〈重職の振舞い〉挙動言語より厚重にいたし、威厳を養うべし。

2012年06月11日

〈重職の振舞い〉挙動言語より厚重にいたし、威厳を養うべし。

朝のウォーキングは、爽やかな朝の気分になり、一日の活気が湧いてくる気がします。今日は、定例議会の初日です。

江戸後期の儒家の佐藤一斎は、幕末の指導者を多く排出して来たのですが、元々幕府の学校の校長だったので、重要な役職の言動に、厳しく訓示しています。

重職心得の第一条は、(以下、抜粋)

心に油断なく、軽挙をつつしめ

自分の言動に威厳をもち、すべてを大所高所からとらえるために何をするか。

そもそも重職というのは、主君の代理として政治を執り仕切るべき大役(大臣)である。

言動すべてにわたって慎重に、どっしりと威厳を身につけていなければならない。

小さな問題にとらわれ過ぎると、かえって重大に目こぼし、手抜かりが生じるものである。
 重職たるものは、些細な問題はむしろ見過ごすぐらいにした方がよい。そうしていれば自然と大事な問題に抜かりがなくなってくる。
(以上、『佐藤一斎、人の上に立つ人の勉強』より)

西郷隆盛は、あまり語らなかったそうだ。ただ、自分部下をの多くを、大阪で陽明学を教えた梅田潜庵の塾へ、学びに行かせている。

中国の人物評価に「風度」なるものがあるそうだ。見た目、言動、知性、決断力、先見性、等々。どっしりと威厳を身につけた人物に、高い評価を付けた。

まず職分に応じた職務を果たす。そのためにも、重職の役割を尽くすことが大事になる。

地位が上がると、名刺を配り回る様子もみうけますが、先ずは職分で着実に実績を残すことが先。多くを語らず、率先垂範で、役割を果たしてほしいと思う。

私は、重職と言われる地位、役割をした経験はないですが、50代は判断を求められる場面が多くある。そんな時は、慌てず、騒がず、慎重に考え、言葉少なに思いを伝えれるようになりたいものです。


  

Posted by ノグチ(noguchi) at 06:51Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他