(終電車)年金改革は、50歳以上が成人人口の5割になる前に
2009年01月23日
(終電車)年金改革は、50歳以上が成人人口の5割になる前に
日本の年金改革が真剣に議論し始めてからまだ数年でしょうか?
2年前に買った本で「スウェーデンに学ぶ『持続可能な社会』~安心と安全の国づくりとは」から、いろいろな教示をもらっています。
今日は、年金問題のことと、国づくりのビジョンの考え方でハットしました。
まず、年金改革に着手する限界時期は、成人(20才以上)の人口の内、高齢者(50才以上)が5割を越える前に始めないと、実行が難しくなる。
・終電車
2004年、IMF(国際通貨基金)から出された「献金改革行きの終電車が発車するのは・・・」
2010年以降の各国の50%の到達時期、フィンランド、スイスが2010年、アメリカ、ドイツ、フランスが2015年、デンマーク、イタリア、スウェーデンが2020年、オランダ、スペインが2025年などです。
ここには日本の数値が上がってきません。実は、日本は2003年10月1日で、50.4%に達していて、IMFの助言の前に到達していたのです。それから5年が経ちますが、いまだに混乱しています。
ここで出てくるのが、将来に向けたビジョン作りで、「フォアキャスト」と「バックキャスト」の考え方です。
・地球は有限、少子高齢化
たとえば、日本のビジョン作りは、「改革なくして成長なし」の成長が前提あります。地球は無限の可能性は秘め、限界がないという考えで、行け行けどんどんの成長戦略です。どうにかなるさの「フォアキャスト」方式です。
スウェーデンの場合は、1996年緑の福祉国家へ向かうと宣言しました。これは、地球は有限、人口増、資源の枯渇、気候変動を考え、2030年、あるいは2050年の国家像を見こし、そのためには何を準備して行くかを考える「バックキャスト」方式です。
日本は成長が前提にあり、スウェーデンは世界の状況と国内の状況を見こし、「限界がどこか」を考えるのでは、だいぶ生活官が変わってきます。
日本政治は、継続審議(先送り)、行き当たりばったりの感があります。北欧諸国は、資源の少なく、人口も少ないこともありますが、政治的な視点がとても先にあり、そこから今を考える政策が進められていることに、驚きます。
日本の国民の政治への無関心、まだ経済は成長するだろうの安易な考えに原因があると思います。
オバマ大統領の言葉にも、
「豊かさに恵まれた国々には、これ以上の無関心は許されない」
「新たな責任の時代だ。アメリカ国民一人ひとりが、自分自身や私たちの国家、世界に対して責任を負っている」
・日本人の無関心
今の日本人に必要なことは、国が何をしているか、しようとしているかに関心を持つことではないかと思います。
日本の年金改革は、既に遅きにある改革開始です。また、現段階に議論の方法では、新制度が旧制度に置き換わるのに80年かかると、本にありました。
現法律の改善策では、早急な改善をすることが難しいともあります。前提条件を見直し、新しい法律でないと難しいと指摘しています。
・人口規模が大きいからこそ、早い対策が必要
スウェーデンの場合は、年金制度が日本より50年近く早く始まっていますが、新制度が旧制度に置き換わるのに20年ですむのだそうです。
日本の人口は、12倍ありますが、もっと早く改善できる方法はないのだろうかと思います。
国会での議論は、社会保険庁改善の遅滞問題ばかりを取り上げますが、真剣に議論しなければいけないのは、30年後を見こして、今しなければいけない改革を実施する法案と思います。
*参考資料:小澤徳太郎著「スウェーデンに学ぶ『持続可能な社会』~安心と安全の国づくりとは」
(携帯論語)心を育てることば
http://keitairongo.otemo-yan.net/
(携帯から検索「心を育てることば」のサイト)日々の暮らしで落ち込む時に元気することば、色々・・・・
日本の年金改革が真剣に議論し始めてからまだ数年でしょうか?
