素直な心がない場合には、つい無理してしまう。~松下幸之助訓示~

2014年02月28日

素直な心がない場合には、つい無理してしまう。~松下幸之助訓示~

一生懸命やればやるほど、小さな違和感(嫌う、敵対心)を思う人が出てくる。これは、先輩からの言葉でした。なぜ真面目にやれば、違和感を持つ人が出てくるのか?

私の社会活動の師は、心底から真面目な大学教授で、天才ではなく自分は鈍才と常々言われていました。現在80歳を越えられましたが、常に前向きな発想と実践にいつも励まされます。先生は、無心で世の流れを感覚で理解されます。鈍才は「天才の頭でなく、諦めない強い頭が必要」と語られます。

強い頭とは、有能な天才の閃く頭ではなく、理解できるまで考え続ける諦めない頭のことです。何を言っているのか?

それは、最後まで素直な心を持ち続けられるか?

そこが、強い頭を養うベースと思います。昭和の大経営者の松下幸之助氏の訓示に「無理が生じやすい」には、次の補足がある。

「素直な心がない場合には、とかく物事にとらわれがちとなり、ついつい無理をしてしまうことになりやすくなる」

私は、社会活動に20年参加してきました。いろいろな方と出会い、意見を聞き自分なりにやって来ました。真実を突き詰めれば、突き詰めるほど、敵(違和感を持つ人)が生まれる。それは何故か? 多分、こんな馬鹿真面目は、異分子見えるのだろうと思います。いわゆる「変わり者」に見えるのだろうと思います。

先生は、一生を通じて信念(真面目)を通した人。また周りの圧力や誘いに一切動じず、自分の生き方を貫かれました。先生の変わらぬ姿勢が、素直な心で周りの意見に耳を傾ける生き方です。加えて、自ら動き、縁を大事に実践・行動を、私はその後ろ姿を見てきました。

最後にまた、松下幸之助先哲の訓示から、

「・・・、お互いの人生なり、社会活動はもちろん、国家活動の上においても素直な心が働いていくようにするために、お互いにさらに一層の工夫と努力を重ねていくことが肝要ではないかと思うのです」

これを読み、素直な心があれば、無理せずに前向きな意志が自然に始まるのだと思うようになりました。無心(無欲)=素直な心、が松下幸之助先哲のメッセージのような気がしています。

*参考資料:松下幸之助著『素直な心になるために』より
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 22:56Comments(0)偉人

【奢り】衆知が集まらない。素直に聞き耳できる人こそ、大成するか要因まもしれない。

2014年02月27日

【奢り】衆知が集まらない。素直に聞き耳できる人こそ、大成するか要因まもしれない。

「素直な心がない場合には、人の言葉に耳を傾けようしなくなり、その結果、衆知が集まらないようになる」(松下幸之助)

上記の訓示から、人の言葉(助言)を、みなさんはどう受け止めますか。

今日の夕方、2時間近く地域の様々な動き(人の地域活動)ついて詳しく、先輩たちに聞きました。人間とは、晩年にどんな活動をするか? で、人生が見えて来ると思いました

私は、6年前にどうしても熊本県全体の「横井小楠生誕200年の記念事業」の事務局長を引く受けることになった。熊本の重要な文化教育に関わる先輩たちを巻き込む大事業で、いろいろな出会いもあったが、苦労もあった。とても日頃は、経験できない勉強をしました。

事業での最初のショックは、実質的なプロモーターの重鎮から、「野口さんはいくつになったね?」と聞かれ、「はい、50になりました」と答えると、「50になったら、もう命は惜しくなかろう。命掛けで小楠生誕200年事業をやるなら付き合おう」と言われて以来、私は地域活動を命がけでやってきました。要は、命がけ(何時、命を落としても悔いはないつもり)でやっています。

横井小楠生誕200年の記念事業は、約1年3ヶ月かかる事業でした。後半の5ヶ月は、仕事そっちのけで実行しました。これは、凄みの話ではなくて、事を成すには、先輩たち、仲間たちの声を素直に聞き、より良き方向へ仲間を先導できる企画ができるか? 要は命がけ(腹をくくって)で事業に打ち込めるかで、周りから助言をもらえると思います。その最も重要な要因は、聞き耳を持っているかです。

参考になる先人「松下幸之助先哲」の訓示があります。松下幸之助著『素直な心になるために』に一節から、

(以下、松下幸之助訓示)

他人に言葉に耳を傾けなければ、お互いの輪を損なう。せっかく人が教え、助言してくれるのに馬耳東風では、心は動かない。

加えて、つねづね耳を傾けない態度を取れば、だんだん人が助言をしなくなる。そういう態度では、教えてやるものか、・・・

他人の知恵や協力が全くなければ、仕事も生活もスムーズに行かなくなる。
(以上、松下幸之助著『素直な心になるために』より)

このベースにあるのが、「素直な心」です。昭和の大経営者の松下幸之助氏は、常に「正直」、「素直な心」を訴えています。当たり前ですが、地位が上がれば、これが分からなくなる輩が多い。人間の奢り(傲り)が一番の敗因、と松下幸之助先哲も訓示している。

常に謙虚に周りの意見に耳を傾ける姿勢ができるか、実は時代を変えるリーダーの最大の要素が、「周りの意見に耳を持っているか」だと思いました。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 22:36Comments(0)まちづくり社会問題

【伝えたい】原子爆弾で父を失い、家は消失した。戦争放棄の原則を守る。

2014年02月27日

【伝えたい】原子爆弾で父を失い、家は消失した。戦争放棄の原則を守る。

おはようございます。熊日のコラム【伝えたい 私の戦争】で、広島で被爆された森武徳さんの手記が今日まで掲載されている。(以下、抜粋)

学徒動員で働いていた軍事工場が原爆で閉鎖になり、爆心地から1kmのところに在る自宅へ帰る道には、累々と遺体があり、その中を縫うように自宅に着くと、家は跡形もなかった。原子爆弾で、吹っ飛んでいた、涙が止まらなかった。父は亡くなり、母とは翌日に再会した。原爆は、時間が経ってから原爆症で亡くなる人が増える。「自分も正月まで持たないかも・・・」と思った、数年間は死の恐怖がつきまとった。・・・・

とあった。末尾に、「改憲論が勢いづいているが、戦争放棄の原則はどこまで行っても変えちゃいけない。戦争にならなければ、原爆ような都市爆撃は避けられる」と訓示されています。

