高齢対策より 尊厳を大事に
2007年11月23日
高齢対策より 尊厳を大事に
最近、少子化対策、高齢者対策の文字を良く見ますが、問題児のような印象を受けます。少子化、高齢化は、全国的な現状で、誰もが好きでこの状況を作り出したのでなく、社会全体で進めて来た結果と思います。
数日前フランスの育児支援制度のことを聞き、日本との違いに愕然としました。北欧では子供2人は当たりまえ、日本との違いは「対策」でなく、それぞれの育児家族に合わせ、生み育てやすい支援が整っているからと思います。
日本の福祉は、生活保護を受けるのに住居がないと無理とか、高齢者に平均的なサービスをするために「対策」を立てる考え方です。故河合隼雄氏の著書「縦糸横糸」の一節に、ある老人施設で「何がしてみたいか?」入所者に希望とったら、一度歌舞伎を見たい、一度故郷に帰りたいなどあり、全員で知恵をしぼり、カンパを集めたりして進めると、一人ひとりが元気を取り戻したと書かれていました。
要は、「対策」を立てる側の発想でなく、利用者側が求める支援が必要ではないかと思います。高齢者も育児家族も、色々なケースがあります。これまでの一律の基準でなく、一人ひとりの尊厳を大事に、生き生きと生活を営める支援を、利用者中心に考えることが、これから成熟社会の政策と考えます。
福田総理のメールマガジンで、経済産業大臣の甘利明氏は、「現場にこそ転がっている政策づくりのヒント」と題して書かれていました。政策立案に関わる人たちが、利用者の思いを聞く努力が必要と思います。
最近、少子化対策、高齢者対策の文字を良く見ますが、問題児のような印象を受けます。少子化、高齢化は、全国的な現状で、誰もが好きでこの状況を作り出したのでなく、社会全体で進めて来た結果と思います。
数日前フランスの育児支援制度のことを聞き、日本との違いに愕然としました。北欧では子供2人は当たりまえ、日本との違いは「対策」でなく、それぞれの育児家族に合わせ、生み育てやすい支援が整っているからと思います。
日本の福祉は、生活保護を受けるのに住居がないと無理とか、高齢者に平均的なサービスをするために「対策」を立てる考え方です。故河合隼雄氏の著書「縦糸横糸」の一節に、ある老人施設で「何がしてみたいか?」入所者に希望とったら、一度歌舞伎を見たい、一度故郷に帰りたいなどあり、全員で知恵をしぼり、カンパを集めたりして進めると、一人ひとりが元気を取り戻したと書かれていました。
要は、「対策」を立てる側の発想でなく、利用者側が求める支援が必要ではないかと思います。高齢者も育児家族も、色々なケースがあります。これまでの一律の基準でなく、一人ひとりの尊厳を大事に、生き生きと生活を営める支援を、利用者中心に考えることが、これから成熟社会の政策と考えます。
福田総理のメールマガジンで、経済産業大臣の甘利明氏は、「現場にこそ転がっている政策づくりのヒント」と題して書かれていました。政策立案に関わる人たちが、利用者の思いを聞く努力が必要と思います。