「国のためになること」、このどちらも出来ない人間が多くなると、その国は落ちぶれる、とあった。

 ゛one for all. all for one.゛

これは、ラグビーから生まれた、団体スポーツの精神「一人は全ての人のため、全ての人は一人のために」の行動指針です。サッカーもまた団体スポーツの一つです。
 澤選手は、自分をチームの中で、他の選手を活かしながら、自分も活きるステージを作り続けたから、昨年の成果を出したと思います。長くトップに立ち続けるには、自分の信念、譲れない何かを持つ必要があります。そして、その信念を通す強さも大事と思います。

 今年は、オリンピックの年。それぞれのスポーツで、様々なドラマが繰り広げられると思いますが、戦いに参加する一人ひとりが、納得の行く戦いをして欲しいと願っています。

※参考資料:里中李生著『いい言葉は、いい男をつくる』

  

Posted by ノグチ(noguchi) at 08:29Comments(0)スポーツ

歳を取っても夢を持つ。5年後の夢が、今の不安を消す。

2012年04月11日

歳を取っても夢を持つ。5年後の夢が、今の不安を消す。

 「少年よ大志を抱け」 と、クラーク博士は言った。志は、少年たちだけだけではないと思う。青年も、壮年にもある。戦後の大宰相の吉田茂の訓示がある。

「大志を抱けば、天下何ものか恐れるるにたらず」

吉田首相らしい言葉と思います。
 今の時代、夢、野心、目標がある人が少ない。それがないから、他人の批判や中傷に明け暮れ、人生の誤って、ずっと底辺で生きることになる。
 男の場合、欲望として、大金が欲しかったり、女が欲しかったりして、それを急ぎすぎて転落する。
 「大金が欲しい、詐欺してみようか」
 「女子高生が好きだ、痴漢をしたい」
そういう欲望は、自分の中にある恐怖(戦いからの逃避)にある。

 その恐怖を無くすには、大志持つことだ。

大きな夢がある男が、痴漢で転落することはない。
何もないから、身近な欲望な走らせる。
何もないから、他者から誤解される。
5時後の目標、夢を考えてみよう。
恐怖が無くなるはずです。

人間は、歳を取っても、どんどん夢を作って行くべきだ。

若いころは、一つの夢に向かって真っ直ぐに進めば良い。
老いてきたら、夢は多種多様、複雑化していき、それが楽しくなる。
40歳、50歳になっても、新しい志を持つことは恥じてはない。逆に尊敬される。
初老と言われる歳になっても、若々し人がいるが、夢や目標があるからだと思う。

三国志の英雄、曹操は野心もあつたが、とても勉強家だった。戦に出かけるとき、何時も数冊の古典を持参し、戦いの最中にも本を開いたそうだ。曹操の年老いた志の言葉があります。

「烈士暮年 壮心已まず」

人は、いかに志(目標、目的、夢)が大事か、曹操の言葉からも学ぶことができます。私も50代になりましたが、新たな目標を持ち、5年後の夢に向かって、自分を律して生きたいと思います。

※参考資料:里中李生著『いい言葉は、いい男をつくる』  

Posted by ノグチ(noguchi) at 05:57Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

年度はじめ、地域の総会で先輩方と語る楽しみ

2012年04月09日

年度はじめ、地域の総会で先輩方と語る楽しみ

 おはようございます。今朝は、朝の渋滞の中、工事現場の鉄筋の検査に向かってます。

 昨夜は、地元の体育協会の総会に参加し、懇親会、二次会にも参加して、久々に午前様でした。

 数年前、小中学校のPTA役員仲間たちがほとんどで、6、7 年ぶりに会う人もいて、昔話で花が咲きました。気のあった仲間は、良いものです。

 これから、地域の様々な団体の総会が続きます。子育ての中で、色々お世話になった方々に、お会いして語ることは、有意義な時間です。地域は、中高年の方々が、地域の見守りから始まり、生活を支える活動を、昔から続けてきたから、社会の安心があるのだと思います。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 08:31Comments(0)マイライフ

「人事を尽くす」 から運をつかめる

2012年04月07日

「人事を尽くす」 から運をつかめる

 今日の熊本動物園は、大混雑でパトカーが園の入口で、右往左往して交通整理に追われていました。春休み最終日は、親も大変です。子どもたちが、小さかった頃を思い出しました。

 昼休みの読書で読んだ本「いい言葉は、いい男をつくる」 、なんだこのタイトルは?
 そんな本に、次の一節がありました。全部転載します。

(以下転載)

 「人事を尽くす」 から運をつかめる

 どんな人間でも、大概一生に一度はその人間に相応した花々しい時期というものがある。(谷崎潤一郎/『青春物語』)

 「その人間に相応した」というところが言いえて妙。

  残念だが、人間には、差がある。
 才能がある人間とない人間の差である。

 先にいうが、才能があれば幸せになれるというわけではない。才能があると、人生バラ色で、なんでもできて、夢のような生活が続くというものでもない。

 才能がある人間は、花々しい時期が長いか、短くても太い。
 才能がない人間は、花々しいが短いか、長くても細い。
 どちらが幸せかは誰もわからない。

 一度しか花々しい時期がなかった人もいるように、人間は、苦しみながら生きていく生きものだ。
 辛いこと、苦しいことが人生の八割を占め、笑っていられる生活が続くことなんかほとんどない。