2年前に買った本で「スウェーデンに学ぶ『持続可能な社会』~安心と安全の国づくりとは」から、いろいろな教示をもらっています。
今日は、年金問題のことと、国づくりのビジョンの考え方でハットしました。
まず、年金改革に着手する限界時期は、成人(20才以上)の人口の内、高齢者(50才以上)が5割を越える前に始めないと、実行が難しくなる。
・終電車
2004年、IMF(国際通貨基金)から出された「献金改革行きの終電車が発車するのは・・・」
2010年以降の各国の50%の到達時期、フィンランド、スイスが2010年、アメリカ、ドイツ、フランスが2015年、デンマーク、イタリア、スウェーデンが2020年、オランダ、スペインが2025年などです。
ここには日本の数値が上がってきません。実は、日本は2003年10月1日で、50.4%に達していて、IMFの助言の前に到達していたのです。それから5年が経ちますが、いまだに混乱しています。
ここで出てくるのが、将来に向けたビジョン作りで、「フォアキャスト」と「バックキャスト」の考え方です。
・地球は有限、少子高齢化
たとえば、日本のビジョン作りは、「改革なくして成長なし」の成長が前提あります。地球は無限の可能性は秘め、限界がないという考えで、行け行けどんどんの成長戦略です。どうにかなるさの「フォアキャスト」方式です。
スウェーデンの場合は、1996年緑の福祉国家へ向かうと宣言しました。これは、地球は有限、人口増、資源の枯渇、気候変動を考え、2030年、あるいは2050年の国家像を見こし、そのためには何を準備して行くかを考える「バックキャスト」方式です。
日本は成長が前提にあり、スウェーデンは世界の状況と国内の状況を見こし、「限界がどこか」を考えるのでは、だいぶ生活官が変わってきます。
日本政治は、継続審議(先送り)、行き当たりばったりの感があります。北欧諸国は、資源の少なく、人口も少ないこともありますが、政治的な視点がとても先にあり、そこから今を考える政策が進められていることに、驚きます。
日本の国民の政治への無関心、まだ経済は成長するだろうの安易な考えに原因があると思います。
オバマ大統領の言葉にも、
「豊かさに恵まれた国々には、これ以上の無関心は許されない」
「新たな責任の時代だ。アメリカ国民一人ひとりが、自分自身や私たちの国家、世界に対して責任を負っている」
・日本人の無関心
今の日本人に必要なことは、国が何をしているか、しようとしているかに関心を持つことではないかと思います。
日本の年金改革は、既に遅きにある改革開始です。また、現段階に議論の方法では、新制度が旧制度に置き換わるのに80年かかると、本にありました。
現法律の改善策では、早急な改善をすることが難しいともあります。前提条件を見直し、新しい法律でないと難しいと指摘しています。
・人口規模が大きいからこそ、早い対策が必要
スウェーデンの場合は、年金制度が日本より50年近く早く始まっていますが、新制度が旧制度に置き換わるのに20年ですむのだそうです。
日本の人口は、12倍ありますが、もっと早く改善できる方法はないのだろうかと思います。
国会での議論は、社会保険庁改善の遅滞問題ばかりを取り上げますが、真剣に議論しなければいけないのは、30年後を見こして、今しなければいけない改革を実施する法案と思います。
*参考資料:小澤徳太郎著「スウェーデンに学ぶ『持続可能な社会』~安心と安全の国づくりとは」
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(携帯から検索「心を育てることば」のサイト)日々の暮らしで落ち込む時に元気することば、色々・・・・
大統領就任演説と、総理大臣のリーダシップ
2009年01月23日
大統領就任演説と、総理大臣のリーダシップ
オバマ大統領の就任演説で、印象に残った言葉を抜粋しました。
大統領就任式を、途中まで見たのですが、230万人の聴衆、国をリードしてきた要人たち、最後に新大統領が壇上にあがるセレモニーは、とても印象に残るものでした。