東アジアの緊張から、尖閣諸島へ上陸を予想した部隊ができるとか、防護空域の考え方の違いでスクランブル発信が重なるとか、小さな間違いが大問題になることある。森氏の「戦争放棄の原則」は、現憲法の9条を維持する強いメッセージと受け止めました。

政治は、人の心の問題とも言われます。地域の小さな小競り合いも、国家間の不協和音も、常に修復したいという思いを持っていれば、協調の可能性は充分にあると思います。敵対するだけでは、真の解決は見つからない。まして、暴力に訴えることは、人間として知性も品性の無くなります。

人の良識を信じる、と言えば弱腰と言われるかもしれませんが、常に意見の衝突はあって良いが、拳を上げる闘争は避けるべきだし、避けることの方がとても勇気と我慢が必要と思います。悲惨な歴史を活かせない行為は、けっしてやってはいけない。議論はあるが、平和を目指す意見の相違であって欲しい。森氏の3日日間の手記を読み、平和と戦争放棄の意味を深く考える機会になりました。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 08:29Comments(0)平和

【熊日記事から】怒りを発する心には、崇高な志があるのだと思います。

2014年02月26日

【熊日記事から】怒りを発する心には、崇高な志があるのだと思います。

熊日新聞の、『伝えたい「私の戦争」』に、昨日から熊本市の森武徳氏(83)が手記を書かれている。数年前、お目にかかった折り、幕末維新の話で盛り上がったが、専門は法曹界に関わる仕事をされていた方です。温和だが、文面や話の端々に、気骨な面も気づかされます。元は、どこから来るのだろうかと気掛かりだった。

手記の冒頭の話は、下筌・松原ダムの反対のリーダー室原知幸さんを法的に資料で支援した。森氏は「室原さんは、ダム自体に反対だったのではない。強引に事業を進めようとした国のやり方に反発した」とあった。森氏のこの反骨精神は、軍事下の広島師範学校時代の人権軽視に対する抵抗活動だったことを知り、流石に年季が入っていると理解しました。

室原さんも、森さんも、相手の人権を軽視した行動に怒ったのではないかと思います。時代は、どんどん変わるが、怒りに対して先人たちもその思い(怒り)ついて考えている。哲学者の三木清著『人生論ノート』には、

「怒りはどことなく貴族的なところがある、善い意味においても、悪い意味においても」

社会へ怒る、聞き耳も心地よい場合があるが、振り返ると怒るだけでは社会は変わらない。仲間を募り、運動を起こして、未来社会を明るくする努力が大事ではないか。怒りを、未来社会を作る動きへ導くことこそ、貴族的な怒りではないかと思います。

また、16世紀ルネサンス期のフランスを代表する哲学者モンテーニュの『新選モンテーニュ随想録』には次の訓示がある。

「怒りは奇妙な用法を有する武器である。他のすべての武器は、人間がこれを用いるものだが、この武器はわれわれを用いる』

怒りは、人間そのものを道具(表現物)に使う。必ず、いつか周りはこの原因者を見つけ出す(噂になる)、それはなぜか? 実行した本人は、志が高いので自慢したくなるものです。戦国時代を泰平の時代へ導いた徳川家康の教示がある。PHP研究所『戦国武将名言録』より、

「怒を敵と思へ」(徳川家康)

国づくりも、まちづくりも、百人百様の人々の心の集約に努める作業と思います。今日の熊日地域版に、菊池の話題で九州大学大学院教授の藤原恵洋氏のまちづくり講演についてあった。

「まちづくりには住民の矜恃(きょうじ:誇り)、文脈(物語性)、紐帯(ちゅうたい:人のつながり)がカギになる」

意外にまちづくりに参加するきっかけは、事件や出来事への怒りだったりする。怒りを発する心には、崇高な志があるのだと思います。この志を敵対するのでなく、協調してより良き社会へ向けた紐帯となれば良いのですが、なかなか世の中は上手い工合に行かないものです。昨夜の小学6年生詩「ふるさと」のような優しい心を大人になっても持ち続けたいと、森氏の手記を読み考えた朝でした。

今日は、1日雨模様です。雨後は必ず晴れ間がきます。人生、有為転変ですが、常に前向きに生きたい思います。今日も元気に、乗り切ります。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 09:31Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他偉人

(ソチ五輪)語るなら、気配りに徹して、周りを鼓舞する言葉を発して欲しい。

2014年02月22日

(ソチ五輪)語るなら、気配りに徹して、周りを鼓舞する言葉を発して欲しい。

おはようございます。昨日から、元首相の無神経な言葉が、世間の非難を浴びているが、スケーター仲間のツイッターの励ましの言葉とは、大きく違っているのは間違いない。

気配りという言葉が日本ではよく使われる。
気配り、心遣い、配慮、等々。

はたして気配りとは何か、植田正也著『電通鬼十則』の一節ににつぎの気配りに関する解説がある。

以下のことについての変身を心掛けたら、あなたは気配り人間になれる。

1.失敗が大好きになる。
2.学習と自習に打ち込む。
3.行動を優先させる。
4.曖昧さを好む。
5.尊大で頑固な撹乱者を憎む。
6.公正な振る舞いを心掛ける。
7.人々の好奇心を信頼する。
8.突飛なものに憧れる。
9.熱っぽい言葉に愛着を覚える。
10.革命を好きになる。
11.笑いを愛する。
12.気の抜けた返答を嫌う。
13.時と所を問わず、ひどく重苦しい荒廃を大目に見たりしないと決意する。

気配りは、相手が何を考え、何を欲しているのかがわかった時に、我が気を相手の心の中に配ることが、気配りである。
気配りは、心理学である。
気配りは、気持ちの先取りである。
気配りは、人間学である。
(以上、『電通鬼十則』より)

冒頭が「失敗が大好きである」。人間、いつも成功しているとありがたみがない。その成功、失敗がないことはチャレンジしていないとも言えます。
・失敗が大好きになる
・行動を優先させる
・革命を好きになる

チャレンジを支持する。これは、失敗も含まれる熱っぽい言葉とも言える。気配りが、人々を前向きにする先導役をする。気持ちの先取り、ただ、孔子の教えではないが、本人の成長を導く気配りは、早すぎても遅すぎてもいけない。気配りは、タイミングが大事となる。

何か哲学の講話みたいなってきたが、私は心の声を大事にしている。この心の声は、「今!」を教えてくれる。無心に会話の中にいる時、「これ」を言いたくなる瞬間がある。自分が目立ちたいとか、後で存在感を出す時のために語っておくとか、私利私欲を挟めば、その「今!」を間違う。

