苦悩する人間は、合理的な人間よりも高いところにいる

2011年09月08日

苦悩する人間は、合理的な人間よりも高いところにいる

 おはようございます。昨日、はじめて親父の代理で寺の秋の法要に参加した。寺に居れたのは30分だったが、説教を聴きながら読んだ浄土真宗の広報紙「安穏」に、『悩む力』の著者・姜 尚中(カン サンジュン)氏の言葉が心に留った。 

(以下転載)
 みんな無理をしているんでしょうね。それなら逆に悩んでもいいんだという本を書いてみよう。なにより若いころ僕自身が在日という出自で悩む人。とことん迷って「姜 尚中」と名乗ることを選びました。私淑するV.E.フランクルは『夜と霧』でこう書いています。「苦悩する人間は、合理的な人間よりも高いところにいる」と。
 ‥‥、夏目漱石自身が終生、神経衰弱を抱え、幼少期には生い立ちで悩み、留学先の英国では日本人であること悩み、家族のことでも悩む……。
 漱石は「まじめ」という言葉もよく使いました。悩みとまじめに向き合い、背伸びせず、身の丈に合わせて生きる。混迷を克服する手がかりはここにあると思うのです。(略)

 私など日々悩む事が多いのだが、これを読み、悩むことは生きている証かもしれないと思った。私自身、なかなか合理的な人間になれない、アナログ世代なのだろうとつくづく感じる。でも、それが私自身なのだと納得もしている。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 08:14Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他