生活慣習の転換は、思いを語り続ける事
2007年12月11日
生活慣習の転換は、思いを語り続ける事
~男女共同参画を考えるシンポジウム~
日曜日の午前中は、ジンバブエ出身の熊本大学院の青年と、中国出身の日本17年目の女性、さらにフランス出身で日本に来て27年一男一女の肝っ玉かーさんと、私の4人で「グローバルな視点で、男女共同参画社会を考える」シンポジウムをしました。主催は女性活動交流協議会、シンポジウム担当は、ユニセフ熊本県支部でした。
約3週間前に、事前に2時間ほど事前打合せをしましました。始めは、互いの自己紹介程度と思っていたら、出身国の現状を話すまじめな会で、県の男女参画推進課長も居たので、私は自分が何で男女参画社会推進活動に参加しているかを話す事にしました。
・ジンバブエ
ジンバブエでは、中年以上は日本と同様に、男は外で仕事、女は家事・育児の価値観が定着しているが、若い世代は同等の権利意識を持ち、仕事をしていると言います。
ただ、残業は男性が引く受けているようで、いざ昇進問題が起こったときは、女性の方が評価が下がるのが現実にあり、日本によく似ていると感じました。
・フランス
フランスの現状は、子育て支援が充実して、シングルでも十分育てることができるので、離婚率が最近では40%近くになっていると言います。少子化は、おかげで危険域を脱して2人に限りなく近づきつつあるそうです。
ただ、心配なのは子供教育の中で、家庭教育が一番大事とそのフランスの方は話していました。父子、母子の両方が居てこそ、教育の思いが伝わる(伝承される)と、日本人的な発想ですが、年齢は私より上と言う事も有り、フランス生まれであろうと考えるところは同じなのだと感じました。
・中国
さて、お隣中国から日本へ留学し、中国の方と結婚し、日本に夫婦とも帰化したという女性は、日本に来て17年だそうで、日本語はごく普通に話せて、日本の生活を楽しんでいる様子でした。
日本で仕事をしていて感じたのは、中国生まれの夫が日本の職場環境になれ、日本人型の残業夫になってしまったと一時期は思ってたと言います。
中国では、一緒に帰宅して、家事を同等に分担するのが当たり前の習慣だったのに、日本に来ると男は変わると言っていました。
でも、婦人が仕事をするようになり、家事を分担してくれるようになったと言います。その話を聞くに、中国の生活習慣の男女参画はごく普通にできていると思います。
今の日本の男女共同参画法なる、ルールを造らなくても、親たちの風景を見て、自然に学んで行くのだと感じます。フランスの事情を語るご婦人は、男と女のカップルの様子を見ることが必要と語ったのだと思います。
・熊本(私の経験)
私自身は、熊本の田舎にずーっと住み続けてきた家族で、男は台所に立たないの慣習を、家族の在り様を、自分たちで考え少しづつ変えてきたように思います。
これには、妻のひとつの挑戦がきっかけでした。やはり、家族の生活習慣を変えるには、何かことが起こる(変化、挑戦、不幸等々)ことが、起因しているようです。
そして、色々気付くのだと思います。人間何事も気づきから、始めまるように思います。そのためには、色々な事に関心を持つこと、人と語ることだと思います。
行動を起こす事が必要です。
・価値観の転換は難しい
私は、自宅を作るときに、完全分離に2世帯住宅をつろうとして、父と意見が合わず、2年近くかかって建築に至りました。父たちの価値観を否定する行為でしたが、今はかえって老夫婦もわれわれも、時間帯を気にせず生活をしています。
価値転換は、急がず思いを互いに語り続ける事なのかもしれません。
男女共同参画の価値観は、長い歴史で刷り込まれた価値を、少しづつ解きほぐす行為だと思います。
・思いを語る、長い年月が必要
これには、男と女が互いの思いを語る、長い年月が必要と思います。たとえば、半世紀とは2世代とか、気長の啓蒙・広報が必要と思ったシンポジウムでした。
でも、初めての国際シンポジウムは、とても良い経験になりました。
久々に大勢の視線を浴び、緊張した2時間でした。
*12月9日シンポジウム午前の部、報告
