「留学希望」 日本が最低46%、日米中韓で

2012年04月05日

「留学希望」 日本が最低46%、日米中韓で

 私は、学生時代にフィリピンに40日間のワークキャンプに参加した。40度近い気温の中で、小さな公民館や水道管の埋設、バスケットゴールの製作などを、日本とフィリピンの学生20人づつの40人が、共同して作る作業に関わった。宿舎は、春休み中の小学校の教室、慣れない環境と水事情で、日本の学生が体調を崩す中、熊本からの3人は、至って元気でした。私は、バスケットゴール担当で、設計と制作を担当しました。

 フィリピンに行って、丁度30年が過ぎて、家庭事情が厳しい中てワークキャンプに行かせてくれた両親に感謝することはもちろんだが、その貴重な経験は、その後の人生に大いに役に立ったと思います。

 今年大学を卒業した子どもは、1年間留学をした。アルバイトしながらの4年間の大学生活だったが、目標を留学にさだめ、こつこつと準備して、留学中では語学力で苦労しつつも、10ケ
月やり遂げた。帰国早々から就活が始まり、何度も関西、関東の就職説明会に通う中で、外資系の企業と縁ができ、何度も面接があり、目的の企業に就職した。
 決め手は、理科系で留学経験ありが、選考の要件にあったようです。

 今朝の新聞に、日米中韓の留学事情が載っていた。日本の留学希望は、4国で最低の46%だった。私のワークキャンプの経験は、海外留学とは言えませんが、それでも外から日本を見る経験、フィリピンの学生と乏しい英語力で語った経験が、今の私を作ったと思います。

 東京大学が、秋入学を検討しているようです。希望の留学先では、日中韓では米国がトップで4割を占める。米国は、日本、英国、スペインがそれぞれ13%とあった。

 新聞によると、日本の学生の留学したくない理由を、「自分の国の方が暮らしやすい」53%に対して、中国43%、韓国26%。また日本は、「1人で生活する自信がない」、「面倒」 などの、内向き志向の学生も多いようだ。少々チャレンジ精神が不足しているように感じます。

 日本社会は、低成長福祉国家、また少子高齢化に進んでいる。戦後の高度成長は、旺盛なチャレンジ精神が支えたと思います。戦後は55%が自営業だったが、現代は80%がサラリーマンと言われる。安定志向の就労感だが、バブル崩壊後、サラリーマンも安定した仕事ではなくなっている。社会の活性には、留学を含め、安定した生活に変化を加えるチャレンジ精神が必要と思います。

 東京大学の秋入学、日本の学生に留学を志す人たちが増えるか、興味ある試みとして関心を持っています。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 06:38Comments(0)教育問題