サスティナブル・デザイン (持続可能なデザイン)

2007年12月11日

サスティナブル・デザイン (持続可能なデザイン)

サスティナブル・デザインに社会が向かわないと大変なことに

 最近気になる言葉に、「サスティナブルデザイン」という言葉があります。言葉の起源は、持続可能な経済成長からのようです。その実働言語として、サスティナブルディベロップメント(持続可能な開発)と言う言葉が出てきとようです。

資料は、下に整理してものを載せています。未来の子どもたちを考えると、今出来ることをして行かないと、未来は暗い世界のイメージしか浮びません。

 8年前に、熊本の崇城大学の逸見教授を小学校に招き、新エネルギーの講義をしてもらいました。講演(授業)は、「20世紀の汚染を次世代に荷物として渡すとどうなるか」と言うことでした。強烈だったのは、ガスマスクを付けて結婚式をしているイメージの写真でした。その後、太陽光発電の実験でした。未来のエネルギーを実感した授業になりました。

 環境を考えずにこれからの家造りは考えられません。室内環境のシックハウス症候群、自然環境との共生、再生可能は住宅(サスティナブルハウス)など、次世代の家造りの動きが始まっています。現在、石油高騰が始まっています。

石油は45年、天然ガスは60年、ウランも45年とか言われています。輸入は燃料をたくさん使います。CO2削減、森林の再生を考えると国産の材料を使う選択肢があるように思います。

 参考ですが北欧では、木材の端材や残材を燃料に使って、発電を行っています。再生可能な材料を使った発電も環境先進国では始まっています。環境と家造りは、これから緊密な関係を要求されていくと思います。

 もう一つは、水質の汚濁・汚染防止が環境保全に重要な位置を占めます。河川の汚れは、小生物、魚、鳥と食物連鎖を通じて、世界中にまき散らされます。自分の家の前だけ汚れるわけではありません。海は、世界中をつないで一つです。川は、洗剤の性能と浄化槽の普及できれいになって来ました。

 しかし、アメリカの澄んできた5大湖では、今もそこの部分では汚染が進んでいると「奪われし未来」の著者の報告からすると、怖い気がします。気づいたときから始めることが重要です。できることから、中性(合成)洗剤使わないことや川を汚さない工夫が必要に思います。食材の残材は、肥料化する。ゴミをなるべく出ない買い物をする。地球に優しい買い物運動(グリーンコンシュマー)の活動とか。様々に在ります。まずできることから始めることが重要です。

「資料」 現代美術キーワード
サスティナブル・デザイン(Sustainabule Design)

 現代社会を成立させていた経済原理は、無尽蔵の資源及びエネルギーを前提とし、生産から廃棄へという一連の流を生み出したが、地球環境、人間の生活環境を見れば、現在の環境・生活を維持していくためには、地球規模での持続力が必要である。

 サスティナブルディベロップメントという言葉が登場したのは、1972-87年の国際連合における「環境と開発に関する世界委員会」(ブルントラント委員会)で、報告書「我ら共有の未来」の中で、循環的なプロセスを持たない大量生産→廃棄のシステムを批判し、環境の危機を訴え、地球的規模での恒久的対策をとる必要を提唱した。

 サスティナブルディベロップメントとは、「持続可能な開発」あるいは「永続的な発展」と訳され、経済活動と自然環境のバランスが永続的に両立するシステムを構築し地球環境の再生と消費のサイクルを維持することをめざす、国際的な開発のための指針である。

 したがってその背景としては国際政治色も強く、米国と日本に対する欧州ブロック経済のための戦略としてプロパガンダされた経済用語とみられる。具体的方法としては、再生可能な資源の開発や代替物への移行であり、エコロジーと言う概念、リサイクルと言う方法論、共生という原理のもとで活動する人々もとでのみ、サスティナブル・デザインはかろうじて瀬成立するのである。(柴牟田伸子)

関連URL
「環境と開発に関する世界委員会」(ブルントラント委員会)


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Posted by ノグチ(noguchi) at 11:49│Comments(0)環境
 
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