理想を持つ ~安岡正篤語録~

2009年01月23日

理想を持つ ~安岡正篤語録~

 あらゆる面において生命力の旺盛な少年時代・青年時代には、必ずこれから先ああしてこうしてといろいろ考えを持つ。これを「理想」という。
 その理想が、その人間に照らしてあまり実現性がないという場合に、これは「空想」ということになる。その人間の実力があれば空想に非(あら)ずして、理想になる。
 だから理想を持つということは、これは人間生命の必然の作用であって、その理想をいかに空想に堕さしめざるかということが人間修行の一番大事な点である。(以上、安岡正篤著「一日一言」)

 安岡先生は、理想を語るときに「理想とする人物を持て」あるいは、「理想とする人物を目標に」と説かれています。
 自分の考えは、周りにいる仲間や友人とは少し違っているようだが、大丈夫だろうか? と考える事があると思います。幕末・維新時に志士に影響を与えた陽明学者・山田方谷が、弟子の河井継之助に説いたことは、周りに参考とする人物が居ない時は、
1.地域外には居ないか? 
2.全国には居ないか? 
3.世界には居ないか? 
4.それでも居なければ歴史上に捜せ
と、語ったそうです。いつの世も、「変り者」は居るもので、歴史上に実存すればなんとなく安心することと、その人物はどんな生き方をしたか知りたくなるのが人情と思います。けっこう参考になる生き方をしているのに驚きます。

 「理想」を「空想」に終わらせないためにも、色々な人と出会い、歴史の先人たちの生き様を勉強したいと思います。その偉人の一人が「坂本龍馬」であることは間違いありません。
 龍馬の夢は、なんであったか色々な著者の資料を読みつつ、自分なりの納得に至りたいと思っています。

*参考資料:安岡正篤著「一日一言」


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Posted by ノグチ(noguchi) at 08:14│Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他
 
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