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=650032985&owner_id=2182841
~男女共同参画を考えるシンポジウム~
日曜日の午前中は、ジンバブエ出身の熊本大学院の青年と、中国出身の日本17年目の女性、さらにフランス出身で日本に来て27年一男一女の肝っ玉かーさんと、私の4人で「グローバルな視点で、男女共同参画社会を考える」シンポジウムをしました。主催は女性活動交流協議会、シンポジウム担当は、ユニセフ熊本県支部でした。
約3週間前に、事前に2時間ほど事前打合せをしましました。始めは、互いの自己紹介程度と思っていたら、出身国の現状を話すまじめな会で、県の男女参画推進課長も居たので、私は自分が何で男女参画社会推進活動に参加しているかを話す事にしました。
・ジンバブエ
ジンバブエでは、中年以上は日本と同様に、男は外で仕事、女は家事・育児の価値観が定着しているが、若い世代は同等の権利意識を持ち、仕事をしていると言います。
ただ、残業は男性が引く受けているようで、いざ昇進問題が起こったときは、女性の方が評価が下がるのが現実にあり、日本によく似ていると感じました。
・フランス
フランスの現状は、子育て支援が充実して、シングルでも十分育てることができるので、離婚率が最近では40%近くになっていると言います。少子化は、おかげで危険域を脱して2人に限りなく近づきつつあるそうです。
ただ、心配なのは子供教育の中で、家庭教育が一番大事とそのフランスの方は話していました。父子、母子の両方が居てこそ、教育の思いが伝わる(伝承される)と、日本人的な発想ですが、年齢は私より上と言う事も有り、フランス生まれであろうと考えるところは同じなのだと感じました。
・中国
さて、お隣中国から日本へ留学し、中国の方と結婚し、日本に夫婦とも帰化したという女性は、日本に来て17年だそうで、日本語はごく普通に話せて、日本の生活を楽しんでいる様子でした。
日本で仕事をしていて感じたのは、中国生まれの夫が日本の職場環境になれ、日本人型の残業夫になってしまったと一時期は思ってたと言います。
中国では、一緒に帰宅して、家事を同等に分担するのが当たり前の習慣だったのに、日本に来ると男は変わると言っていました。
でも、婦人が仕事をするようになり、家事を分担してくれるようになったと言います。その話を聞くに、中国の生活習慣の男女参画はごく普通にできていると思います。
今の日本の男女共同参画法なる、ルールを造らなくても、親たちの風景を見て、自然に学んで行くのだと感じます。フランスの事情を語るご婦人は、男と女のカップルの様子を見ることが必要と語ったのだと思います。
・熊本(私の経験)
私自身は、熊本の田舎にずーっと住み続けてきた家族で、男は台所に立たないの慣習を、家族の在り様を、自分たちで考え少しづつ変えてきたように思います。
これには、妻のひとつの挑戦がきっかけでした。やはり、家族の生活習慣を変えるには、何かことが起こる(変化、挑戦、不幸等々)ことが、起因しているようです。
そして、色々気付くのだと思います。人間何事も気づきから、始めまるように思います。そのためには、色々な事に関心を持つこと、人と語ることだと思います。
行動を起こす事が必要です。
・価値観の転換は難しい
私は、自宅を作るときに、完全分離に2世帯住宅をつろうとして、父と意見が合わず、2年近くかかって建築に至りました。父たちの価値観を否定する行為でしたが、今はかえって老夫婦もわれわれも、時間帯を気にせず生活をしています。
価値転換は、急がず思いを互いに語り続ける事なのかもしれません。
男女共同参画の価値観は、長い歴史で刷り込まれた価値を、少しづつ解きほぐす行為だと思います。
・思いを語る、長い年月が必要
これには、男と女が互いの思いを語る、長い年月が必要と思います。たとえば、半世紀とは2世代とか、気長の啓蒙・広報が必要と思ったシンポジウムでした。
でも、初めての国際シンポジウムは、とても良い経験になりました。
久々に大勢の視線を浴び、緊張した2時間でした。
