禍は上より起る、自らを頼みにする(佐藤一斎『言志四録』)
2008年07月27日
「禍は上より起る」「自らを頼みにする」(佐藤一斎『言志四録』)
(現代語訳)
諺に「禍は下より起る」とある。しかし、私はこう思う。「それは国を亡ぼす言である。人主をして誤ってこれを信じさせてはいけない」と。だいたい禍は上から起るものである。下から出た禍であっても、必ず上に立つ者がそういうふうにさせているのである。
殷の湯王の告文にはこうある。「汝ら四方の国々の人民に罪悪があるのは、すべて私一人の責任である」と。人の上に立つ者は、この言葉を深く考えるべきである。
(感 想)
これまで社会活動に関わり、色々な組織・団体の活動を見てきました。会社の経営者や学者、技術者等々、個人の資質(志、人格)の有るなしで、相当違った展開をすること。更に、私利私欲が強い人、猪突猛進で視野の狭い人、何かの権威や人物を頼っている人、傲慢極まりない人、後手後手で決断が遅い人、等々、自分の反省も含め、リーダーの資質が組織やグループの性質になって行くように感じることが多々ありました。
言葉は、美辞麗句を並べても、スタッフの要望等に決断が出来ない。これは、一番組織にやる気を無くす原因と思いました。
私の住む地域の区長たちが、良い感じでムーブを起こしています。今朝の協働の奉仕作業、そのための関係各位への根回し、仕事の有志たちへの言葉かけ、完了後へ慰労のことば、4人のリーダーの存在が地域を一つにまとまっていると思います。
湯王の言葉「すべて私一人の責任である」と。人間関係は、作用反作用の関係にあります。自分の心の一隅に、私欲のやましい気持ちがあると、言葉や行動に出さなくても、色々な事象が重なり、廻りまわって相手に伝わってしまうものです。
常に自分の心と語ること、「敬」「恥」の二つの考えで自分の言動が正しいか、検証し続けること、考える(反省)ことを多方面の視点で行う必要があります。
自らを頼みにする(佐藤一斎『言志四録』)
(現代語訳)
立派な男子(女子)たる者は、他人を頼るのではなく、自分自身が持っているものを頼りにすべきである。天地を揺るがすような大事業も、すべて自分が対応し、造り出すべきものだからである。
(感 想)
「唯我独尊」の境地に故事は、世界中に存在するらしいのですが、自分で判断できる見識を養う学問を自分で確立することが、時機に合わせた判断ができる必要条件かもしれません。
判断基準は、私利私欲を脇に置き、「敬」と「恥」を基準に、自分の心(良心)と常に対話しつつ、日々の暮らしを見つめる目を育てたいと思っています。
*参考資料:渡邊五郎三郎編「斉藤一斎 一日一言」より
<以前の日記>
・早朝の地区協働作業、炎天下の歴史の現場ウォッング
http://noguchi.otemo-yan.net/e95779.html
<日曜の教示>『菜根譚』
・心の温かい人、冷たい人/「これから求められる人間力」
http://utorongo.otemo-yan.net/e95785.html
<お礼>
異業種交流会「夏の会」にご参加頂きました皆様には、今日のブログを利用して御礼を申し上げます。素晴らしい講演と交流会(懇親会)を無事に終了することができました。ありがとうございました。
「夏の会」報告http://noguchi.otemo-yan.net/e95614.html
~世界の平和と次世代の夢を創りましょう~
(現代語訳)
諺に「禍は下より起る」とある。しかし、私はこう思う。「それは国を亡ぼす言である。人主をして誤ってこれを信じさせてはいけない」と。だいたい禍は上から起るものである。下から出た禍であっても、必ず上に立つ者がそういうふうにさせているのである。
殷の湯王の告文にはこうある。「汝ら四方の国々の人民に罪悪があるのは、すべて私一人の責任である」と。人の上に立つ者は、この言葉を深く考えるべきである。
(感 想)
