出会いは、発想を起こす刺激エネルギー

2007年12月13日

出会いは、新発想を起こす刺激エネルギー
~技術者に孤立を許されない~

 ノーベル賞の受賞の科学者は、「偶然とか、その出来事が・・」と語ることがありますが、偶然を作り出すのは、いくつかの必然が重なって出来るよう思います。

~JR東日本元会長 山下勇氏~
「技術はまことに人間くいもので、技術者に孤立を許されない。人とのつながり、技術者集団をうまく形成していくことが技術者要件である。」

 これは、どの分野でも通用する名言と思います。私は、10年前地元大学院の公開講座で「経営の組織論」の講義を週1時間、9回受けました。
 その感想文が、「創造集団のインターネット型ネットワークの可能性」でした。私の異業種交流会は、それを実践に移したものなのですが、ビジネスにはならなかったですが、多くの人物と出会うことができました。

 トーマツ・ベンチャーサポート(トーマツ監査法人の子会社)が支援して熊本で開催されているベンチャー企業のビジネスプラン発表会「二火会」で、異業種交流会と企業ネットワークビジネスは、散々の氷解でしたが、終了後の懇親会で、トーマツ・ベンチャーサポートの副社長から意外な言葉を頂きました。

「君のビジネスプランは、なってないが、今続けている異業種交流会は、とてもよいことだし、将来につながると思うから、頑張って続けなさい」

と励まされました。なんか、以外なことばで驚きと、うれしさを覚えたことを思い出します。

 山下勇氏の「技術者に孤立を許さない」の言葉は、人と人が会う(意見のぶつけ合い)ことから、新発想が生まれることを知った名言と思います。
 私は、一年に100名を越える方と新たに出会うのですが、とても新鮮で、刺激をいただき続けています。未知との出会いこそ、新技術の閃きを起こす刺激なのかもしれません。

 社会変化の中で、新たなビジネスが生まれます。15年前、これだけインターネットが広がると誰が予想したでしょうか?

 人との係わり合いは、何百年たとうと変わりませんが、情報ツールは大きく変化し、時間も短縮し、移動も広範囲を実現しました。でも、基本は一人と一人の信頼に在ると思います。その信頼を得る方法は、出あった語り続ける事が最善の方法のように、この年のなり感じています。

 偶然は、たゆまない努力といくつかの必然が重なってできるものと思います。先見性と努力こそ、偶然を産むパワーになると思っています。それが、チャンスなのかもしれません。
*参考資料:「西郷南州遺訓」より



・本田宗一郎の逸話

 かつて、担保もなにもない新興企業ホンダが資金難に苦しんでいたころ、三菱銀行の常務が言った有名な言葉がある。

「ホンダという会社には貸せないが、本田宗一郎と藤沢武夫になら貸せる」

この融資のお蔭でホンダは危機を脱することになるだ。

「お金のために仕事をする」のは、ビジネスパーソンの本能だろう。だが、お金にとらわれずすぎると信用や人望を失う。「自分はなんのために仕事をするのか」をしっかりと自覚しておく必要だ。

「儲けようとすれば、どんな仕事だって限界がある。ところが事業というものは、道に即してやれば自然に儲かるものであって、このほうが利益は無限である。」

 これは、リコー三愛グループ創業者・市村清氏の言葉だ。

*参考資料:岬龍一郎著「いい言葉は、いい仕事をつくる」より
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 23:14Comments(0)私の意見

「アジャストメントの力」、大仕事実現に微調整能力

2007年12月13日

「アジャストメントの力」、大仕事実現に微調整能力

 色々な事業、仕事を完成させる途中には、色々な出来事、予期せぬ危機が来るものですが、高い目標を持って実現するには、常に微調整が必要とトップリーダーたちが語るのを聞きます。

 米大リーグで活躍する、中継ぎ投手の見本のような、長谷川選手がいます。既に10年目、当初の予想を越える活躍には、頭が下がる思いがします。しかし、当人の意見を聞くと、
「渡米前から自身があったのは『アジャストメントの力』を信じてきたからだ」
と言う考え方でした。

 「アジャストメントの力」とは、長谷川選手の言葉を借りて整理すると、

 ① 自分の欠点がわかる
 ② 欠点を克服するための対策、処方箋を自分で書ける
 ③ 自分で書いた処方箋を自分の力で実行できる

長谷川選手は、高校、大学、プロ野球で既にこれを経験し、更に大リーグでも実践し成長を続けています。

 長谷川選手の考え方は、経営手法のベンチマーク(私の解釈:到達点)と良く似ています。
 既にすぐれたシステム、ノウハウを持つ企業を研究し、自分の欠点を見つける。その改善策を分析し、対策を立て、克服、成長して行く。トヨタの成長に、このベンチマークの視点があると言われています。

 プロの世界では、能力あるのは当然ですが、でも有能な選手が全て成功しているわけでなく、アジャストメントの力がないと、発揮できぬまま限界を迎えてしまう。発展とは、変わり続けるが必要と言われます。


 私自身を振り返ると、色々な人との出会いで、今があると思います。
 社会活動を中心の経済学者との出会い、新エネルギーの先駆的研究者、地元大学の建築分野研究のリーダーたち、環境活動家との出会い、インターネット利用の視点、重要ポイントになった研修、セミナー等々、事務所開設して18年目ですが、少しづつ、少しづつ何かに気付き、勉強して来たように思います。


 全日本女子ソフトボール元監督 宇津木妙子氏の言葉

「練習を積んで強くなり、勝つ。すると、みなさんの期待は高まる。更に練習、勝つ。キリがないくらい、乗り越えるべき山は高くなる。」

 事業、スポーツも同じですが、期待に添える活動が出来てくると、更に期待がかかるものです。来年は、オリンピックですが、大会本番のプレッシャーに押しつぶされて、目標の成果を出せない人を多く見ます。これは、人間が心と身体が一体であること証明していると思います。
 心は、自分の持ちようとよく言われます。宇津木氏のことが書かれた一節の見出しに次の言葉がありました。

「期待を背負ってはならない。期待に背中を押してもらうものだ。」

ことばも受け取り方で、だいぶ違うなと感じます。プレッシャーを追い風に使える、心の育成に務めたいと思います。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 08:23Comments(0)スポーツ