小さな自治体の現状、(スイス)複雑時計の村の挑戦
2007年09月16日
敬老会と小学校入学式、地方の自立、他
~小さな自治体が世界へ、スイスの複雑時計の村の挑戦~
毎年地域で開催される敬老会の催しに時々、手伝いに出かけたりするのですが、その老人人口の増えようには驚くばかりです。それに引き換え、小学校の入学式の児童の減りようのも驚きます。昨年まで、地域の小中学校の役員をして小学校の入学式、卒業式に出る事もあったのですが、自分たちの時の1/3の数になって来ました。
人口の歪みと都市と地方の人口格差が、顕著に出ています。地方定住を促進する(声だけ)の政策はあるように聞きますが、本腰入れた政策の実行には程遠い気がします。戦後の経済のご意見番であった、木内信胤氏の遺訓に「政治と経済は一体」と言う言葉があります。若い世代を定着させるには、生活の糧を得る仕事が地方の存在しないといけません。熊本県の中山間地域を眺めてみると、その地域の最大の産業(経済規模)は、役場なのが現実です。
9月14日の地元紙に、節約自立の長野県下條村のことが大きく取り上げられていました。人口4200人の村が無借金で、若者の定住を増やしていると言う見出しに、惹かれて読みました。この地域は、愛知県境に位置し、飯田市のベッドタウン的な発想で、若者の定住促進を重視し、中学生まで医療費無料。行政職人は、二役、三役をこなし、小規模土木工事は、住民参加型で役場から資材を供給するだけで、共同作業に転換して、無駄を省き成功を収めています。最大59人居た役場職員は、35人に減らしたが業務に問題なく、浮いた予算を若者誘致に力を注ぎ、無借金の村が実現した。
まだ、地元での就労場所は少ないが、近郊の都市部と連携し生き残りを模索し続けている。小さな村の挑戦は、地方再建の注目を受けています。イタリア北部やスイス南部には数千人から数百万の自治体が存在しますが、それぞれが特徴を出し、個性的なまちづくりで、数百年の長き渡り維持し、活気を保ち続けています。
スイスの小さな村に、複雑時計製作の聖地があります。元々は冬の農閑期の副業として始めた時計作りは、今では複雑時計の最先端の地域であり、時計学校も含め地域上げての産業育成に努めています。
こんな田舎の時計工場に、スポーツカーのフェラーリの新車に合わせた複雑時計の製作が依頼され、その設計を日本人の青年が担当していると知りました。この青年は、高校時代に複雑時計に魅せられ、単身スイスに進学し、語学(フランス語)、時計学校と大変な努力を末、複雑時計の名門工場に就職し、製作技師を経て設計部門で働いています。彼の挑戦は、日本の若者を複雑時計の世界に導き、以後日本の若者が時計学校に入学するようになっています。
まちづくりの中で、若者の就労場所の確保が、これからの地方の生き残りの条件になると思いますが、イタリアやスイスの中山間地には、地方から世界へ売り出す一品の知恵が沢山あるように思います。
アメリカのでっかい事が良いことの産業育成でなく、小さくても世界に光れる産業を探し、他の追随を許さないような伝統技術や新産業の育成を、自治体自ら創り出すことが求められてくると思います。田舎からの挑戦を、日本の地方の地域人に期待したいと思います。
*来年1月の熊本大学の「実践のまちづくり講座」で、スイスの複雑時計での産業育成の体制についてお話します。一般公開ですので、興味ある方は聴講下さい。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
・菜根譚
http://mixi.jp/add_bbs.pl?id=2310909
第四十八話 進むためにはまず退く
・論語の言葉
http://mixi.jp/list_bbs.pl?id=2476660
「父母の年は、忘れてはならない。」
「父母への意見、聞き入れられずとも、以前のように」
~小さな自治体が世界へ、スイスの複雑時計の村の挑戦~
毎年地域で開催される敬老会の催しに時々、手伝いに出かけたりするのですが、その老人人口の増えようには驚くばかりです。それに引き換え、小学校の入学式の児童の減りようのも驚きます。昨年まで、地域の小中学校の役員をして小学校の入学式、卒業式に出る事もあったのですが、自分たちの時の1/3の数になって来ました。
