マツダ11人死傷「秋葉原のようにする」 (派遣労働と生活権)
2010年06月23日
マツダ11人死傷「秋葉原のようにする」 (派遣労働と生活権)
■マツダ11人死傷「秋葉原のようにする」
(読売新聞 - 06月23日 03:03)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1251907&media_id=20
>動機について「マツダに恨みがあった。(17人が殺傷された)秋葉原事件のように、包丁でむちゃくちゃにしてやろうと思った。車を止めて包丁を振り回すつもりだった」と供述していることがわかった。
>工場から出てきた男性社員(33)は「午前7時40分ごろ、通勤バスの中から、男性がうつぶせに倒れ頭から血を流しているのを見て、何があったんだろうと思った。これだけ従業員がいたら中には不満を持っている人もいるだろうが、こんなことは二度とあってはならないし、非常に残念」と肩を落とした。
>現場近くの市立楠那小の森宗寿博校長は「午前8時過ぎにサイレンが頻繁に鳴り出した。職員に見に行ってもらったら、中から人が運ばれているのを見た。えらい事故やと思った」と驚いた様子。「今日は児童の心のケアのため、集団下校させる」と話した。
ニュースに、派遣労働という言葉が何度も流れる。
小泉改革の規制緩和から、「労働市場」という言葉が、一般化して来た。労働が、品物と同様に、会社が都合良く使える仕組みを作った。
人材派遣会社、働きたい時、働きたい所でを聞いた言葉が良いが、逆に、人を必要な時だけ使う、企業からすればとても便利な仕組みに見える。
人の尊厳や生活権などみじんもない扱いのように感じる。
忙しい時は、慣れない仕事を強要し、残業もさせる。
暇になると、真っ先に切られるのが、派遣社員。
秋葉原通り魔事件の時感じた報道は、「孤独とか」、「友人知人がいない」、「ワーキングプア」などの言葉は出たが、派遣労働の矛盾には報道は注視が少なかったように思う。
バブル時期から、「グッドウィル」に始まる派遣労働の「好きな時に、好きな分だけ働く」の美辞で広がったフリーターの社会現象。派遣会社は儲かるが派遣社員は、バブル崩壊後、企業のニーズから「派遣労働」に社員の割合を増やし、景気に合わせた職員配置が出来るようになった。ワーキングプアの増加につながったように思う。
昨秋、東京へ行く用があり、夕方都心の公園を見て回った。昼は、誰もいない公園が、夕方近くになると、寝袋とちょっとした家材を、カートで引っ張って集まる人の数に驚いた。ホームレスの労働者たちだった。
熊本市でも、数名、公園や橋の下で見ることはあるが、やはり都会の数はすごいと感じた。
昨日、経済学の国際公共政策の教授と2時間ほど語る機会があった。北欧の政治と、日本の政治を比較する中で、「北欧は政策の国」「日本は対策の国」と私が言うと、「日本は、出口(事件や改善策)ばかりに目が行って、根本仕組(政策)の変革が先送りになっている」と指摘をした。
「秋葉原通り魔」、昨日の「マツダのひき逃げ」は、社会の矛盾が、悲惨な事件を産む背景にあるよう思うのは私ばかりではないと思う。一人ひとりの生きる権利、尊厳を大事にする国の政治を議論する時期にあると思う。
今回の参議院選挙は、「消費税」が注目されているが、人が生きる権利について、憲法25条からも「労働」という権利を考える選挙にする必要があると思う。
かつて、働くことは喜びだった。
どこからこのような働く事から、恨みを覚え、身も知らぬ人たちを死に至らしめるような事件につながるのか、政治家も企業家も、真剣に考え、対策ではなく、政策を変える動きならなければ、今後も似たような事件が起こるような気がしてならない。
<以前の日記>
・(知足・謙虚)どんなときにも変わらないのは甚だむずかしい
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1520312191&owner_id=2182841
・「沈黙の春」農薬の危険を訴えた本の著者の伝記を読んで
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1519824977&owner_id=2182841&org_id=1520312191
・(中国経済)人民元切り上げへ、G20前に批判封じる狙い
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1518997775&owner_id=2182841&org_id=1519542009
