フェアトレード講演会「フェアトレード学とは」+NGO交流会
2010年06月08日
フェアトレード講演会「フェアトレード学とは」+NGO交流会
私は、6年前から熊本市のNGO「フェアトレードくまもと」の会員になり、時々活動に参加しています。今週末の6月12日、「フェアトレードシティ・くまもと」承認を目指す活動の一環で、東京経済大学の渡辺龍也教授をお招きして、講演会を開催します。
私が、フェアトレードに関わるきっかけは、子どもたちの通って保育園の保護者仲間が、16年前から熊本市で、フェアトレードショップを開設し、国際貢献の運動に参加していることをしり、6年まえに店に寄ってみました。
久々に会って、色々話している内、3ヶ月後のイベント準備中で、「野口さん、ちょっと手伝って」が始まりで、だんだん関るようになり、国際シンポジムのコーディーネーターを皮切りに、司会や、たまにはパネリストと、イベント事に参加して来ました。
今回は、私は講演会の司会進行をするのですが、公演内容が「これからの未来社会、特に国際交流・交易等の予見」を話されます。きちっとした歴史的検証から、21世紀の世界を考える機会になると思います。多くの方に知ってもらいたい「フェアトレード」、世界平和につながる取り組みとして注目し、私も活動に参加しています。
興味ある方は、ぜひご参加ください。
記
日 時 2010年06月12日13時~
場 所 熊本市国際交流会館2階ホール
学習会 フェアトレードシティ・くまもとの取り組み(60分)
講 演 渡辺龍也氏(東京経済大学客員)(90分)
テーマ「フェアトレード学」
参加費 無料
主 催 フェアトレード・シティ推進委員会
問合せ先 熊本市新屋敷1-9-7(ラブランド・エンジェル)
TEL/FAX 096-362-4130
*添付資料
「フェアトレード学への招待」 著者 渡辺龍也(東京経済大学客員)
市場を万能視する新自由主義(ネオリベラリズム)に駆られたグローバリゼーション。そのともで利潤の最大化のみを追求する弱肉強食の争いがこの星全体を包み込み、人々の生活や環境にただならぬ災禍をもたらしてきた。植民地時代から農産物の輸出に依存するよう仕向けられてきた途上国では、人々が価格の下落と買い叩きに呻吟(しんぎん)してきた。さらにそこへ、先進国にとって都合のいい「貿易自由化」が押しつけられ、人々の窮乏に拍車をかけた。
拡大する南北格差と蔓延する貧困。それを解消すべく途上国側が真に求めてきたのは、「援助ではなく貿易」だった。それもただの貿易ではない、「公正な貿易」である。その求めに応じて北の市民団体は、南の零細な生産者が作った産品を、人間らしい生活を送ることのできる価格で買い入れ、運動に共鳴する市民/消費者に販売することで支援してきた。「フェアトレード」である。
細々と始まったこの草の根運動は次第に人々の共感を呼び、いまや一つの社会現象となって世界に広がっている。その起爆剤となったのは「フェアトレード・ラベル」の仕組みである。ラベルは狙い通りも一般企業を引きつけ、フェアトレード市場を急成長させることに「成功」したが、生産者に寄り添って地道に活動してきた団体にとって、それはフェアトレードの変質と映り、ラベルを警戒し、批判する声が強まっている。
生産者の人々に尊厳を取り戻巣だけでなく、貿易やビジネス、経済のあり方そのものを根本から変革しようとするフェアトレード。それだけに、理念を貫きつつ、現実の世界において共感の輪を広げていくことは容易ではない。
本書は、フェアトレードの誕生と発展の経緯を跡づけるとともに、その理念や試みが私たちの経済・社会・政治の世界にどれほど広がり、浸透しているのかを検証する。また、フェアトレードに対する「右から」「左から」の批判にも耳を傾け、その課題を明らかにする。フェアトレードの軌跡、現状、課題・争点等を網羅的・体系的に把握し、巨視的な視点から本格的にフェアトレードを学ぼうとすつ方々の入門書的に使って頂ければ幸いこの方ない。
フェアトレードはまお発展途上にある。長期的視点に立てば、「新しい経済秩序」機構への長い道のりを歩み始めたばかりとも言える。本書をきっかけに、フェアトレードが「当たり前」な社会へと至る道を、読者とともに探っていきたい。
著者:渡辺龍也 東京経済大客員教授。NHK、国際協力NGOセンター、日本国際ボランティアセンターを経て2000年より現職。著書に、「貧富・公正貿易・NGO」など。
私は、6年前から熊本市のNGO「フェアトレードくまもと」の会員になり、時々活動に参加しています。今週末の6月12日、「フェアトレードシティ・くまもと」承認を目指す活動の一環で、東京経済大学の渡辺龍也教授をお招きして、講演会を開催します。
