最高の人格とは、・・・(菜根譚)

2009年01月21日

最高の人格とは、・・・(菜根譚)


(現代語訳)

 最高の完成された文章は、少しも奇をてらったところがない。ただ、言わんとすることを過不足なく表現視しているだけだ。
 最高に完成された人格は、少しも変ったところがない。ただ自然のままに生きているだけだ。

(解説)

 文章にしても人格にしても、自然流「あるがまま」が理想なのだという。見たところ平凡でなんの取り柄もないように思われるが、よく見ると、尽きない味わいがあるということであろうか。
 ただし、そこまで突き抜けていくのは容易なことではない。なぜならこれは、練りに練りあげての推敲を重ね、磨きに磨いていったその先に到達するレベルであるからだ。

(感想)
 肩ひじ張った人物を見ると、疲れてしまう。なぜか、人間は今の自分を謙虚に受け入れ、そこで次の段階へどう成功するか、常に考え続ける人が、最高の人格に近づく方法なのかもしれません。
 要は、自分があるがままに、行動できることこそ、人格を表現することかもしれません。 最高の人格は、志を持ち、自然(周り)の状況に合わせ、臨機応変に生きていく人かもしれません。


<以前の日記>
・気軽・腰軽・舌軽「三軽」は、生活に必要な潤滑油(思いやり)
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気軽・腰軽・舌軽「三軽」は、生活に必要な潤滑油(思いやり)

2009年01月21日

気軽・腰軽・舌軽「三軽」は、生活に必要な潤滑油(思いやり)

 作家の田辺聖子の文章から抜粋した、人生訓「おんなのおっさん箴言集」より、これは女性だけでなく、一人の大人として大事なことと感じ、自分にも必要なことだなと思い、紹介します。

(本文転載)

 私はフットワークが軽くなくなった女はおしまいだと思っている。腰軽・気軽・舌軽(したがる)を信条にしている。この舌軽は口が軽いこととちがって、男をほめたり、煽てたり、いい気にさせたり、するために、舌軽くしゃべることである。

 それから自分の、ちょっとした軽いミスにすぐさまゴメンナサイをいうため、舌軽くあらねばさならぬ。

 この舌軽さと、呼ばれてすぐ返事して起(た)つ腰軽さ、それに加え、残業を言いつけられたり、ややこしい初仕事を押し付けられたりしたとき、気軽に引きうける、この「三軽」で世わたりすると、職場では若々しくみえ、男たちの中にファンといわぬまでも「贔屓(ひいき)」がつき、人気も出るわけでである。(中略)
       (田辺聖子著『金魚のうろこ』)     

 新人でまだ会社に慣れていない人は、ミスも許されるが、10年もたち慣れてきたときこそ、上記の「三軽」を実践しないといけないと思います。

 この三軽に必要な要素には、「親切」「謙虚」「勤勉」の心が必要と思います。これは自分を中心に考えるのではなく、まず相手のことを思いやること、気分よく仕事をしてもらえるよう、会社での生活を楽しくしてもらおうという心遣いがあります。

 これは、女性だけでなく、男性にも必要な心づかいと思います。今日の「三軽」は、特に中堅、熟年になった大人が、若い世代へ実践して見せるとさらに意味があると思います。

 今日、運転中の休憩時間に読んだ「おんなのおっさん箴言集」でも、名言ではないかと思いました。

*参考資料:田辺聖子著「おんなのおっさん箴言集」

  

Posted by ノグチ(noguchi) at 18:21Comments(0)