-< 報告です >-
今話題の「twitter」を始めました。
検索は「野口修一」「noguchi_shuichi」で大丈夫と思います。
色々な有名人のtwitterを読めるように努力します。
良かったらフォロー下さい。
■マツダ11人死傷「秋葉原のようにする」
(読売新聞 - 06月23日 03:03)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1251907&media_id=20
>動機について「マツダに恨みがあった。(17人が殺傷された)秋葉原事件のように、包丁でむちゃくちゃにしてやろうと思った。車を止めて包丁を振り回すつもりだった」と供述していることがわかった。
>工場から出てきた男性社員(33)は「午前7時40分ごろ、通勤バスの中から、男性がうつぶせに倒れ頭から血を流しているのを見て、何があったんだろうと思った。これだけ従業員がいたら中には不満を持っている人もいるだろうが、こんなことは二度とあってはならないし、非常に残念」と肩を落とした。
>現場近くの市立楠那小の森宗寿博校長は「午前8時過ぎにサイレンが頻繁に鳴り出した。職員に見に行ってもらったら、中から人が運ばれているのを見た。えらい事故やと思った」と驚いた様子。「今日は児童の心のケアのため、集団下校させる」と話した。
ニュースに、派遣労働という言葉が何度も流れる。
小泉改革の規制緩和から、「労働市場」という言葉が、一般化して来た。労働が、品物と同様に、会社が都合良く使える仕組みを作った。
人材派遣会社、働きたい時、働きたい所でを聞いた言葉が良いが、逆に、人を必要な時だけ使う、企業からすればとても便利な仕組みに見える。
人の尊厳や生活権などみじんもない扱いのように感じる。
忙しい時は、慣れない仕事を強要し、残業もさせる。
暇になると、真っ先に切られるのが、派遣社員。
秋葉原通り魔事件の時感じた報道は、「孤独とか」、「友人知人がいない」、「ワーキングプア」などの言葉は出たが、派遣労働の矛盾には報道は注視が少なかったように思う。
バブル時期から、「グッドウィル」に始まる派遣労働の「好きな時に、好きな分だけ働く」の美辞で広がったフリーターの社会現象。派遣会社は儲かるが派遣社員は、バブル崩壊後、企業のニーズから「派遣労働」に社員の割合を増やし、景気に合わせた職員配置が出来るようになった。ワーキングプアの増加につながったように思う。
昨秋、東京へ行く用があり、夕方都心の公園を見て回った。昼は、誰もいない公園が、夕方近くになると、寝袋とちょっとした家材を、カートで引っ張って集まる人の数に驚いた。ホームレスの労働者たちだった。
熊本市でも、数名、公園や橋の下で見ることはあるが、やはり都会の数はすごいと感じた。
昨日、経済学の国際公共政策の教授と2時間ほど語る機会があった。北欧の政治と、日本の政治を比較する中で、「北欧は政策の国」「日本は対策の国」と私が言うと、「日本は、出口(事件や改善策)ばかりに目が行って、根本仕組(政策)の変革が先送りになっている」と指摘をした。
「秋葉原通り魔」、昨日の「マツダのひき逃げ」は、社会の矛盾が、悲惨な事件を産む背景にあるよう思うのは私ばかりではないと思う。一人ひとりの生きる権利、尊厳を大事にする国の政治を議論する時期にあると思う。
今回の参議院選挙は、「消費税」が注目されているが、人が生きる権利について、憲法25条からも「労働」という権利を考える選挙にする必要があると思う。
かつて、働くことは喜びだった。
どこからこのような働く事から、恨みを覚え、身も知らぬ人たちを死に至らしめるような事件につながるのか、政治家も企業家も、真剣に考え、対策ではなく、政策を変える動きならなければ、今後も似たような事件が起こるような気がしてならない。
<以前の日記>
・(知足・謙虚)どんなときにも変わらないのは甚だむずかしい
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1520312191&owner_id=2182841
・「沈黙の春」農薬の危険を訴えた本の著者の伝記を読んで
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1519824977&owner_id=2182841&org_id=1520312191
・(中国経済)人民元切り上げへ、G20前に批判封じる狙い
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