*12月9日シンポジウム午前の部、報告
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=650032985&owner_id=2182841
サスティナブル・デザイン (持続可能なデザイン)
2007年12月11日
サスティナブル・デザイン (持続可能なデザイン)
サスティナブル・デザインに社会が向かわないと大変なことに
最近気になる言葉に、「サスティナブルデザイン」という言葉があります。言葉の起源は、持続可能な経済成長からのようです。その実働言語として、サスティナブルディベロップメント(持続可能な開発)と言う言葉が出てきとようです。
資料は、下に整理してものを載せています。未来の子どもたちを考えると、今出来ることをして行かないと、未来は暗い世界のイメージしか浮びません。
8年前に、熊本の崇城大学の逸見教授を小学校に招き、新エネルギーの講義をしてもらいました。講演(授業)は、「20世紀の汚染を次世代に荷物として渡すとどうなるか」と言うことでした。強烈だったのは、ガスマスクを付けて結婚式をしているイメージの写真でした。その後、太陽光発電の実験でした。未来のエネルギーを実感した授業になりました。
環境を考えずにこれからの家造りは考えられません。室内環境のシックハウス症候群、自然環境との共生、再生可能は住宅(サスティナブルハウス)など、次世代の家造りの動きが始まっています。現在、石油高騰が始まっています。
石油は45年、天然ガスは60年、ウランも45年とか言われています。輸入は燃料をたくさん使います。CO2削減、森林の再生を考えると国産の材料を使う選択肢があるように思います。
参考ですが北欧では、木材の端材や残材を燃料に使って、発電を行っています。再生可能な材料を使った発電も環境先進国では始まっています。環境と家造りは、これから緊密な関係を要求されていくと思います。
もう一つは、水質の汚濁・汚染防止が環境保全に重要な位置を占めます。河川の汚れは、小生物、魚、鳥と食物連鎖を通じて、世界中にまき散らされます。自分の家の前だけ汚れるわけではありません。海は、世界中をつないで一つです。川は、洗剤の性能と浄化槽の普及できれいになって来ました。
しかし、アメリカの澄んできた5大湖では、今もそこの部分では汚染が進んでいると「奪われし未来」の著者の報告からすると、怖い気がします。気づいたときから始めることが重要です。できることから、中性(合成)洗剤使わないことや川を汚さない工夫が必要に思います。食材の残材は、肥料化する。ゴミをなるべく出ない買い物をする。地球に優しい買い物運動(グリーンコンシュマー)の活動とか。様々に在ります。まずできることから始めることが重要です。
「資料」 現代美術キーワード
サスティナブル・デザイン(Sustainabule Design)
現代社会を成立させていた経済原理は、無尽蔵の資源及びエネルギーを前提とし、生産から廃棄へという一連の流を生み出したが、地球環境、人間の生活環境を見れば、現在の環境・生活を維持していくためには、地球規模での持続力が必要である。
サスティナブルディベロップメントという言葉が登場したのは、1972-87年の国際連合における「環境と開発に関する世界委員会」(ブルントラント委員会)で、報告書「我ら共有の未来」の中で、循環的なプロセスを持たない大量生産→廃棄のシステムを批判し、環境の危機を訴え、地球的規模での恒久的対策をとる必要を提唱した。
サスティナブルディベロップメントとは、「持続可能な開発」あるいは「永続的な発展」と訳され、経済活動と自然環境のバランスが永続的に両立するシステムを構築し地球環境の再生と消費のサイクルを維持することをめざす、国際的な開発のための指針である。
したがってその背景としては国際政治色も強く、米国と日本に対する欧州ブロック経済のための戦略としてプロパガンダされた経済用語とみられる。具体的方法としては、再生可能な資源の開発や代替物への移行であり、エコロジーと言う概念、リサイクルと言う方法論、共生という原理のもとで活動する人々もとでのみ、サスティナブル・デザインはかろうじて瀬成立するのである。(柴牟田伸子)