無心、素直な心の声を、そのまま、その場に合わせた言葉で語る。それが、私の「今!」の時で、同じ場にいる方々の「13」のことを常に考えて真剣に語る。ところが、喋り続ける人は、その一瞬のタイミングを誤る。やはり訥弁の方が、心に残る言葉を語っているように思う。

気配りも、会話も、真剣勝負。一部の隙もあってはならぬ。森首相のコメントは、隙があった。所謂、脇が甘かった。気配りに欠けた発言と思う。電通の4代目社長の吉田秀雄氏の訓示録『電通鬼十則』の第九条、

頭は常に「全廻転」八方に気を配って一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。(『電通鬼十則』第九条)

リーダーとは、常に見られる、聞かれる、を意識して多くを語らず。語るなら、気配りに徹して、周りを鼓舞するような言葉を発して欲しいと願う。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 08:55Comments(0)私の意見

「餅屋は餅屋に」軽挙妄動は失敗のもと、専門外の事には安易に加わらない。

2014年02月20日

「餅屋は餅屋に」軽挙妄動は失敗のもと、専門外の事には安易に加わらない。

おはようございます。今朝も、冷え込んでいます。寒波と雪はまだまだ続くような予想なので、注意が必要です。

オリンピックの報道が続く中だが、この巨大なスポーツのイベントに、多くの人生をかけたドラマがあるのだと思います。昨日のスノーボード女子に大回転を初めて見たが、20年前にはなかった分野です。

また、女子フィギュアに日本の3選手が登場したが、3人がそれぞれの人生をかけて演技をした。浅田真央選手は、人生をかけて来たトリプルアクセルをオリンピックでの実行にこだわり続けて、その結果を受け止め、明日のフリーに前向きに進むしかない。直向きな姿こそが、ファンを惹きつけるのだから。

昨日、建築の打ち合わせをしながら、約30年間建築の世界にいると、つい慣れが出てきて、新しい知識習得をサボりがちになってしまう。専門家と言われる人程、実は常に専門知識を取り込むことを続けることが必要と思います。

来月、私の社会活動やエネルギー分野の活動にアドバイス頂いている逸見次郎博士が、3年ぶりに熊本へ帰られます。私の本『なかまづくり まちづくり』を作る時に、色々指導をうけた。その時に、大学教授も専門外のことはやらない、教えられました。

私の本制作は、約10年間の異業種交流会と地域活動を、活動当初から時系列に書き記すことから始めました。90近い活動事例、経験を懸命に書き綴り、逸見博士に見せると、「これを3つくらいのグループに分けたが良い」と一言語り、次の整理作業が始まった。また、意見を求めて大学にでかけると、「これから先は、筑紫野市の永淵先生に指導してもらいなさい」と言われ、本格的な日本語の文章言葉の指導を受けることになりました。

9月後半に始まった本格的な「本作り」は、異例の短い期間の中で、何度も永淵先生の家や大学へ出かけ、真っ赤に添削された原稿を持ち帰り、また出かける。1月末に、東京の木内孝氏が来られるに合わせた準備だったこともあり、本が仕上がったのは1月中旬でした。編集作業は、年末の12月末まで続けられました。

終わって振り返るに、本製作を仕掛けた逸見次郎博士は、荒原稿のグループわけまではチェックしたが、文章の文言に関しては、日本文学の専門家に任せた。逸見次郎博士は、再生可能エネルギー分野の特に太陽光発電の専門家です。

時折大学の研究室に訪ねると、太陽電池パネルの新しい製品が所狭しと置かれていた。もちろん、おもちゃのドラエモンのソーラーカーもありました。先生の部屋は、未来のエネルギーの夢が詰まっていて、行くのが楽しかった。横道にそれました。

餅は餅屋に、味噌は味噌屋に頼む。専門外には手を出さない。
逸見博士の割り切りが、本制作の専門家の永淵先生の的確な指導で、荒原稿に着手して7ヶ月という超短期で完成した。大学の教授二人、逸見博士の永淵先生の専門家の強力な指導で、私の社会活動に記録が世に出ることになりました。逆に言えば、逸見博士は自分の専門外の「本作り」には、踏み込まない。「餅屋は餅屋に」の姿勢が、良かったように思います。

帰郷する逸見次郎博士と、春から太陽光発電を中心とする再生可能エネルギーの研究を、一緒に取り組むことが始まります。逸見博士は、3年間長野県飯田市で、流水型のマイクロ水力発電設備の研究開発を、指導して来られました。私は、地域防災と太陽光発電について、ニーズ調査を続けてきました。逸見博士と出会って17年、春からの共同研究がとても楽しみです。

今日は、議会の一般質問、しっかり準備して出かけたいと思います。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 06:43Comments(0)マイライフ

10~12月期の国内総生産(GDP)は、市場予想を大きく下回った。

2014年02月18日

10~12月期の国内総生産(GDP)は、市場予想を大きく下回った。

おはようございます。朝からくらい話題ですが、現実の話です。昨日の熊本県市議会議員研修会での、安倍晋三首相の靖国参拝についての、外交ジャーナリストの手嶋龍一氏の分析は、

(以下、昨日講演の抜粋)

安倍首相は、就任直後から積極的に中国の周辺国へ外交交渉に出かけて中国包囲を考えていたようだが、年末の自分の心の問題とする「靖国参拝」をきっかけに、同盟国アメリカをはじめ、非常に関係改善が進むロシアもだが、韓国、さらにはEUも不協和音が聞こえてくるようになった。

尖閣諸島問題中国の海洋進出、航空識別権敷く時期、昨年6月の中国の習近平氏とオバマ氏と意見交換以来、東アジアの海洋に対する日米同盟関係と制空域について、中国は懸命に情報収集していた。その確信情報を得たのは、防空識別圏発表の3日前に、アメリカ政府にNSCの実質てき責任者がアメリカで行った講演で語った「領土問題は、それぞれの国が平和理に解決すべき・・・」の内容を一言一句残さず中国のへ送った。

11月23日に、中国の防空識別圏を発表した。中国とアメリカの関係は、習近平氏と会談以降大きく変わった。また、安倍首相がアメリカを最初に訪問した時のオバマ大統領の対応は、1時間半ほどで、共同声明どころか共同インタビューもなく、「近くのホテルで、一人でやって欲しい」と早々に自分の仕事に戻った。外務省の担当に、「こんなことはこれまであったか?」と聞くと、「こんな対応は初めて」と答えた。