私が、フェアトレードに関わるきっかけは、子どもたちの通って保育園の保護者仲間が、16年前から熊本市で、フェアトレードショップを開設し、国際貢献の運動に参加していることをしり、6年まえに店に寄ってみました。
久々に会って、色々話している内、3ヶ月後のイベント準備中で、「野口さん、ちょっと手伝って」が始まりで、だんだん関るようになり、国際シンポジムのコーディーネーターを皮切りに、司会や、たまにはパネリストと、イベント事に参加して来ました。
今回は、私は講演会の司会進行をするのですが、公演内容が「これからの未来社会、特に国際交流・交易等の予見」を話されます。きちっとした歴史的検証から、21世紀の世界を考える機会になると思います。多くの方に知ってもらいたい「フェアトレード」、世界平和につながる取り組みとして注目し、私も活動に参加しています。
興味ある方は、ぜひご参加ください。
記
日 時 2010年06月12日13時~
場 所 熊本市国際交流会館2階ホール
学習会 フェアトレードシティ・くまもとの取り組み(60分)
講 演 渡辺龍也氏(東京経済大学客員)(90分)
テーマ「フェアトレード学」
参加費 無料
主 催 フェアトレード・シティ推進委員会
問合せ先 熊本市新屋敷1-9-7(ラブランド・エンジェル)
TEL/FAX 096-362-4130
*添付資料
「フェアトレード学への招待」 著者 渡辺龍也(東京経済大学客員)
市場を万能視する新自由主義(ネオリベラリズム)に駆られたグローバリゼーション。そのともで利潤の最大化のみを追求する弱肉強食の争いがこの星全体を包み込み、人々の生活や環境にただならぬ災禍をもたらしてきた。植民地時代から農産物の輸出に依存するよう仕向けられてきた途上国では、人々が価格の下落と買い叩きに呻吟(しんぎん)してきた。さらにそこへ、先進国にとって都合のいい「貿易自由化」が押しつけられ、人々の窮乏に拍車をかけた。
拡大する南北格差と蔓延する貧困。それを解消すべく途上国側が真に求めてきたのは、「援助ではなく貿易」だった。それもただの貿易ではない、「公正な貿易」である。その求めに応じて北の市民団体は、南の零細な生産者が作った産品を、人間らしい生活を送ることのできる価格で買い入れ、運動に共鳴する市民/消費者に販売することで支援してきた。「フェアトレード」である。
細々と始まったこの草の根運動は次第に人々の共感を呼び、いまや一つの社会現象となって世界に広がっている。その起爆剤となったのは「フェアトレード・ラベル」の仕組みである。ラベルは狙い通りも一般企業を引きつけ、フェアトレード市場を急成長させることに「成功」したが、生産者に寄り添って地道に活動してきた団体にとって、それはフェアトレードの変質と映り、ラベルを警戒し、批判する声が強まっている。
生産者の人々に尊厳を取り戻巣だけでなく、貿易やビジネス、経済のあり方そのものを根本から変革しようとするフェアトレード。それだけに、理念を貫きつつ、現実の世界において共感の輪を広げていくことは容易ではない。
本書は、フェアトレードの誕生と発展の経緯を跡づけるとともに、その理念や試みが私たちの経済・社会・政治の世界にどれほど広がり、浸透しているのかを検証する。また、フェアトレードに対する「右から」「左から」の批判にも耳を傾け、その課題を明らかにする。フェアトレードの軌跡、現状、課題・争点等を網羅的・体系的に把握し、巨視的な視点から本格的にフェアトレードを学ぼうとすつ方々の入門書的に使って頂ければ幸いこの方ない。
フェアトレードはまお発展途上にある。長期的視点に立てば、「新しい経済秩序」機構への長い道のりを歩み始めたばかりとも言える。本書をきっかけに、フェアトレードが「当たり前」な社会へと至る道を、読者とともに探っていきたい。
著者:渡辺龍也 東京経済大客員教授。NHK、国際協力NGOセンター、日本国際ボランティアセンターを経て2000年より現職。著書に、「貧富・公正貿易・NGO」など。
(兆し)秋葉原通り魔事件から2年。若者が社会貢献へ意欲。
2010年06月08日
(兆し)秋葉原通り魔事件から2年。若者が社会貢献へ意欲。
・秋葉原通り魔事件から2年
今朝のニュースで、2年前の秋葉原通り魔事件のことを報じていました。騒然とするニュース映像を思い出すが、身勝手な被害者意識から、多くの見ず知らずの人を殺傷した事件でした。
