友遠方より来る 楽しからずや

2007年12月19日

友遠方より来る 楽しからずや

 宇土市で7月から「親子論語教室」が開設され、親子四十名ほどが毎月、孔子の教えを学んでいます。私も末席で、「子曰わく、学びて時に之を習う」と素読をしています。2,500年の時を越えた教えとは思えない言葉に、身が引き締まる気持ちになります。

 論語の冒頭の一節に、「朋遠方より来る有り、亦楽しからずや」の言葉がありますが、旧友の来訪は、まことにたのしい時間を作ってくれます。歌手の故河島英五の「時代おくれ」の歌詞にも、「昔の友には優しくて、変わらぬ友と信じ込み、」と旧友への思いを綴った言葉がありますが、共に同じ時代、同じ思いを持つ人との再会は、この上なくうれしいものです。

 私は、インターネットを利用するようになって九年になりますが、メールで出会ったカナダの友人家族がいます。5年前から3度熊本へ来てもらい、来月また子供連れで遊びに来てくれます。女性は、和歌山県出身、男性はバンクーバー生まれで、左官職人二代目ですが、勉強熱心で色々なことに興味をもつ紳士です。

 2年に一度くらいの再開ですが、日常的にインターネットで情報交換をしているせいか、離れた感覚が無く、いつも会っていた感覚で話が始まります。これも情報社会の恩恵かもしれません。2年半ぶりの再会で、数日間の国際交流ですが、とても楽しみな新春になりそうです。

 お正月は、帰省客も多い時期ですので、それぞれの家庭で色々な再開があることと思います。最近、盆正月の帰省が少なくなったと言いますが、故郷にかえり旧友との再会は良いものです。年末年始の大移動も日本の一つの大切な習慣と思います。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 23:43Comments(0)マイライフ