日本の重要な関係国、特に日米関係が遠心力が動き始めた時、年末の「靖国参拝」だった。アメリカ政府声明の「失望」、ロシアのプーチン大統領の「遺憾」はもとより、さらにEUからも声が厳しくなった。日本版NSCを作る法案成立前に、確信情報収集を怠った。・・・・
(以上、昨日の講演のまとめから)

講演後、一緒に参加した先輩議員たちとの意見交換で、「雑多な情報よりも、確信の情報が大事。明治維新から日露戦争まで、有能な人材が外交活動に投入されたし、自ら望んで国家存亡のために命がけで、確信情報を集める人材がいた」と感想があった。

手嶋龍一氏の話から、前段の安倍首相のアメリカ訪問前に、オバマ大統領から「アメリカに来るなら、TPP参加をどうするか決めてくれ」言われ、参加表明して出かけたワシントンの対応は、たった1時間半だけ、アメリカがどこに力を入れているのか、確信の情報収集に努めること大事、と思いました。

今、第三の開国と言われれる中、世界第3位経済大国の日本役割を確認しつつ、国内で何をすべきか。末尾に、ここ数日前の経済情報を付けましたが、世界の動向の確信情報を自ら導き出し、これから何をすべきか、それぞれの分野、立場で、発言することが大事だなと思いました。昨日の講演全部は理解できていませんが、ただ分かることは、「アベノミクス」の思惑通りには、事は進まないということです。

*参考資料~Yahooニュースより~
>内閣府が2月17日に発表した2013年10~12月期の国内総生産(GDP)は、市場予想を大きく下回る前期比プラス0.3%(年率換算でプラス1.0%)という低い数字でした。日本の景気は失速しているのでしょうか?

>貿易赤字の拡大は、原油価格の上昇、製造拠点の海外シフト、日本企業のビジネスモデルの変化など構造的なものであり、この動きを逆転させることはかなり難しいと考えてよいでしょう。一部には原発を再稼働させれば貿易赤字を防げるとの意見もありますが、事態はそれほど単純ではありません。実は日本のエネルギーの輸入量そのものはあまり増えていないのです。・・・

>2014年は4月に消費税増税が控えており、内閣府では成長の鈍化を予想しています。貿易赤字の影響がさらに大きくなるようであれば、追加の補正予算や日銀の量的緩和策拡大などが議論され始めるかもしれません。(中略)  

Posted by ノグチ(noguchi) at 06:55Comments(0)国際関係政治問題(国)

【産みの苦しみ】屯(チュン)は剛柔始めて交わりて難生ず。険中に動く。

2014年02月15日

【産みの苦しみ】屯(チュン)は剛柔始めて交わりて難生ず。険中に動く。

二日市での意見交換で、いろいろな人生の知恵をもらいました。

人間関係の知恵の3つの言動(容姿も)は、

「暗くない、威張ばらない、ケチでない」

裏を返せば、次の言葉か?

「明るい、思いやる、自分に見合う支出」

会話も元気に、行動も活発に。
こちらの都合でなく、相手の事情を汲み取る。
見栄ではなく、分相応の貢献を。

から話が始まった。この中で「威張らない」は、偉い方の話ではない。日常の話で、例えば、3人のおばあちゃんたちが約束をして待ち合わせた。一人が遅れたときに、「なんで遅れた」と問うた。雰囲気が気まずくなった。

しかし遅れた時に、相手の事情を気遣う言葉、例えば「体調でも悪かったの?」と優しく気遣うと、3人のおばあちゃんたちの空気が柔らかくなる。人間関係は、思いやりを忘れてはいけない、と思いました。

さて、冒頭の訓示は、「易経」の言葉です。ここで勘違いをしてはいけないのが、易と易経の違い、易は占いだが、易経は論語以前の中国の人間関係の教示の集大成といえるようなもの、と私は考えている。今日の永淵道彦先生の訓示の一つが、

「屯(チュン)は剛柔始めて交わりて難生ず。険中に動く」です。

意味は、要約すると次のようなものです。

(以下、抜粋)

新しい事を起こす時は、必ず上と下の意見の食い違いなど、困難が生じる。しかし、これは産みの苦しみというもので、こういう接触の難が生じてこそ、物事が動き、発展し、成就するのである。
大きな事業やプロジェクトを進める時に困難が生じるは当たり前。産みの苦しみにへこたれず、大いに奮闘すべきである。
(以下、『易経』の解説より)

逆に言えば 、苦難・困難に遭遇せず、すんなりと事業が動き始めると、最後に大きな問題や困難が生じることがあり、障壁なく無事に完成すると達成感も薄れる。大きな事業ほど「産みの苦しみ」のハードルが高いように思います。

*屯(チュン)は、「艱(くるし)ム」と訓ず。多くの艱難に処するの道を説く。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 06:27Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

我々ベスト(最上)を尽くしても、せいぜいうまく行ってベター(まし)な程度

2014年02月11日

我々ベスト(最上)を尽くしても、せいぜいうまく行ってベター(まし)な程度

毎日、ソチ・オリンピックの選手の活躍を報じている。やはり世界の頂点に至るには、並外れた体力はもちろんだが、加えて血の滲むような努力も伴わないと、メダルには届かないと思います。

人の満足、達成感なるものは何か?

人の欲望とは限りがない、と言われます。オリンピック選手は、「応援いただいた、お世話になった方々に報いるためにの精一杯頑張ります」とよく言う。支援した人たちは、見返りなど求めないと思うが、この言葉を聞かないと、「謙虚でないね」と陰口を言われたりする。人間とは、不思議な性質をもっている。

またまた曽野綾子さんの言葉ですが、著書『夫婦、この不思議な関係』の一節に、次の言葉があります。

(以下、転載)

人間はどのようになっても満足せず、どのようにしても相手に完全な満足を与えることはできない、という原則である。だから我々ベスト(最上)を尽くすと思うのは、自分から見てのことであって、他人には、せいぜいうまく行ってベター(まし)なことができるだけである。
(以上、『夫婦、この不思議な関係』より)

十人十色、百人百様、同じ人間はいない。親子、兄弟、周りから見れば似ているようですが、全く異なる人間である。夫婦は、同じ関心を一部持つ人間同士とは思うが、同じ時を過ごしているが、成長の中身が微妙に違うから、喧嘩もあるし、将来の道が異なる場合も多い。

