我々ベスト(最上)を尽くしても、せいぜいうまく行ってベター(まし)な程度

2014年02月11日

我々ベスト(最上)を尽くしても、せいぜいうまく行ってベター(まし)な程度

毎日、ソチ・オリンピックの選手の活躍を報じている。やはり世界の頂点に至るには、並外れた体力はもちろんだが、加えて血の滲むような努力も伴わないと、メダルには届かないと思います。

人の満足、達成感なるものは何か?

人の欲望とは限りがない、と言われます。オリンピック選手は、「応援いただいた、お世話になった方々に報いるためにの精一杯頑張ります」とよく言う。支援した人たちは、見返りなど求めないと思うが、この言葉を聞かないと、「謙虚でないね」と陰口を言われたりする。人間とは、不思議な性質をもっている。

またまた曽野綾子さんの言葉ですが、著書『夫婦、この不思議な関係』の一節に、次の言葉があります。

(以下、転載)

人間はどのようになっても満足せず、どのようにしても相手に完全な満足を与えることはできない、という原則である。だから我々ベスト(最上)を尽くすと思うのは、自分から見てのことであって、他人には、せいぜいうまく行ってベター(まし)なことができるだけである。
(以上、『夫婦、この不思議な関係』より)

十人十色、百人百様、同じ人間はいない。親子、兄弟、周りから見れば似ているようですが、全く異なる人間である。夫婦は、同じ関心を一部持つ人間同士とは思うが、同じ時を過ごしているが、成長の中身が微妙に違うから、喧嘩もあるし、将来の道が異なる場合も多い。

人間関係・・・、
家族も地域も職場も、人間関係の積み重ね。

オリンピック選手も、色々なプロスポーツに選手たちも人間関係で支えられている。人を満足させるのは、なかなか難しい。ならば、自分が精一杯生きる姿を見せることしか、お世話になっている(人間関係ある)方々へのお返しはできないのかもしれない。

加えて必要なのが、感謝の言動を忘れないことと思います。人間の上には更に上行く人間がいる。オリンピックを見ていて、すごい人間がいる、とつくづく思います。人の成長は目標を持つこと、地域に目標がなければ全国を探し、全国にいなければ世界に探し、それでも居なければ歴史上から探す。

人間はいくらでも成長する。確かに、オリンピックのような身体年齢に限界のある分野はあるが、見方を変えると指導者という領域では、違った成長の場が広がります。選手を満足させるのは指導、これには答えのない。百人百様の個性ある選手の育成もまた、自分のできる最高を目指す戦いと思います。

ただ、何事も人から見た印象は、我々ベスト(最上)を尽くしても、せいぜいうまく行ってベター(まし)な程度くらいにしか映らない。気負わず、出来ることをこつこつと続けるしか方法はないようです。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 10:39│Comments(0)私の意見
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