もう2年かと思い、時の過ぎるのを感じるとともに、自分たちのこととは遠い事と、つい忘れていました。自己中心的、相手を思いやれない人たち、その場しのぎ享楽を求める人たち、心配ばかりの社会風潮ですが、今日のニュースは、別の若者の一面を紹介していました。
・若者の6割以上が、社会貢献を意識
社会に役立ちたいと思う、20代、30代の割合が、
20代 60%
30代 65%
と数年前を1割以上、意識を持った人が増えているとありました。
確かに私の周りにも、子育て、医療、福祉、環境、フェアトレード、など、身近な問題の出来る事から、ボランティア活動に参加する人が増えているように感じます。
テレビでは、働く家族の子どもが病気成った時に、病時保育をしているNPO団体のリーダーは、30才の女性でした。
・熊本に30代の社会企業家が増えている
熊本の30代の友人は、障がいを持つ幼児を持つ家庭を、訪問看護で支えるNPO法人の訪問看護ステーションを立ち上げ、家族の介護の支援と、相談、更には重度の障がいを持つ幼児、児童を持つ家族の交流をサポートする活動をやっています。
また、映画を街を元気にしたいという若者グループ。竹灯篭で熊本城界隈を飾り、若者や家族連れ、観光客まで呼び込んでいる社会企業家。障がいを持つ人の旅を支える活動を続けているグループ、若い人の発想とそれを理解し支援している50代の企業家たちがいることも分かって来ました。
・社会価値の変革がゆるやかに進んでいる
1990年代の東西冷戦が終わり、新しい秩序にうつる変化の中で、日本は冷戦構造の中で奇跡的な成長を続け、先進国の仲間入りができました。しかし、東アジアの成長の中で、製造大国から、消費国家へ転化する途上にあると思います。
秋葉原の事件は、目標を失った若者のもがきの現れのようにみ映ります。バブル崩壊後、日本は忘れられた10年とごく評されました。
でも、20才、30代の若者たちは、バブル後に青春を過した人たちですが、社会的に苦境にある人を助けたい、役立ちたいを思いは、バブル前には無かった風潮と思います。
6月12日東京の明治神宮を出発し、リヤカーを引き、ゴミを拾いながら札幌まで1400キロ歩く宇土市の青年と、ここ数週間何度も会うのですが、「私はゴミを拾いながら、人の心を頂き、元気にして行きたい。心起こしの旅です」と語ってくれました。
・苦境にあるときこそ、人間の智恵と情熱が生まれる
1930年代、色々な芸術・文化が発達したと学びました。好景気は、金銭的には華やかな面はありますが、心の面ではすさんでいた時もあったように思います。現在の日本は、厳しい時代にありますが、その反面、思いやりや優しさを持った若者が育っているのではないかと考えます。
20代、30代の6割を越える人たちが、社会役立ちたいと思っていることは、これからの時代を大きく飛躍させる可能性を秘めていると思います。
・社会改革の先頭は、20代、30代
昨日から読んでいる「勝海舟」の顕彰本の冒頭に、幕末維新を作った偉人たちの年代が書かれていました。ペリーが浦賀沖に来た時、
(薩摩)西郷隆盛は27歳、大久保利通は24歳、小松帯刀は19歳。
(長州)吉田松陰は24歳、木戸孝允は21歳、高杉晋作は15歳、久坂玄瑞14歳、伊藤博文は13歳。
(土佐)坂本龍馬は19歳、後藤象二郎は16歳、板垣退助は17歳。
こんな若い人たちが、新しい時代を作ったのです。
・若者を支えた指導者は、40代、50代、
これを実現した背景には、この血気盛んな若者を先導した人たちが居ます。時の指導者たちです。
(40代)佐久間象山、緒方洪庵、藤田東湖、横井小楠、他
(50代)島津斉彬、三条実万、徳川斉昭、他
ペリーが来て、国内は騒然としますが、若い者へ実学を教え、国家とな何か、危機に直面したときの処方箋を、10年間若者へ発信し続けました。
・社会改革の実務・仲介は、30代~40代
こので重要な役をするのが、30代(維新時40代)の勝海舟の年代たちです。30代は、血気盛んな時期は終わり、後半生へ向け自分の足場を模索する時期と思います。勝海舟は、徳川の幕臣で在りながら、東アジアの中の日本と言う意識を持ち、徳川幕府に政権放棄させ、新しい国家体制へ向わせた人物と思います。
・現代の30代の社会企業家に期待する
30代は、社会変化の中で、次期社会の指導者の研修時期として、以外に冷静に世の中を見ているように思います。社会に貢献したい若者たちに、今後の日本社会をより良き方向へ向わせて欲しいと願っています。
*参考資料:松浦玲著「勝海舟」
・秋葉原通り魔事件から2年
今朝のニュースで、2年前の秋葉原通り魔事件のことを報じていました。騒然とするニュース映像を思い出すが、身勝手な被害者意識から、多くの見ず知らずの人を殺傷した事件でした。
