学問は今生きている人々の役に立たなければならない(秋山玉山

2012年06月22日

学問は、いま生きている人々の役に立たなければならない(秋山玉山)

名君:上杉鷹山と細川重賢の人づくり

実は、もう一人いるが、幕府の宰相である老中筆頭だかったので、諸侯を評価する側で、名君に上げるのは、少し違うとのとことだか、やはり江戸時代の素晴らしい政治家と言えると思います。

米沢藩、肥後藩の両名君は、人づくりに力を入れた。

上杉鷹山は、「人はすべての世の中をよくする“火種“である」と唱え、興譲館という藩校を作った。

興譲というのは、「譲るという人間の徳を興す」の意味。「譲る」という考えがたいは、四書五経の中の『大学』という本を貫く根本思想だそうです。

細川重賢(しげかた)は、時習館という藩校を作った。名前の由来は、『論語』のなかの、「学びて時にこれを習う。またよろこばしからずや」から取った。

時習館の校長の秋山玉山という学者は、「学問は、いま生きている人々の役に立たなければならない」という、「実学」を重視した。

私は、熊本の幕末の政治思想家だった、横井小楠の顕彰活動に、20年関わって来ましたが、小楠の理念は「実学」だった。脈々と200年近く、肥後学問の根幹に根付いていたと思います。

小楠の「君子の道は、身を修むるにあり」は、論語の教示を実践に移す、実学が強く詠われています。

先人の残した功績を学び、温故知新の気持で、新たなチャレンジをしたいものです。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 19:50Comments(0)偉人

(消費型社会に変化)日産:国内生産能力20万台減。

2012年06月22日

(消費型社会に変化)日産:国内生産能力20万台減。トヨタも40万台段階的に減。

日本社会の形が急速に変わりつつあるように感じます。

私は、9年前から地元の大学で、数時間ですがまちづくりについて、講義をしています。海外の事例も多く使うのですが、その一つの都市が、イギリスの第二の都市バーミンガム市です。

戦後、アメリカの高度成長性経済、80年代の日本の高度成長経済からバブル経済は、イギリス経済を大きく変化させた。市街地には、浮浪者が増え、風俗店や買春宿が住宅街にも増えて、急速に生活環境が圧化した。かつての製造業のまちの活気は消え、市街地の住宅街から、人が減って行き、治安が悪化した。

バーミンガム市は、大学と共同で、まちの再生に取り組み始めた。街を警戒する市民団体ができ、買春婦たちを住宅街に入れないように、防犯パトロールを毎晩行った。

警戒をしていた市民団体の議論の中で、買春婦や浮浪者は、経済不況の被害者ではないか?

買春婦や浮浪者たちと、語るようになり、職業訓練に誘い、防犯パトロールは有償ボランティアなので、参加しながら、職業訓練の実施などをつづけ、市街地から浮浪者が消え、買春宿が無くなった。新しい企業が各地から誘致され、バーミンガム市の中心部に活気が戻った。「バーミンガムの奇跡」と言われている。

大阪のあいりん地区の現状が、NHK のニュースで紹介された。治安は、バーミンガム市のようにはないが、仕事の無い状況が、さらに悪化していると感じます。日雇い労働者の一人は「俺たちは、高度成長期に集められ、建設現場働いてきた。今の状況を見ると、被害者のようにも思う」と。

日本は、バーミンガム市のような治安悪化はないが、消費型社会へ確実に変わりつつあると思う。通り魔の事件から浮かぶのが、非正規労働者の厳しい現実、製造業がどんどん海外へ移転して行けば、あいりん地区のような街が、全国各地に増えることが予想さる。

日本政府は、バーミンガム市のような状況を作らないようにも、消費型国家への準備をしっかりやらなければならないと思う。

今日も、長くなりました。最後までご照覧ありがとうございます。

〈新聞朝刊〉日産、国内生産能力15%減、 生産ライン1本停止へ

>日産自動車が、主力の追浜工場(神奈川県横須賀市)の生産ライン2本のうち1本を6月末に止めることが21日わかった。工場で働く約1700人は雇い続ける。これで国内の生産能力は計135万台から約15%減って115万台になる。
ー朝日新聞web ー
http://www.asahi.com/business/update/0621/TKY201206210148.html

・日産自、中国湖北省で2014年から「インフィニティ」生産
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201205280103.html?ref=reca

  

Posted by ノグチ(noguchi) at 07:29Comments(0)私の意見