 花々しさを得るコツは、健康な体をつくり、維持していくこと。
 ずっと健康でいれば、必ず、いい話が舞い込んでくる。
 体だけではなく、心も美しくしていれば万全だろう。
(以上、『いい言葉は、いい男をつくる』より)

 なるぼとと思いつつ、才能の差はある!には、私のような凡人には、耳の痛い話しです。でも、著者のそれぞれに合った、華やかな時期は必ずある、と強調しているところは、とても励みになりました。
 つま先立ちで、無理を続けると疲れます。自分をよく見て、良く検証して、出来ることを続けて行けば、自分に合った活躍の場に巡り会うことが出来ると信じて、今日のほんの言葉を励みに、午後の予定に自分の出来ることをやりたいと思います。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 13:56Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

「留学希望」 日本が最低46%、日米中韓で

2012年04月05日

「留学希望」 日本が最低46%、日米中韓で

 私は、学生時代にフィリピンに40日間のワークキャンプに参加した。40度近い気温の中で、小さな公民館や水道管の埋設、バスケットゴールの製作などを、日本とフィリピンの学生20人づつの40人が、共同して作る作業に関わった。宿舎は、春休み中の小学校の教室、慣れない環境と水事情で、日本の学生が体調を崩す中、熊本からの3人は、至って元気でした。私は、バスケットゴール担当で、設計と制作を担当しました。

 フィリピンに行って、丁度30年が過ぎて、家庭事情が厳しい中てワークキャンプに行かせてくれた両親に感謝することはもちろんだが、その貴重な経験は、その後の人生に大いに役に立ったと思います。

 今年大学を卒業した子どもは、1年間留学をした。アルバイトしながらの4年間の大学生活だったが、目標を留学にさだめ、こつこつと準備して、留学中では語学力で苦労しつつも、10ケ
月やり遂げた。帰国早々から就活が始まり、何度も関西、関東の就職説明会に通う中で、外資系の企業と縁ができ、何度も面接があり、目的の企業に就職した。
 決め手は、理科系で留学経験ありが、選考の要件にあったようです。

 今朝の新聞に、日米中韓の留学事情が載っていた。日本の留学希望は、4国で最低の46%だった。私のワークキャンプの経験は、海外留学とは言えませんが、それでも外から日本を見る経験、フィリピンの学生と乏しい英語力で語った経験が、今の私を作ったと思います。

 東京大学が、秋入学を検討しているようです。希望の留学先では、日中韓では米国がトップで4割を占める。米国は、日本、英国、スペインがそれぞれ13%とあった。

 新聞によると、日本の学生の留学したくない理由を、「自分の国の方が暮らしやすい」53%に対して、中国43%、韓国26%。また日本は、「1人で生活する自信がない」、「面倒」 などの、内向き志向の学生も多いようだ。少々チャレンジ精神が不足しているように感じます。

 日本社会は、低成長福祉国家、また少子高齢化に進んでいる。戦後の高度成長は、旺盛なチャレンジ精神が支えたと思います。戦後は55%が自営業だったが、現代は80%がサラリーマンと言われる。安定志向の就労感だが、バブル崩壊後、サラリーマンも安定した仕事ではなくなっている。社会の活性には、留学を含め、安定した生活に変化を加えるチャレンジ精神が必要と思います。

 東京大学の秋入学、日本の学生に留学を志す人たちが増えるか、興味ある試みとして関心を持っています。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 06:38Comments(0)教育問題

長期的展望を持って事に対処せよ

2012年04月03日

長期的展望を持って事に対処せよ

 日常の雑務に追われていると、自分は何をしているか、分からなくなることがある。目先のことに惑わせれてばかりでは、身体が持たなくなる。やはり、長期の視野が、必要と思います。

 長期の視野、展望とは何か?

 中国古典に詳しい作家の守屋洋氏の著書に、次の解説があった。
(以下、抜粋)
 広い視野とは、空間的視野だけでなく、当然、時間的視野も含まれてくる。つまり、長期的展望である。
 動きの激しい時代ともなれば、十年先はおろか、二、三年先を読み通すことだって難しい。(略)

 昨年3月11日に発生した東日本大震災は、誰も予測していなかった大災害であり、日本の国難になりました。兎に角、頑張り通さなければならないのですが、ただ闇雲に頑張っても、無駄が多くなるばかりです。
 一歩引いて、自分を取り巻く環境、日本、世界の動向に分析し、加えて過去の大地震後の社会はどうなったかからも、学ぶ必要があると思います。守屋氏の本にも、次のようなことがありました。
(以下、転載)
 現在の状況を読み取るにしても、ただ、眼前の事態に目をこらすだけではダメだ。過去の思い、未来を展望しながら把握するなら、随分と結論が変わってくるに違いない。(略)

 時代の変化速いが、その流れに遅れては行けないが、走りながらも、片目では長期的展望の思考を絶えず続けておくことを忘れてはならない。
 多忙の中でも、一日三省、の心のゆとりも必要です。「忙中に閑有り」です。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 13:17Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他