もう2年かと思い、時の過ぎるのを感じるとともに、自分たちのこととは遠い事と、つい忘れていました。自己中心的、相手を思いやれない人たち、その場しのぎ享楽を求める人たち、心配ばかりの社会風潮ですが、今日のニュースは、別の若者の一面を紹介していました。
・若者の6割以上が、社会貢献を意識
社会に役立ちたいと思う、20代、30代の割合が、
20代 60%
30代 65%
と数年前を1割以上、意識を持った人が増えているとありました。
確かに私の周りにも、子育て、医療、福祉、環境、フェアトレード、など、身近な問題の出来る事から、ボランティア活動に参加する人が増えているように感じます。
テレビでは、働く家族の子どもが病気成った時に、病時保育をしているNPO団体のリーダーは、30才の女性でした。
・熊本に30代の社会企業家が増えている
熊本の30代の友人は、障がいを持つ幼児を持つ家庭を、訪問看護で支えるNPO法人の訪問看護ステーションを立ち上げ、家族の介護の支援と、相談、更には重度の障がいを持つ幼児、児童を持つ家族の交流をサポートする活動をやっています。
また、映画を街を元気にしたいという若者グループ。竹灯篭で熊本城界隈を飾り、若者や家族連れ、観光客まで呼び込んでいる社会企業家。障がいを持つ人の旅を支える活動を続けているグループ、若い人の発想とそれを理解し支援している50代の企業家たちがいることも分かって来ました。
・社会価値の変革がゆるやかに進んでいる
1990年代の東西冷戦が終わり、新しい秩序にうつる変化の中で、日本は冷戦構造の中で奇跡的な成長を続け、先進国の仲間入りができました。しかし、東アジアの成長の中で、製造大国から、消費国家へ転化する途上にあると思います。
秋葉原の事件は、目標を失った若者のもがきの現れのようにみ映ります。バブル崩壊後、日本は忘れられた10年とごく評されました。
でも、20才、30代の若者たちは、バブル後に青春を過した人たちですが、社会的に苦境にある人を助けたい、役立ちたいを思いは、バブル前には無かった風潮と思います。
6月12日東京の明治神宮を出発し、リヤカーを引き、ゴミを拾いながら札幌まで1400キロ歩く宇土市の青年と、ここ数週間何度も会うのですが、「私はゴミを拾いながら、人の心を頂き、元気にして行きたい。心起こしの旅です」と語ってくれました。
・苦境にあるときこそ、人間の智恵と情熱が生まれる
1930年代、色々な芸術・文化が発達したと学びました。好景気は、金銭的には華やかな面はありますが、心の面ではすさんでいた時もあったように思います。現在の日本は、厳しい時代にありますが、その反面、思いやりや優しさを持った若者が育っているのではないかと考えます。
20代、30代の6割を越える人たちが、社会役立ちたいと思っていることは、これからの時代を大きく飛躍させる可能性を秘めていると思います。
・社会改革の先頭は、20代、30代
昨日から読んでいる「勝海舟」の顕彰本の冒頭に、幕末維新を作った偉人たちの年代が書かれていました。ペリーが浦賀沖に来た時、
(薩摩)西郷隆盛は27歳、大久保利通は24歳、小松帯刀は19歳。
(長州)吉田松陰は24歳、木戸孝允は21歳、高杉晋作は15歳、久坂玄瑞14歳、伊藤博文は13歳。
(土佐)坂本龍馬は19歳、後藤象二郎は16歳、板垣退助は17歳。
こんな若い人たちが、新しい時代を作ったのです。
・若者を支えた指導者は、40代、50代、
これを実現した背景には、この血気盛んな若者を先導した人たちが居ます。時の指導者たちです。
(40代)佐久間象山、緒方洪庵、藤田東湖、横井小楠、他
(50代)島津斉彬、三条実万、徳川斉昭、他
ペリーが来て、国内は騒然としますが、若い者へ実学を教え、国家とな何か、危機に直面したときの処方箋を、10年間若者へ発信し続けました。
・社会改革の実務・仲介は、30代~40代
こので重要な役をするのが、30代(維新時40代)の勝海舟の年代たちです。30代は、血気盛んな時期は終わり、後半生へ向け自分の足場を模索する時期と思います。勝海舟は、徳川の幕臣で在りながら、東アジアの中の日本と言う意識を持ち、徳川幕府に政権放棄させ、新しい国家体制へ向わせた人物と思います。
・現代の30代の社会企業家に期待する
30代は、社会変化の中で、次期社会の指導者の研修時期として、以外に冷静に世の中を見ているように思います。社会に貢献したい若者たちに、今後の日本社会をより良き方向へ向わせて欲しいと願っています。
*参考資料:松浦玲著「勝海舟」