人間関係・・・、
家族も地域も職場も、人間関係の積み重ね。

オリンピック選手も、色々なプロスポーツに選手たちも人間関係で支えられている。人を満足させるのは、なかなか難しい。ならば、自分が精一杯生きる姿を見せることしか、お世話になっている(人間関係ある)方々へのお返しはできないのかもしれない。

加えて必要なのが、感謝の言動を忘れないことと思います。人間の上には更に上行く人間がいる。オリンピックを見ていて、すごい人間がいる、とつくづく思います。人の成長は目標を持つこと、地域に目標がなければ全国を探し、全国にいなければ世界に探し、それでも居なければ歴史上から探す。

人間はいくらでも成長する。確かに、オリンピックのような身体年齢に限界のある分野はあるが、見方を変えると指導者という領域では、違った成長の場が広がります。選手を満足させるのは指導、これには答えのない。百人百様の個性ある選手の育成もまた、自分のできる最高を目指す戦いと思います。

ただ、何事も人から見た印象は、我々ベスト(最上)を尽くしても、せいぜいうまく行ってベター(まし)な程度くらいにしか映らない。気負わず、出来ることをこつこつと続けるしか方法はないようです。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 10:39Comments(0)私の意見

文明とはたった3つのことで規定できる。その3つとは何か?

2014年02月10日

文明とはたった3つのことで規定できる。その3つとは何か?

文明の定義は何か?

むずかしい哲学話ではありません。文明とは、“便利さ”という方がいます。実は、早朝から詰まった日程で、ネット上に意見を書けなかったのですが、できなかった分、人の出会いがたくさんありました。

人生、出会いが生活を豊かにすると思っています。

さて、日本の賢人の一人と勝手に思っているのが、作家の曽野綾子さんです。曽野さんの文明とは何か?

友人が、バイクで世界旅行をしたことは、ネット上のブログ等で紹介しましたが、そのサハラ砂漠でに経験を思い出すような言葉が、曽野綾子著『砂漠・この神に土地』にあります。

(以下、本より抜粋)

突如として、砂漠に真中で、私は文明とはいかなるもにであるかを、いとも簡単に定義してしまったのである。
文明とはたった三つのことで定義できるのだ。それは「夜の時間を使えること。正確で平らな水平面があること。風雨、砂などから守られ、水が充分につかえる」である。
(以上、『砂漠・この神に土地』より)

文明とは、・・・・

東京の知事選挙直後にあった、今晩のNHKのクローズアップ現代に、新知事に舛添氏が登場した。今回の都知事選挙のメインテーマは、「少子高齢化」でした。エッと思いましたが、東京の出生率1.06? に、「そらそうだ」と思いました。戦後、限りなく集まり続けた若者たちも、高齢者になりました。東京オリンピックの2020年を境に、東京は人口減少に転換する。これは、日本の国家的な問題と思います。

話は変わりますが、世界の4大文明衰退は何か?

その原因は、都市の活力の弱体化ではないか、と思っています。

今回の都知事で、話題が少子高齢化だった。原発事故だけの訴えでは、民意は変わらなかった。日本の一極集中の“文明”の行く末を心配が 中心になった。

成熟社会なった日本、国民一人ひとりが、日本の中心「東京」未来を考える機会になったのが、東京都知事選挙ではないかと思います。

文明とは何か? とても重要な日本の課題のようです。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 21:12Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

【囚人に優しい国ノルウェー】日本の犯罪は増加しているのか?

2014年02月08日

【囚人に優しい国ノルウェー】日本の犯罪は増加しているのか?

世界の厳罰化に異論を呈して、犯罪の少ない社会を目指すノルウェーの刑務所改革の取り組み、100年前から始まった参審員(裁判員)制度の取り組みについて、ご意見をいただけるとありがたいです。

YouTubeの映像は、少し前のテレビ番組ですが、罪と罰の考え方、世界の刑務所が過密になり、増設をし続けることが本当に良いのか、厳罰化と刑務所内の職能研修の充実、相反する問題も抱える現代社会、様々な気付きをもらえる「未来へに提言」の映像を、お時間ある時にゆっくり見ていただければ幸いです。

(以下、YouTubeから検索)

ニルス・クリスティー / 囚人に優しい国ノルウェー - YouTube
www.youtube.com/watch?v=SwJFMAYvUe0

厳罰化がもたらしたこの"囚人爆発"という現象に警鐘を鳴らし「刑罰を厳しくすれば、 犯罪は減るどころか治安は悪化する。・・・・

(以上、Yahoo検索の見出し文の一部)


教育格差を無くし、それぞれの個性を伸ばし、自分の目指す未来が描ける社会になることを願っています。いろいろなご意見があることが、社会を改善へ向かわせると信じています。民主主義とは何か、討議デモクラシーの実践が、広がることを願っています。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 14:44Comments(0)社会問題

【ご案内】2/12 宇土市フットパス・網津コースの試歩調査にご参加ください。

2014年02月07日

【ご案内】2/12 宇土市フットパス・網津コースの試歩調査にご参加ください。

2年前、熊本県が提唱して、宇土市に3つのフットパスコースができました。西の網田地区は、以前からウォークラリー等の活動をやっていて、すんなりとフットパスの理解が早かったので、その担当者に来ていただき現状を報告しもらいました。美里町フットパス協会方には、九州や日本各地の状況も詳しく説明いただきました。

一番良かったのは、フットパスの歴史、日本で活発な活動の先進地の説明、住民の関わり方、“おもてなし”の考え方、コースで入っていい場所、いけない場所があるから、コース作り大事さに加え、地域の理解が重要と教えていただきました。

要はこれまでのイベントや行事は、準備片付けが大変だったけど、この「フットパス」は、関わる人がすべて楽しい!と理解でき、ますますやることの意味が分かり、田舎ほど効果があるし、住民が元気になると思いました。

そこで、歩いて楽しいコースを再検討するために、美里町フットパス協会の運営委員長を含め、今朝集まった方と実際にコースを歩き、地域の物語り、風景等を見て検証して回る試歩調査を実施します。日程は、下記の通りです。


日 時 2014年2月12日13:30〜16:00
集合場所 宇土市温泉館「あじさいの湯」
宇土市網津町平原(案内板に従って来てください)
参加費 無料(活動保険はありません)
問合せ先 フットパス試歩調査事務局(野口まで)
Tel 09036667682 Eメール noguchi-shuichi@i.softbank.jp

