人間は疑念を持つが、これが科学の芽生えである(エマーソン)

2007年11月16日

人間は疑念を持つが、これが科学の芽生えである(エマーソン)

 例えば市場で三割を占める家具メーカーがあるとする。他の企業を圧倒するシェアーで、ニーズを把握していると自負する。
 でも、思想家のピーター・ドラッカー氏によれば、シェア三割と言うことは、逆に七割のお客の事を知らないと言うことになる。三割に過ぎない情報を鵜呑みにしていると、いずれシェアを失い、倒産する事を指摘する。

 組織とって最も重要な社会のできごとの多くは、定量化できず、事実となっていないため、コンピューターでつかむのは難しい。外の世界の重要なことは、もはや手遅れという時期にならないと、定量的な形では入手できない。

 ドラッカー氏は、言う。
「社会における真に重要なことは趨勢(すうせい)ではなく、変化である。変化は人間自身が知覚しなければならない。現場に足を運び、自分の目で現物を見て聞き、現実も即してものごとを考える。そんな現場感覚、現実感覚があって初めてデーターは生き、判断を助ける。」
 
 思い込みを反省し、常に社会は変化していることを確認し、反省し、前進したいものです。

*エマーソン:アメリカの哲学者  

Posted by ノグチ(noguchi) at 01:12Comments(0)私の意見