「腹立たずの会」、怒り上手ではなく叱り上手だった黒田如水

2012年06月09日

「腹立たずの会」、怒り上手ではなく叱り上手だった黒田如水

おはようございます。

今朝は、中学生の招待サッカー大会があり、開会式に参列し、開会の挨拶をしないと行けません。

昨日は、ワールドカップ日本代表の素晴らしい試合を、全国のサッカーファンが応援したと思います。本田選手のハットトリックは、圧巻でした。今日の中学生の試合が楽しみです。

朝の読書で、豊臣秀吉が恐れた武将黒田如水の人育ての知恵が紹介されている本を読んでいます。

まず、怒ると叱るの違いは、どこか?対応を間違うと、人は離れていく。

叱るーー
リーダーが、相手に愛情を持って潜んでいる可能性を引き出そうという気持ちを込め、厳しい態度で望むこと。

怒るーー
相手に悪感情をもって、憎しみや怒りの感情を露骨に表して相手に厳しく迫ること。

二つの感情を、分けて表現することが出来ないのは、凡人です。子どもを叱るとき、ついつい怒りのほうが先になることも多々あるように思います。

黒田如水の人育てに、「腹立たずの会」がある。黒田如水は、戦国時代を生き延びた、豊臣秀吉が恐れた武将の一人だが、その息子の黒田長政は、若いころは手のつけられな乱暴者で、如水亡き後を心配して、「腹を立てない会をつくれ」と長政に命じた。

長政がどんな会かの問に、如水が答えた。
「毎月日を決めて、何回会議を開く。その会には、だれが出席してもいい。そしてどんなことを言ってもいい。しかし、言われた相手は、絶対にその会では腹を立てないという会だ。思いきった意見が飛び交って、さぞかし黒田家の発展のために役立つだろう」
長政は考えこんだ。長政は、反省した。

こうして、黒田家に明治維新まで続いたと言われる「腹立たずの会(腹を立てない会)」が設けるられた。

黒田長政は、この「腹立たずの会」の意見会を大いに活用して、名将と言われるリーダーに育っていったそうです。腹立たずの会、皆さんも実践してみてはいかがでしょうか。

このことを紹介した本は、童門冬二著『人望力の条件』なるもので、第二章「世間通」の解説があった。

(以下、転載)
 人望力の要諦の第二は世間通である。情報を集め、分析し、世間の事情に明るくなければ、先の時代を見通すことはできない。いまの時代を読み、それからを見る先見力がなければ、人はついて来ない。世間通であってこそ、人は、その人の周りに集まってくる。(略)

週末、おこらず、いからず、爽やかになだめる叱り方を実践してみたいと思います。皆さんも、良き週末になることを願っています。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 07:20Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他