関連URL
「環境と開発に関する世界委員会」(ブルントラント委員会)
サスティナブル・デザインに社会が向かわないと大変なことに
最近気になる言葉に、「サスティナブルデザイン」という言葉があります。言葉の起源は、持続可能な経済成長からのようです。その実働言語として、サスティナブルディベロップメント(持続可能な開発)と言う言葉が出てきとようです。
資料は、下に整理してものを載せています。未来の子どもたちを考えると、今出来ることをして行かないと、未来は暗い世界のイメージしか浮びません。
8年前に、熊本の崇城大学の逸見教授を小学校に招き、新エネルギーの講義をしてもらいました。講演(授業)は、「20世紀の汚染を次世代に荷物として渡すとどうなるか」と言うことでした。強烈だったのは、ガスマスクを付けて結婚式をしているイメージの写真でした。その後、太陽光発電の実験でした。未来のエネルギーを実感した授業になりました。
環境を考えずにこれからの家造りは考えられません。室内環境のシックハウス症候群、自然環境との共生、再生可能は住宅(サスティナブルハウス)など、次世代の家造りの動きが始まっています。現在、石油高騰が始まっています。
石油は45年、天然ガスは60年、ウランも45年とか言われています。輸入は燃料をたくさん使います。CO2削減、森林の再生を考えると国産の材料を使う選択肢があるように思います。
参考ですが北欧では、木材の端材や残材を燃料に使って、発電を行っています。再生可能な材料を使った発電も環境先進国では始まっています。環境と家造りは、これから緊密な関係を要求されていくと思います。
もう一つは、水質の汚濁・汚染防止が環境保全に重要な位置を占めます。河川の汚れは、小生物、魚、鳥と食物連鎖を通じて、世界中にまき散らされます。自分の家の前だけ汚れるわけではありません。海は、世界中をつないで一つです。川は、洗剤の性能と浄化槽の普及できれいになって来ました。
しかし、アメリカの澄んできた5大湖では、今もそこの部分では汚染が進んでいると「奪われし未来」の著者の報告からすると、怖い気がします。気づいたときから始めることが重要です。できることから、中性(合成)洗剤使わないことや川を汚さない工夫が必要に思います。食材の残材は、肥料化する。ゴミをなるべく出ない買い物をする。地球に優しい買い物運動(グリーンコンシュマー)の活動とか。様々に在ります。まずできることから始めることが重要です。
「資料」 現代美術キーワード
サスティナブル・デザイン(Sustainabule Design)
現代社会を成立させていた経済原理は、無尽蔵の資源及びエネルギーを前提とし、生産から廃棄へという一連の流を生み出したが、地球環境、人間の生活環境を見れば、現在の環境・生活を維持していくためには、地球規模での持続力が必要である。
サスティナブルディベロップメントという言葉が登場したのは、1972-87年の国際連合における「環境と開発に関する世界委員会」(ブルントラント委員会)で、報告書「我ら共有の未来」の中で、循環的なプロセスを持たない大量生産→廃棄のシステムを批判し、環境の危機を訴え、地球的規模での恒久的対策をとる必要を提唱した。
サスティナブルディベロップメントとは、「持続可能な開発」あるいは「永続的な発展」と訳され、経済活動と自然環境のバランスが永続的に両立するシステムを構築し地球環境の再生と消費のサイクルを維持することをめざす、国際的な開発のための指針である。
したがってその背景としては国際政治色も強く、米国と日本に対する欧州ブロック経済のための戦略としてプロパガンダされた経済用語とみられる。具体的方法としては、再生可能な資源の開発や代替物への移行であり、エコロジーと言う概念、リサイクルと言う方法論、共生という原理のもとで活動する人々もとでのみ、サスティナブル・デザインはかろうじて瀬成立するのである。(柴牟田伸子)
関連URL
「環境と開発に関する世界委員会」(ブルントラント委員会)