人口の歪みと都市と地方の人口格差が、顕著に出ています。地方定住を促進する(声だけ)の政策はあるように聞きますが、本腰入れた政策の実行には程遠い気がします。戦後の経済のご意見番であった、木内信胤氏の遺訓に「政治と経済は一体」と言う言葉があります。若い世代を定着させるには、生活の糧を得る仕事が地方の存在しないといけません。熊本県の中山間地域を眺めてみると、その地域の最大の産業(経済規模)は、役場なのが現実です。
9月14日の地元紙に、節約自立の長野県下條村のことが大きく取り上げられていました。人口4200人の村が無借金で、若者の定住を増やしていると言う見出しに、惹かれて読みました。この地域は、愛知県境に位置し、飯田市のベッドタウン的な発想で、若者の定住促進を重視し、中学生まで医療費無料。行政職人は、二役、三役をこなし、小規模土木工事は、住民参加型で役場から資材を供給するだけで、共同作業に転換して、無駄を省き成功を収めています。最大59人居た役場職員は、35人に減らしたが業務に問題なく、浮いた予算を若者誘致に力を注ぎ、無借金の村が実現した。
まだ、地元での就労場所は少ないが、近郊の都市部と連携し生き残りを模索し続けている。小さな村の挑戦は、地方再建の注目を受けています。イタリア北部やスイス南部には数千人から数百万の自治体が存在しますが、それぞれが特徴を出し、個性的なまちづくりで、数百年の長き渡り維持し、活気を保ち続けています。
スイスの小さな村に、複雑時計製作の聖地があります。元々は冬の農閑期の副業として始めた時計作りは、今では複雑時計の最先端の地域であり、時計学校も含め地域上げての産業育成に努めています。
こんな田舎の時計工場に、スポーツカーのフェラーリの新車に合わせた複雑時計の製作が依頼され、その設計を日本人の青年が担当していると知りました。この青年は、高校時代に複雑時計に魅せられ、単身スイスに進学し、語学(フランス語)、時計学校と大変な努力を末、複雑時計の名門工場に就職し、製作技師を経て設計部門で働いています。彼の挑戦は、日本の若者を複雑時計の世界に導き、以後日本の若者が時計学校に入学するようになっています。
まちづくりの中で、若者の就労場所の確保が、これからの地方の生き残りの条件になると思いますが、イタリアやスイスの中山間地には、地方から世界へ売り出す一品の知恵が沢山あるように思います。
アメリカのでっかい事が良いことの産業育成でなく、小さくても世界に光れる産業を探し、他の追随を許さないような伝統技術や新産業の育成を、自治体自ら創り出すことが求められてくると思います。田舎からの挑戦を、日本の地方の地域人に期待したいと思います。
*来年1月の熊本大学の「実践のまちづくり講座」で、スイスの複雑時計での産業育成の体制についてお話します。一般公開ですので、興味ある方は聴講下さい。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
・菜根譚
http://mixi.jp/add_bbs.pl?id=2310909
第四十八話 進むためにはまず退く
・論語の言葉
http://mixi.jp/list_bbs.pl?id=2476660
「父母の年は、忘れてはならない。」
「父母への意見、聞き入れられずとも、以前のように」
宇土市で女性のリーダー育成が令和7年度から始まります。
大津町に在る国指定の江藤家住宅の見学会に参加していましました。良き建築の学びになりました。
<地域の文化レベル>数字で見る人口に対する図書館の規模、宇土市の人口は現在36483人のための図書館。
<熊本城再建>宇土櫓の解体修理に関心を持っています。現場見学会に参加したい。
明日の一般質問の内容です。3つのテーマですが、一つのストーリーです。
甲佐町・美里町の図書館スタッフの知恵にエールです!"本好きの市民を中心に据えた図書館づくり"
大津町に在る国指定の江藤家住宅の見学会に参加していましました。良き建築の学びになりました。
<地域の文化レベル>数字で見る人口に対する図書館の規模、宇土市の人口は現在36483人のための図書館。
<熊本城再建>宇土櫓の解体修理に関心を持っています。現場見学会に参加したい。
明日の一般質問の内容です。3つのテーマですが、一つのストーリーです。
甲佐町・美里町の図書館スタッフの知恵にエールです!"本好きの市民を中心に据えた図書館づくり"
Posted by ノグチ(noguchi) at 10:35│Comments(0)
│まちづくり