季節行事は、時を越えて日本人の心を感じる大切な機会

2011年10月05日

季節行事は、時を越えて日本人の心を感じる大切な機会

 今朝は、肌寒さに目が覚めました。先週から夕方時間があると、親父が長く続けて来た畑の草刈をしています。5年前に植えた栗数本がある畑を一年ぶりに切り払うと、大きな栗を頬張った毬栗(イガグリ)が、いくつも転がっていました。昨年は、選挙直後でまったく畑に手が届かず、放置した状態だったので、栗が実っている事すら頭にありませんでした。

 松尾芭蕉の一句「行く秋や 手をひろげたる 栗の毬」がある。詠んだ意味は、少々違うが、秋の実りを詠った歌です。芭蕉の秋の句で有名なものは「秋深き 隣は何を する人ぞ」があります。この句は亡くなる直前の句で、仲間の句会に参加できないので、前日に句を詠み届けたそうです。秋深きは、離れた隣人を偲ぶ思いがあると解説にありました。

 10月は、各地で月見の宴が催されます。季節を感じる昔からの季節行事は、時を越えて日本人の心を感じる大切な機会と思います。地元の宇土市でも10月10日、月見の茶会が催されるので、私も参加してみたいと思っています。 

*参考資料:竹西寛子編著「松尾芭蕉集 与謝蕪村集」より  

Posted by ノグチ(noguchi) at 07:45Comments(0)マイライフ