前回のブッシュ大統領の就任式には、あまり興味が湧きませんでしたが、どんなことを語るのだろう、どんな風景の中で演説をするのだろうと思っていました。
就任演説の中で、印象に残った言葉を抜粋してみました。
(以下、共同通信配信訳文から)
恐怖より希望を、いさかいや不和より目的を共有することを選び、私たちは集まった
すべての人民が平等で自由であり、最大限の幸福を追求する機会を与えられる
人種や民族間の隔たりが解消され世界が小さくなるにつれて、私たちに共通する人間性が現れる
(イスラム世界に対して)相互の利益と尊重に基づき前進する新たな道を希求する
貧しき国々の人々には、田畑が豊かに実るよう、清潔な水があふれるよう、共に働くと誓おう
豊かさに恵まれた国々には、これ以上の無関心は許されない
新たな責任の時代だ。アメリカ国民一人ひとりが、自分自身や私たちの国家、世界に対して責任を負っている
希望と美徳を胸に抱き、いてつく流れに立ちはだかり、どんな風にも耐えてみせよう。
自由という偉大な贈り物を抱き、未来の世代へ無事に届けたいのだと
(以上、熊本日日新聞より転載)
これからアメリカ国民に何を求め、何処へ向かうのか、強烈なメッセージが伝わってきます。大統領選挙の時と違い、現実の問題と正対する実務的な言葉が多かった印象です。
昨日の大学講義後に、担当教授と語る中で、「アメリカ大統領選挙にもまれることで、大統領としての人間力が養われるのではないかと思う」と感想を述べていました。
今、日本の国会は、給付金問題で、すったもんだしていますが、選挙にもまれていないリーダーだから、迫力を欠くのではと思います。政治家はやはり、選挙を戦い、主義主張を国民に問い、民衆に人間性をさらすことで、練り上げられるように思います。
日本も、首相公選制のような仕組みを作らないと、本当のリーダーは、今後なかなか育たないのかもしれません。
<以前の日記>
・理想を持つ
・最高の人格とは、・・・
(携帯論語)心を育てることば
http://keitairongo.otemo-yan.net/
(携帯から検索「心を育てることば」のサイト)日々の暮らしで落ち込む時に元気することば、色々・・・・
オバマ大統領の就任演説で、印象に残った言葉を抜粋しました。
大統領就任式を、途中まで見たのですが、230万人の聴衆、国をリードしてきた要人たち、最後に新大統領が壇上にあがるセレモニーは、とても印象に残るものでした。
前回のブッシュ大統領の就任式には、あまり興味が湧きませんでしたが、どんなことを語るのだろう、どんな風景の中で演説をするのだろうと思っていました。
就任演説の中で、印象に残った言葉を抜粋してみました。
(以下、共同通信配信訳文から)
恐怖より希望を、いさかいや不和より目的を共有することを選び、私たちは集まった
すべての人民が平等で自由であり、最大限の幸福を追求する機会を与えられる
人種や民族間の隔たりが解消され世界が小さくなるにつれて、私たちに共通する人間性が現れる
(イスラム世界に対して)相互の利益と尊重に基づき前進する新たな道を希求する
貧しき国々の人々には、田畑が豊かに実るよう、清潔な水があふれるよう、共に働くと誓おう
豊かさに恵まれた国々には、これ以上の無関心は許されない
新たな責任の時代だ。アメリカ国民一人ひとりが、自分自身や私たちの国家、世界に対して責任を負っている
希望と美徳を胸に抱き、いてつく流れに立ちはだかり、どんな風にも耐えてみせよう。
自由という偉大な贈り物を抱き、未来の世代へ無事に届けたいのだと
(以上、熊本日日新聞より転載)
これからアメリカ国民に何を求め、何処へ向かうのか、強烈なメッセージが伝わってきます。大統領選挙の時と違い、現実の問題と正対する実務的な言葉が多かった印象です。
昨日の大学講義後に、担当教授と語る中で、「アメリカ大統領選挙にもまれることで、大統領としての人間力が養われるのではないかと思う」と感想を述べていました。
