【私憤でなく公憤】人は怒りを持たなければいけない。

2014年02月02日

【私憤でなく公憤】人は怒りを持たなければいけない。

おはようございます。朝ウォーキングを終えてきました。流石に日曜日、散歩中に通勤の車に会いませんでした。静かな、雨上がりの朝です。

さて、昨夜の文化振興に取り組む市民グループの晩餐の最後で、元俳優の一人と語った時、4年前に宇土市で倉本聰氏の指導受けていた「富良野塾」による演劇が開催された。公演後の交流会で、倉本聰氏に質問をしました。

「先生のエネルギーは、どこから来るのですか」
と。すると少し間を置かれて、
「それは怒りだろう」
と短く答えらた。

これを伝えると、大いに納得しておられました。

松下幸之助氏著書『指導者の条件』に第二次大戦後の西ドイツ首相のアデナウアーが、アメリカのアイゼンハワー大統領に会って、人生について語ったことが紹介されている。

第一、人生というものは七十歳にしてはじめてわかるものである。だから七十歳にならないうちは、本当の人生について語る資格はない。

第二、いくら年をとって老人になっても、死ぬまで何か仕事を持つことが大事だ。

ここまでは、よく聞く言葉ですが、加えてアデナウアーは、

第三、怒り持たなくてはいけない。

この怒りとは、私事に関する怒り(私憤)ではなく、社会の矛盾や出来事に対する怒り(公憤)を指している。西ドイツは、第二次世界大戦で徹底的に破壊された。そんな占領下でも、アデナウアーは、憲法の制定も教育の改革も受け入れないという確固たる自主独立に方針を貫いた。アデナウアーの行動の元となったのは公憤の怒りであったように思う。


倉本聰氏は、今だに富良野に集う演劇青年を指導されています。3月1日夕方からの宇土市民会館での公演には、高齢のため同行されませんが、倉本氏の精神はしっかりと、演劇を目指す青年たちへ伝わっていると思います。『マローズ』は鳥インフルエンザ感染をテーマに取り上げたものです。熊本県内は、宇土市民会館のみの公演です。関心のある方は、ぜひ足をお運びください。

今朝は、昨夜の倉本聰氏の言葉を思い出し、松下幸之助氏の本から、リーダーのなんたるか、年をとっても仕事をすることを学んだ気がします。今日は、午前はキッズサッカーの指導に久々に参加して、午後は昨夜の文化振興グループ主催のサロンコンサートを鑑賞に行く予定です。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 07:32Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他