*試歩調査の参加には、必ず事前の申し込みが必要です。活動保険の確認をします。距離は、10km弱ですが充分の準備をして開催したいと思います。ご理解とご参加を願います。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 21:39Comments(0)熊本の出来事

【ソチ大会】オリンピックは目が離せないスポーツイベントです。

2014年02月06日

【ソチ大会】オリンピックは目が離せないスポーツイベントです。

いよいよ、冬のオリンピック「ソチ大会」が明日から始まる。予選は、今夜遅くから始まるようです。世界の頂点を目指すアスリートが一同に集まり、熱き戦いが始繰り広げられる。私はスポーツが大好きで、サッカー方は現役を退いたのですが、サッカー指導やウォーキング等、身体を動かすことは続けています。

オリンピックでの国民の関心はメダルの数のようですが、私はちょっと違います。スポーツ選手の言葉にもとても関心があります。競技後のインタビュー、勝利の感想、帰国後の言動等々、悪趣味かもしれないが、スーパースターたちの発言は、少年少女に夢を与える力があると信じています。

トップアスリートには、並大抵の努力くらいでは成れない。高い目標を持ち続ける精神力、これでもか、これでもか、と自分を鍛え上げる意志の強さ、日常と非日常の境なく努力を積み上げる。だから、一般人の想像を超える結果、演技ができる。その感動で、一般人は勇気をもらい、若い選手には目標となる。

曽野綾子さんの言葉を集めた本『失敗という人生はない』の「生活は自分で選びとるもの」の項に、次の一節があります。

(以下、転載)

青春とは、いや、生活とはそもそもこういうものであったはずだ。すべてを自分で選んでとってくるものであった。テレビのように、お見つくろいの品を棚ボタみたいに口をあんぐり開けて受けるもにではない。文化も学問もいずれも、自分から努力して摂取してくるもなのだ。
(以上、『あとは野となれ』より)

オリンピックへの共鳴感は、メダルへ向かう努力を知るから、ワクワクする。その一生懸命姿を見て「自分も頑張ろう!」と心が躍動する。感動が、自分にやる気を起こす。

今日もテレビでは、各選手の4年間に加え、小学時代、あるいはもっと小さい頃からの努力の映像が流され、長い長い時間をかけて今があることがわかります。明日から選手たちは試合だが、それぞれに力を出し切り、悔いのないよう精一杯活躍して欲しい。

スポーツ大好き家族には、オリンピックは目が離せないスポーツイベントです。明日からスポーツニュースが楽しみです。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 23:06Comments(0)スポーツ

【善はやり過ぎると反発を生む?】存在感がある指導者は、あらゆる面で公平を目指す。

2014年02月05日

【善はやり過ぎると反発を生む?】存在感がある指導者は、あらゆる面で公平を目指す。

松下幸之助著『指導者の条件』の一節に、

「指導者はつねに公平ということを考えなくてはならない。利害とか得失、相手の地位、強弱ということにかかわりなく、何が正しいかというところから、公平に賞すべきものは賞し、罰すべきは罰するということをしなくてはならないと思う。
(以上、本より抜粋)

世の中、一つの出来事に対して様々な意見が出てくる。また、自分の見方も時代が変われば、価値観も変わり、意見も違ってくる。日々懸命にやっている仕事も、評価する指導者が変われば、見方も周りの目も変わるのが常です。

民間企業では、評価が時代に合わせて変わって行くのが常識だが、行政組織では通用しない。これでは、組織の発展は望めない。リーダーとは、日々低調のなる機運をどう高めていけるか、為すことよりも存在そのものが、周りをやる気させることが必要と思います。

日々開く、安岡正篤先哲の教示『安岡正篤一日一言』の2月27日の言葉に、人間の生き方があります。

「人間の第一義」

名高い言葉に、how to do good.(如何に善を為すか)ということよりも、how to be good.(如何に善であるか)ということの方が大事である、というのがありますが、人間の第一義は、何を為すかということではなくて、何であるかということである。
(以上、本より転載)


明治維新の英雄「西郷隆盛」の印象を、坂本龍馬は「大きく叩けば大きく響く、小さく叩けば小さく響く」語ったそうです。西郷隆盛は、自分の職能(役割り)に徹した人という歴史家もいます。西郷は、島津斉彬の御庭番から始まり、幕政改革の諜報活動、さらには江戸開城の官軍総司令官、新政府の副総理役、それぞれの職能に合わせて能力を発揮した。

若い志士たちは、西郷隆盛に3回会うと、その魅力に惹かれて離れなかった、と言われるくらい存在感があった。対抗する相手の悪口(誹謗中傷)を語るより、自分の存在そのもので周りを惹きつける存在になるように、自分を磨くことが先かもしれません。なかなか、このような人物とは、まだ出会うことがありません。私のような凡人には、そんな人物は年を取り振り返った時に気づくのかもしれない。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 21:26Comments(0)日本の歴史、世界の歴史

【2/13異業種交流会「冬の会」】木内孝氏のメッセージ「最も大切なことが抜けている日本」

2014年02月05日

【2/13異業種交流会「冬の会」】木内孝氏のメッセージ「最も大切なことが抜けている日本」

おはようございます。今朝は、日本中が冷え込んでいます。札幌雪まつりも始まりました。冬本番、各地で冬の祭が開催歳されています。

さて、今朝は来週13日夜に開催する異業種交流会「冬の会」のことを少し紹介します。来週の講師、木内孝さんから送られて来た最近の雑誌の文から、

(以下、抜粋)

「サステナビリティ・ウォッチ16」

人に紹介さる時に、なんと言われたら最も嬉しいか。
考えたことがおありですか。私が耳にした最高の賛辞は、「この方ほど人間愛に溢れた方は居られないと思います」という短いご紹介です。(中略)


第1に日本人。1億2千万を超える人数は少し多過ぎると思いますが、我々日本人はどこへ行っても他の国々の方々に引けを取ることはありません。

第2は自然。日本の自然は素晴らしいと申して異議を唱える人が、世界にどれくらいおられるでしょうか。

第3は歴史。年が明けて今年は紀元2675年、色々ご意見をお持ちの方々がおられますが、神武天皇以来、長い年月がつづられている珍しい国です。

第4は食べ物。今や日本食は世界中、どこへ行っても好評、嬉しいじゃありませんか。

第5に技術・技能、モノづくり。極めて精巧、精密、複雑怪奇な技術で裏打ちしながら、創意、工夫を重ねながら慎重にモノづくりを続けています。
(以上、木内孝メッセージ「最も大切なことぬけている日本」から)


