(ソチ五輪)語るなら、気配りに徹して、周りを鼓舞する言葉を発して欲しい。

2014年02月22日

(ソチ五輪)語るなら、気配りに徹して、周りを鼓舞する言葉を発して欲しい。

おはようございます。昨日から、元首相の無神経な言葉が、世間の非難を浴びているが、スケーター仲間のツイッターの励ましの言葉とは、大きく違っているのは間違いない。

気配りという言葉が日本ではよく使われる。
気配り、心遣い、配慮、等々。

はたして気配りとは何か、植田正也著『電通鬼十則』の一節ににつぎの気配りに関する解説がある。

以下のことについての変身を心掛けたら、あなたは気配り人間になれる。

1.失敗が大好きになる。
2.学習と自習に打ち込む。
3.行動を優先させる。
4.曖昧さを好む。
5.尊大で頑固な撹乱者を憎む。
6.公正な振る舞いを心掛ける。
7.人々の好奇心を信頼する。
8.突飛なものに憧れる。
9.熱っぽい言葉に愛着を覚える。
10.革命を好きになる。
11.笑いを愛する。
12.気の抜けた返答を嫌う。
13.時と所を問わず、ひどく重苦しい荒廃を大目に見たりしないと決意する。

気配りは、相手が何を考え、何を欲しているのかがわかった時に、我が気を相手の心の中に配ることが、気配りである。
気配りは、心理学である。
気配りは、気持ちの先取りである。
気配りは、人間学である。
(以上、『電通鬼十則』より)

冒頭が「失敗が大好きである」。人間、いつも成功しているとありがたみがない。その成功、失敗がないことはチャレンジしていないとも言えます。
・失敗が大好きになる
・行動を優先させる
・革命を好きになる

チャレンジを支持する。これは、失敗も含まれる熱っぽい言葉とも言える。気配りが、人々を前向きにする先導役をする。気持ちの先取り、ただ、孔子の教えではないが、本人の成長を導く気配りは、早すぎても遅すぎてもいけない。気配りは、タイミングが大事となる。

何か哲学の講話みたいなってきたが、私は心の声を大事にしている。この心の声は、「今!」を教えてくれる。無心に会話の中にいる時、「これ」を言いたくなる瞬間がある。自分が目立ちたいとか、後で存在感を出す時のために語っておくとか、私利私欲を挟めば、その「今!」を間違う。

無心、素直な心の声を、そのまま、その場に合わせた言葉で語る。それが、私の「今!」の時で、同じ場にいる方々の「13」のことを常に考えて真剣に語る。ところが、喋り続ける人は、その一瞬のタイミングを誤る。やはり訥弁の方が、心に残る言葉を語っているように思う。

気配りも、会話も、真剣勝負。一部の隙もあってはならぬ。森首相のコメントは、隙があった。所謂、脇が甘かった。気配りに欠けた発言と思う。電通の4代目社長の吉田秀雄氏の訓示録『電通鬼十則』の第九条、

頭は常に「全廻転」八方に気を配って一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。(『電通鬼十則』第九条)

リーダーとは、常に見られる、聞かれる、を意識して多くを語らず。語るなら、気配りに徹して、周りを鼓舞するような言葉を発して欲しいと願う。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 08:55Comments(0)私の意見