<前途多難、日々新たに>算数(計算)通りにならない人生。〜曽野綾子著『中年以後』〜

2025年01月03日

<前途多難、日々新たに>算数(計算)通りにならない人生。〜曽野綾子著『中年以後』〜

(長文です。お時間ある時にお読みください。)

箱根駅伝は、予想とは違って、青山学院大学が連覇を果たした。一矢を報いたのが、復路優勝が駒澤大学の走りではないのかと考えました。駅伝競走は、多人数の走りの繋ぎなので、思うようにはならないのが、見ているものの楽しみでもあります。青山学院大学、連覇おめでとうございます。

さて冒頭の一文は、年末から読む『中年以後』の一節です。

(以下、本より)

<若い時は>自分の思い通りになることに快感がある。

<中年以後は>自分程度の見方、予測、希望、などが、裏切られる、と納得し、その成り行きに一種の快感を持つこともできるようになるのである。

(以上、『中年以後』〜算数通りならない人生〜より)

第101回箱根駅伝は、予想の國學院大学の駅伝三冠を阻止したのは、王者・青山学院大学だった。箱根駅伝の難しさが、現れた今年の結果となった。

駅伝同様に、一人ひとりの人生も、予定通りに行かない歴史がたくさんある。

しかしその歴史検証も、歳を重ねると若い頃の一方的な価値観から、多面的な見方ができるようになる。

(以下、本より転載)

〜計画通りに行かなくても〜

自殺するほどに自分を追い詰めることもないだろう。反対に上手く行っても、自分の功績ではなくて運が良かったからだ、と気楽に考えられるのである。

(以上、『中年以後』より)

過労死の悲惨な現状の報告を聞くに、追い詰められた状況に言葉を詰まらす。

どうして周りが気づかないのか?

どうして、周りへ苦しい現状を伝えられなかったのか?

私などは、大学受験は上手くいかず、一旦社会人になり、また浪人生活に戻り、そして建築士を目指して進学した。

まったく予定(算数)通りにはなって来なかった人生です。

建築士の修行時代は、バブル経済で、無資格の若僧がアルバイトで稼げた。ところが、独立直前に、バブル時代が終わった。苦しいフリーター生活の始まりでした。

それから試行錯誤しながら生き延びてきました。

今は、建築士事務所と市議会議員の二足の草鞋を履いて生きています。この市議会議員選挙に出ることも、いろいろな出来事から始まった。話せば長くなるのでやめます。

>人生は計算(算数)通りにならない。

そのことについて、曽野綾子さんは『中年以後』の中で、前の引用文の後に語っています。

(以下、本より)

 すべての人がそうだ、とは言えない。しかし世の中が算数通りだとしか思えない人、或いは算数通りにならないと怒る人は、写真の中でただ年を取るだけだろし、算数の乱れを面白がれる人は、恐らく若い時の写真よりも、年を取ってからの方が面白い人物に写るのだと思う。
「コヘレトの言葉」も最後に言うのである。
「人の知恵は顔に光を添え、固い顔も和らげる」
(以上、『中年以後』より転載)

人生の変化(算数通りにならない)を受け入れ、対応して成長する人こそが、生き延びる(楽しめる)人なのかもしれないと、曽野綾子さんの本を読み学びました。

>人の知恵は顔に光を添え

人は練れて(鍛えられて)輝きを増す。

年始にあたり、この言葉を知り、日々心を入れ替え(新たなに)、チャレンジすることこそが大事だと気付かされました。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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