政治の目的は弱者救済。現代の北条早雲は誰か?

2012年06月30日

政治の目的は弱者救済。現代の北条早雲は誰か?、リーダーシップが問われている。

おはようございます。今日は、だいぶ古い話しですが、“国盗人”と呼ばれた戦国時代の小田原の北条早雲の行った政治。

北条早雲は、出身がよくわからない。権謀術策を使ってのし上り、一国を支配してしまった。それまでの無能な支配者を追放した、だから「国を盗んだ」と言われる。

しかし、豊臣秀吉に滅ばされるまで、5代続いた。その後、徳川家康が小田原を支配するが、しきりに反乱が起こった。その原因は、徳川支配になつても、北条家の政治を慕っていることが
わかった。

北条家の政治は、
一、年貢(税金)が安かった。
二、政治や行政に温かみがあった。
三、民衆本位の行政が行われていた。
四、武士が威張らない。民を大切にした。

現代の日本政治は、北条早雲の政治とは違った方向に、進んでいるようにも映ります。

ここでリーダーに必要な資質について、童門冬二著『人望力の条件』に、次の一節がある。

(以下、抜粋)
現在活躍するリーダーの条件に、先見力、情報力、判断力、決断力、行動力、体力の六つ。

しかし、「それだけではだめだ」と言われる。加えて「こういう決まりきった条件だけでは、人はついてこない、他人に“この人のためなら“と思わせる“なら“が必要」。

この“なら“を、中国の言葉を使えば「風度」が必要とある。意味は、「他人に“なら“とま思わせるような雰囲気、器量、魅力、愛嬌、人望、一種のカリスマ性などのことをいう」である。(略)
(以上、『人望力の条件』より)

北条早雲は、そんな魅力があった。どの町に行っても直ぐに早雲に懐くのは、子どもと犬と猫。この三者に愛されるのは、やはり“風度“が優れているから。「子どもと犬と猫に愛される人間は、悪い奴はいない」と誰もが思う。

今朝の朝刊に、「小沢氏、週明け離党。衆参50人同調見通し」とあった。現代の北条早雲に、価する人物かは、後の歴史的評価を得ないといけないが、国会の厳しい条件にも拘らず、同調するだけの魅力があるのだと思う。

小泉純一郎氏の規制改革、大阪の橋下市長の大阪改革、無駄を省く改革が目立つ気がします。本来、政治は弱者救済が目的ではなかったのか?

例えは悪いが、地元教育者の先輩の言葉が頭に浮かぶ。「学校の上から半分は、心配しなくても学習する。問題は、底辺にある子どもたち。日本の教育の混乱は、政治に原因がある」と厳しい。

政治は、暑い夏の陣に入る。秋にもあると言われる総選挙の審判はどうか、国民自身も日本の未来を考える夏にしなければいけない。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 06:13Comments(0)政治問題(国)