1ページの文章「写真」の後半に、次の言葉があります。

「我々の世界が資源を使い過ぎた結果、後に続く世代がそれより低い生活水準を受け入れざるを得なくなる恐れはないか」

日本は、平成不況といいなが、経済大国の生活水準は、常に向上してきたように思います。資源のない国にあるものは、人間。我々の日本には、歴史上積み重ねて来た歴史で、モノづくりの技術、経済システムを創造してきました。まだまだ、新たな発想・技能・技術は、生み出され続けています。

万能細胞は、日本が最先端を走っています。これこそ人間そのものではないでしょうか。その研究者の発憤素は、「病にある人を救いたい」という思いです。

木内氏のラストメッセージは、最近は『愛』という言葉をよく耳にします。

「これからは、人間愛に貫かれた“足るを知る”と“利他主義”を考え、日本の国づくり、地域づくりに邁進しようではありませんか」

1935 年生まれの「心は青春」の木内孝氏と、膝を付き合わせて語ろうではありませんか。今春4月に来熊する、再生可能エネルギーの研修者の逸見次郎博士の提唱「車座談議会」の最適人数が15名。平日でもあり、来週の参加予定者はちょうど15名になりそうです。

2月13日19時から、熱く語り、晩餐楽しむ3時間、異業種交流会「冬の会」に参加してみませんか。熊本から、九州、日本、世界について考える機会になればと思っています。今回、木内孝氏の要望で、参加者を20名に絞りました。まだ参加は、数名は可能ですので、ぜひ日程を調整いただき、ご参加いただければ幸いです。



日 時 2014年2月13日19時~
場 所 熊本市国際交流会館4階・第1会議室
講 師 木内孝氏(株式会社いースクエア代表取締役会長)
演 題 「最も大切なことが抜けている日本」
参加費 5000円(講演+討論会+懇親会)
参加人数 20名(満席になり次第申し込み終了)

主 催 環境共生施設研究所 理事長 野口修一
問合せ先 熊本市中央区帯山8丁目7-3 B-1
野口携帯 09036667682 Fax 0963810384
Eメール : noguchi-shuichi@i.softbank.jp(野口)

申し込み方法、氏名、所属、連絡先(tel,eメール、等)を明記し、2月10日まで上記のメールアドレスに、お申し込みください。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 09:07Comments(0) 異業種交流会・講演会

敵に学ぶ ~ 自分の競争相手からも学ぶ心構えが大事。

2014年02月04日

敵に学ぶ ~ 自分の競争相手からも学ぶ心構えが大事。

松下幸之助著『指導者の条件』から引用、

徳川家康は強敵武田信玄に常に苦戦し、苦杯を何度も飲まされた。最後の三方ヶ原の戦いでも敗れ、九死に一生を得ると言った姿に打ち破られた。だが、その後武田信玄が陣中で急死した。それを知った徳川家康は、次のように語った。


敵に学ぶ

「まことに惜しい人を亡くしたものだ。信玄は古今の名将で、自分は若い時からその兵法を見習ってきた。いわば私の師ともいえる。その上、隣国に強敵があれば、政治でも軍事でも、それに負けないようにと心がけるから、自分の国もよくなる。そういう相手がいないと、つい安易に流れ、励むことを怠って弱体化してしまう。だから、敵であっても信玄のような名将の死は、まことに残念であり、少しも喜ぶべきでない」
(以上、『指導者の条件』より)

これを現代風に読み替えれば、「相手の経営のいいところを大いに取り入れてやろう。また、そういう相手と競争していくのは一面大変だが、同時に非常な励みにもなる。結局自分のところの発展にプラスになる」とも言えます。

ライバルこそ自分を向上させるパワーを生むように思います。「発憤なくば成らず」、やはり“なにくそ!”と思う決意こそが、成長させる原点かもしれません。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 18:35Comments(0)偉人

認知症に思えない人も行方不明者なることも、昨年1年間の行方不明者は500人以上に、

2014年02月04日

認知症に思えない人も行方不明者なることも、昨年1年間の行方不明者は500人以上に、

今日も地域で高齢者の捜索が始まり、防災無線が呼びかけがはじまった。我が家もその経験をしたこともあるのですが、特に夜にいなくなると、八方手の尽くしようながないこともある。

高齢者の見守りネットワークは、これから必要とおもいます。政府のハード整備ばかりが聞こえてきますが、高齢者、特に認知症を支援するソフトの仕組みづくりが急務と思えてなりません。

~毎日新聞 2月4日(火)6時47分配信~
<認知症>家族が発症気付かない「早期」でも行方不明に

>村上定男さんが遺体で見つかった、枯れ草が覆いかぶさる側溝に、妻喜美子さんは花を手向け、静かに手を合わせた=大阪市平野区で2013年12月、竹内紀臣撮影

>認知症やその疑いで行方不明となり死亡または見つからない人が2012年だけで500人を超えていたが、まだ症状が進んでいない段階でも行方不明になるケースがあることが分かった。北海道釧路地域での民間団体などによる調査では、家族が認知症の発症に気付いていなかった「発症早期段階」が約2割に上った。専門家は「ごく初期は、そばにいる人ほど変化に気付きにくく、本人にも言いにくい。少しでも異変に気づいたら周りの人に相談を」と話している。【銭場裕司】・・・、
(以上、web情報より)   

Posted by ノグチ(noguchi) at 17:55Comments(0)必要な政策

【私憤でなく公憤】人は怒りを持たなければいけない。

2014年02月02日

【私憤でなく公憤】人は怒りを持たなければいけない。

おはようございます。朝ウォーキングを終えてきました。流石に日曜日、散歩中に通勤の車に会いませんでした。静かな、雨上がりの朝です。

さて、昨夜の文化振興に取り組む市民グループの晩餐の最後で、元俳優の一人と語った時、4年前に宇土市で倉本聰氏の指導受けていた「富良野塾」による演劇が開催された。公演後の交流会で、倉本聰氏に質問をしました。