今、日本の国会は、給付金問題で、すったもんだしていますが、選挙にもまれていないリーダーだから、迫力を欠くのではと思います。政治家はやはり、選挙を戦い、主義主張を国民に問い、民衆に人間性をさらすことで、練り上げられるように思います。
日本も、首相公選制のような仕組みを作らないと、本当のリーダーは、今後なかなか育たないのかもしれません。
<以前の日記>
・理想を持つ
・最高の人格とは、・・・
(携帯論語)心を育てることば
http://keitairongo.otemo-yan.net/
(携帯から検索「心を育てることば」のサイト)日々の暮らしで落ち込む時に元気することば、色々・・・・
理想を持つ ~安岡正篤語録~
2009年01月23日
理想を持つ ~安岡正篤語録~
あらゆる面において生命力の旺盛な少年時代・青年時代には、必ずこれから先ああしてこうしてといろいろ考えを持つ。これを「理想」という。
その理想が、その人間に照らしてあまり実現性がないという場合に、これは「空想」ということになる。その人間の実力があれば空想に非(あら)ずして、理想になる。
だから理想を持つということは、これは人間生命の必然の作用であって、その理想をいかに空想に堕さしめざるかということが人間修行の一番大事な点である。(以上、安岡正篤著「一日一言」)
安岡先生は、理想を語るときに「理想とする人物を持て」あるいは、「理想とする人物を目標に」と説かれています。
自分の考えは、周りにいる仲間や友人とは少し違っているようだが、大丈夫だろうか? と考える事があると思います。幕末・維新時に志士に影響を与えた陽明学者・山田方谷が、弟子の河井継之助に説いたことは、周りに参考とする人物が居ない時は、
1.地域外には居ないか?
2.全国には居ないか?
3.世界には居ないか?
4.それでも居なければ歴史上に捜せ
と、語ったそうです。いつの世も、「変り者」は居るもので、歴史上に実存すればなんとなく安心することと、その人物はどんな生き方をしたか知りたくなるのが人情と思います。けっこう参考になる生き方をしているのに驚きます。
「理想」を「空想」に終わらせないためにも、色々な人と出会い、歴史の先人たちの生き様を勉強したいと思います。その偉人の一人が「坂本龍馬」であることは間違いありません。
龍馬の夢は、なんであったか色々な著者の資料を読みつつ、自分なりの納得に至りたいと思っています。
*参考資料:安岡正篤著「一日一言」
あらゆる面において生命力の旺盛な少年時代・青年時代には、必ずこれから先ああしてこうしてといろいろ考えを持つ。これを「理想」という。
その理想が、その人間に照らしてあまり実現性がないという場合に、これは「空想」ということになる。その人間の実力があれば空想に非(あら)ずして、理想になる。
だから理想を持つということは、これは人間生命の必然の作用であって、その理想をいかに空想に堕さしめざるかということが人間修行の一番大事な点である。(以上、安岡正篤著「一日一言」)
安岡先生は、理想を語るときに「理想とする人物を持て」あるいは、「理想とする人物を目標に」と説かれています。
自分の考えは、周りにいる仲間や友人とは少し違っているようだが、大丈夫だろうか? と考える事があると思います。幕末・維新時に志士に影響を与えた陽明学者・山田方谷が、弟子の河井継之助に説いたことは、周りに参考とする人物が居ない時は、
1.地域外には居ないか?
2.全国には居ないか?
3.世界には居ないか?
4.それでも居なければ歴史上に捜せ
と、語ったそうです。いつの世も、「変り者」は居るもので、歴史上に実存すればなんとなく安心することと、その人物はどんな生き方をしたか知りたくなるのが人情と思います。けっこう参考になる生き方をしているのに驚きます。
「理想」を「空想」に終わらせないためにも、色々な人と出会い、歴史の先人たちの生き様を勉強したいと思います。その偉人の一人が「坂本龍馬」であることは間違いありません。
龍馬の夢は、なんであったか色々な著者の資料を読みつつ、自分なりの納得に至りたいと思っています。
*参考資料:安岡正篤著「一日一言」