これまで社会活動に関わり、色々な組織・団体の活動を見てきました。会社の経営者や学者、技術者等々、個人の資質(志、人格)の有るなしで、相当違った展開をすること。更に、私利私欲が強い人、猪突猛進で視野の狭い人、何かの権威や人物を頼っている人、傲慢極まりない人、後手後手で決断が遅い人、等々、自分の反省も含め、リーダーの資質が組織やグループの性質になって行くように感じることが多々ありました。
言葉は、美辞麗句を並べても、スタッフの要望等に決断が出来ない。これは、一番組織にやる気を無くす原因と思いました。
私の住む地域の区長たちが、良い感じでムーブを起こしています。今朝の協働の奉仕作業、そのための関係各位への根回し、仕事の有志たちへの言葉かけ、完了後へ慰労のことば、4人のリーダーの存在が地域を一つにまとまっていると思います。
湯王の言葉「すべて私一人の責任である」と。人間関係は、作用反作用の関係にあります。自分の心の一隅に、私欲のやましい気持ちがあると、言葉や行動に出さなくても、色々な事象が重なり、廻りまわって相手に伝わってしまうものです。
常に自分の心と語ること、「敬」「恥」の二つの考えで自分の言動が正しいか、検証し続けること、考える(反省)ことを多方面の視点で行う必要があります。
自らを頼みにする(佐藤一斎『言志四録』)
(現代語訳)
立派な男子(女子)たる者は、他人を頼るのではなく、自分自身が持っているものを頼りにすべきである。天地を揺るがすような大事業も、すべて自分が対応し、造り出すべきものだからである。
(感 想)
「唯我独尊」の境地に故事は、世界中に存在するらしいのですが、自分で判断できる見識を養う学問を自分で確立することが、時機に合わせた判断ができる必要条件かもしれません。
判断基準は、私利私欲を脇に置き、「敬」と「恥」を基準に、自分の心(良心)と常に対話しつつ、日々の暮らしを見つめる目を育てたいと思っています。
*参考資料:渡邊五郎三郎編「斉藤一斎 一日一言」より
<以前の日記>
・早朝の地区協働作業、炎天下の歴史の現場ウォッング
http://noguchi.otemo-yan.net/e95779.html
<日曜の教示>『菜根譚』
・心の温かい人、冷たい人/「これから求められる人間力」
http://utorongo.otemo-yan.net/e95785.html
<お礼>
異業種交流会「夏の会」にご参加頂きました皆様には、今日のブログを利用して御礼を申し上げます。素晴らしい講演と交流会(懇親会)を無事に終了することができました。ありがとうございました。
「夏の会」報告http://noguchi.otemo-yan.net/e95614.html
~世界の平和と次世代の夢を創りましょう~
★『世界で最も貧しい大統領=ウルグアイ元大統領 ホセ・ムヒカ』の言葉
人と付き合うとは、違いを許容することから始まる。〜曽野綾子著『人びとの中の私』〜
<遊び上手>飽かないから遊びなのであって、飽くのは単なるヒマ(暇)つぶしである。〜田辺聖子著『ダンスと空想』〜
文明社会には、青年には青年の、老人には老人の、貢献するべき余地がある。〜渋澤栄一〜
<消費税3%→5%直前の激務>乗り越えれない試練を天は与えない。
<前途多難、日々新たに>算数(計算)通りにならない人生。〜曽野綾子著『中年以後』〜
人と付き合うとは、違いを許容することから始まる。〜曽野綾子著『人びとの中の私』〜
<遊び上手>飽かないから遊びなのであって、飽くのは単なるヒマ(暇)つぶしである。〜田辺聖子著『ダンスと空想』〜
文明社会には、青年には青年の、老人には老人の、貢献するべき余地がある。〜渋澤栄一〜
<消費税3%→5%直前の激務>乗り越えれない試練を天は与えない。
<前途多難、日々新たに>算数(計算)通りにならない人生。〜曽野綾子著『中年以後』〜
Posted by ノグチ(noguchi) at 19:31│Comments(0)
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