民間の知恵で学校教育を変える試み、武雄市の学校改革

2014年05月28日

民間の知恵で学校教育を変える試み、武雄市の学校改革

おはようございます。今朝の熊日に、教育改革の話題が載っていました。賛否両論の武雄市の教育改革ですが、記事の最後に、当事者の高濱正伸氏の考える学力についてあった。

「社会に出て家庭を持ち、仕事をするときに生きる力。最終的には人を幸せにする力だ。課題を設け、発案し、魅力的に語るには相当の学力が要る。決まった答えを正しく、早く言って試験に合格するだけなら、それは学力とはいえない」

また、東大時代から学習塾で指導した経験から、

「学生時代に塾講師をしていたが、周りは不登校や引きこもりの子どもであふれていた。受験は、大学を出ても社会に巣立てない人を量産しているという問題意識があり、学習会を設立した」

とあり、これに対する改善方法(高浜氏の学習会)は

・さまざまな経験の総量を増やす
・野外活動
・異学年との共同作業
・子ども同士のトラブル解決の体験

これは、「メシの食える大人」を育てることを目標にして来たそうだ。「勉強はできるが、頼りにならない大人が増えた」と聞くことがある。仕事は、人と人との対応で成り立つ。先人の訓示には、人との対応の教えも多い。高濱氏は、学校の授業前の15分に、素読も取り入れるとあった。何を素読させるか、興味を持った。

>課題を設け、発案し、魅力的に語るには相当の学力が要る。

「魅力的語る」は、口が上手いという意味でなく、こちらも思いを誠意を込めて、相手に合わせ、場に合わせ、語ることができるかが目的であって欲しい。

幕末維新に多くのリーダーを排出したのは、各地に在った所謂「私塾」だった。高濱氏は、現代の私塾「◯◯学習会」の塾長のようなものだろうか。地域の頼れる人材を育成する手法が、公的学校に通用するか、これからの展開に注目しています。
  

Posted by ノグチ(noguchi) at 08:23Comments(0)教育問題