スーパー技術者社長「岡野雅行氏、70才」

2007年11月06日

2003.02.16 野口の日曜メール№5-① 

「スーパー技術者社長」

 7年小学校のPTAに関わって来ました。現在の学生(児童)も同じ情報の中に有り子供たちも将来のことを考えているように思います。次の世代を良くしようとする志の芽生えは十分にあると思っています。今の大人も行動にできることから始めてい行かないと行けません。本題の前の余談になりました。

 今日は、NHKのBSで放送された町工場の「スーパー技術者社長」の話しです。

・不況知らずのスーパー技術者社長

 金型加工の町工場の職人社長の岡野雅行氏の対談番組で、従業員6人年商6億円元気印の70才社長で、睡眠時間が今も4時間前後の熱血技術者です。話題の商品は、蚊のくちばしのような注射針の開発秘話と事業の理念でした。細さ0.2mmの針の開発へ向かう姿勢は70才とは思えない熱き志があり実現へ向けて頑張った自信に満ちていました。会社の理念が最後に話されたのですが

 1.誰もやらない仕事やる
 2.同じ仕事をやらない
 3.会社を大きくしない

 2の同じものは作らないは、蚊の細さの注射針は初めは市場としては小さいが付加価値の高い市場で利益率が高い、でも需要が広がれば単価が下がるから後は、技術供与して次の開発に着手して行く。だから、会社を大きくして同じものを作っていては、開発に人材と資金をつぎ込めないと話されています。バブルで人がしなかったものを手がけたことが今の先頭にあると話す岡野氏の実践の裏付けから来る自信は心に残りました。

 逸話ですが、中高生が修学旅行で岡野製作所に来ると30分くらい話をされるのですがその学生が家へ帰ると会社に電話が時々あるそうです。自宅の玄関に入るやいなや「俺はやるぞ(出きるぞ)」と帰るなり声を上げると言います。要は、後継者不足は夢を持たせれるか(?)ではないでしょうか。

 これは、どの分野の中小零細企業にも言えることで、上記の1.2.3を忘れずに新たなニーズへ挑戦して行きたいものです。みなさんは、いかがでしょうか?最後に話されたことで今後の展開は、ローテクの技術が市場に応えると話されています。
 例ば、時計は現在電池時計が主流ですが、水銀やゴミのこと環境汚染等を考えてオートマチック(自動巻)や太陽電池を使う技術が発達して、次世代への責任を市民が求めると町工場の視点の高さに驚きました。

  

Posted by ノグチ(noguchi) at 00:15Comments(0)新技術、新潮流