多様な食文化を大切にするスローフードへ転換して行く

2011年10月15日

多様な食文化を大切にするスローフードへ転換して行く

今、新聞の3面記事で、TPPの文字をよく見るようになった。昨日も熊本市の活動団体の知人が、TPPの問題を考える講演会の案内を持って来た。年末にかけて旬の話題のようだ。

リサイクルブック店で、今夏見つけた3年前出版された、元財務官僚で、早稲田大学教授の榊原英資氏の著書「食がわかれば世界経済がわかる」の末尾に、中国の偉人、孫文の言葉があった。

(以下転載)
 15世紀、16世紀に西洋よ人たちがアジアの香辛料や文化に憧れたように、今、アジアの「食」「文化」に対して西洋が新たな憧れを持ち始めています。
 かつて中国の革命家の孫文は、来日した際に、「西洋は覇道、東洋は王道、日本はどちらを選ぶのか」という名言を残しました。西洋列強のように力ずくで他者を支配するのは覇道であり、東洋の価値観は仁義に基づく「王道」である、日本は「覇道」を歩んではならないと訴えたのです。
 この孫文の訴えは、そのまま現代の世界にあてはまります。
 私たちはグローバルゼーション、規格大量生産という20世紀的産業社会の流に抗して、非効率ではあっても、多様な価値観をみとめ、持続可能社会を目指すという「リ・オリエント」の王道を歩むべきではないでしょうか。(以上、本より抜粋)

今、アメリカ、ヨーロッパでは、日本食がブームになっており、辛亥革命100年の今年、単一大量消費のファーストフードから、多様な食文化を大切にするスローフードへ転換して行くように感じています。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 08:36Comments(0)社会問題