「先生のエネルギーは、どこから来るのですか」
と。すると少し間を置かれて、
「それは怒りだろう」
と短く答えらた。

これを伝えると、大いに納得しておられました。

松下幸之助氏著書『指導者の条件』に第二次大戦後の西ドイツ首相のアデナウアーが、アメリカのアイゼンハワー大統領に会って、人生について語ったことが紹介されている。

第一、人生というものは七十歳にしてはじめてわかるものである。だから七十歳にならないうちは、本当の人生について語る資格はない。

第二、いくら年をとって老人になっても、死ぬまで何か仕事を持つことが大事だ。

ここまでは、よく聞く言葉ですが、加えてアデナウアーは、

第三、怒り持たなくてはいけない。

この怒りとは、私事に関する怒り(私憤)ではなく、社会の矛盾や出来事に対する怒り(公憤)を指している。西ドイツは、第二次世界大戦で徹底的に破壊された。そんな占領下でも、アデナウアーは、憲法の制定も教育の改革も受け入れないという確固たる自主独立に方針を貫いた。アデナウアーの行動の元となったのは公憤の怒りであったように思う。


倉本聰氏は、今だに富良野に集う演劇青年を指導されています。3月1日夕方からの宇土市民会館での公演には、高齢のため同行されませんが、倉本氏の精神はしっかりと、演劇を目指す青年たちへ伝わっていると思います。『マローズ』は鳥インフルエンザ感染をテーマに取り上げたものです。熊本県内は、宇土市民会館のみの公演です。関心のある方は、ぜひ足をお運びください。

今朝は、昨夜の倉本聰氏の言葉を思い出し、松下幸之助氏の本から、リーダーのなんたるか、年をとっても仕事をすることを学んだ気がします。今日は、午前はキッズサッカーの指導に久々に参加して、午後は昨夜の文化振興グループ主催のサロンコンサートを鑑賞に行く予定です。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 07:32Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他

同様の志を持つ友人は、一生の宝物。~夢との文化考える仲間~

2014年02月01日

同様の志を持つ友人は、一生の宝物。~夢との文化考える仲間~

宇土市の文化芸術の振興に関わってきた有志と新たな仲間との交流の晩餐が開催され、参加してきました。ここ14年近く縁のある方々と、夕げをともにしたのですが、心豊かになる演出がありました。その演出とは、私利私欲のない社会への奉仕の想いと実践の歴史(協働作業)です。

数年前まで、私の関わる社会活動のさまざまな活動で、参加者の年齢は私がいつも一番下のことが多かったのですが、今日の集まりに40代後半、30代も居て、やっと少し時代が動いていると感じました。

今夜の晩餐は、年齢は関係なく志を持つ友は、日頃は合わなくても、一瞬の会話で昔に戻れる。これが友ではないか、それはさまざまな事業を一緒に実践した仲間が、友達になれるし、続くのではないかと思いました。

今朝の訓示の安岡正篤先哲の教示に「友」という一文があります。今日の仲間との晩餐を表しているようで、皆さんに紹介したくなりました。


(以下、『安岡正篤 こころに書き写す言葉』より)

友 ~~ 一生の宝を得る。

世の中にもし友というものないならば、生きぬける人は非常に少ないであろう。世に容れられず、多くの人から無視されても、唯一でも自分を認めてくれる友があったならば、それほど嬉しいことはないであろう。むしろ人々から離れて、却って友は得られるにかもしれない。
(以上、本より転載)


地位とか、名誉とか、一時代に光る存在の瞬間には、周りに人が集まりますが、その時代を終えれば、周りの人はいなくなります。その時に周りに居てくれるのが、友達ではないでしょうか。

さて、友とはないか?

>むしろ人々から離れて、却って友は得られるにかもしれない。

仕事や役職で繋がっている関係は、みなあなたの机(地位)と付き合っている、と知らされる場面を見てきました。私の社会活動の先生は、職能の縁も大事されますが、社会活動(ボランティア活動)の仲間をとても大事されていました。要は心通じる人(友)を大事する、ということです。

今夜の集まりの年齢差は、40歳をこえています。それでも思いを語り、先輩の経験を学び、若者の夢に刺激される。友とは、自分を成長させる一生の宝なのだと思います。その宝は、一人ひとりの志と思います。同様の志を持つ友人は、一生の宝物。それが、友達と思います。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 22:23Comments(0)マイライフ

【縁と機】まず隣人から始める。「勘所」を活かす。

2014年02月01日

【縁と機】まず隣人から始める。「勘所」を活かす。

おはようございます。昨夜は、親友の交わりで、昼前の会話から夜の晩餐の話が急にまとまり、たのしい数時間でした。幼なじみとは良いものです。しかし、日頃はそれぞれに忙しく、3人が一緒に顔を合わせたのは数年ぶりでした。この年になり、色々な役割を務めていることを知り、互いに年を取ったなと思いました。

同じ地域で生まれたご縁で、交友が続いているのですが、同じ地域の者が必ず繋がって行くとは限りません。やはり気の合うこと、お相手を思う気持ちが、縁をつないで行くのだと思います。遠くても、とても心配をしてくださる方もいます。ありがたいことです。

いつも身近にある本『安岡正篤 こころに書き写す言葉』に、


「縁」ーー 先ず「隣人」から始める

人間活動は重要な問題に「縁」というものがある。すべては縁に随って行うべきものだ。人を愛することも、世界や人類といった空虚な概念を弄する前に、先ず家庭や隣人から始めてゆかねばならない。
(以上、本より転載)


親子も縁、夫婦も縁、隣人も縁、友人も縁、さまざまな活動で出会う人たちも縁が繋がっている。「縁尋機妙(えんじんきみょう)」良き縁は良き縁につながる教えですが、人の縁は思いだけでなく、何か偶然性(後には必然的)に導かれているように思います。出会い、タイミング、機会、色々な言葉がありますが、「機」についても、安岡正篤先哲の言葉があります。


「機」ーー「勘所」を活かす

機とは漢方でいえば「つぼ」とか「勘所(かんどころ)」というもので、そこをはずすと物事が活きてこないという一点をいう。生活にこの機を活かしてとらえることが、生の飛躍つながる。
(以上、『安岡正篤 こころに書き写す言葉』より)


人との縁も、タイミング(機)が人の心をつなぐ演出になるような気がします。昨夜の友人たちとの晩餐は、心豊かにする演出がいくつもありました。隣の宴会にも友人・先輩が居て、これもまた良い「機」でした。機会の妙と思います。

今日は早朝から、来月の「サッカー講演会」の会場予約をしに行くと、地元小学校のハンドボールの試合あってました。午後は、男女共同参画、人権をテーマにフォーラムに参加します。

今日もどんな出会いがあるか、「縁」と「機」を楽しみたいと思います。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 09:55Comments(0)マイライフ