「共生社会へ」障害児者支援に、当事者の声を重視する

2010年11月22日

「共生社会へ」障害児者支援に、当事者の声を重視する
        
 11月20日・21日、熊本では、日本てんかん協会全国大会、障害者制度改革を考える地域フォーラム、次世代育成と発達障害児者支援の体験博覧会などの催しがありました。参加者も多く、障害を持つ方々のことを知る機会になったと思います。合志市の催しは、発達障害者自身と一般市民が語り合う企画で、地域の理解につながる試みと思います。

 昨年から友人の医師が、重度の障害を持つ幼児の訪問介護ステーション(NPO法人)を立上げ活動しています。「障害には多様な症状があり、看護・療養支援は工夫が必要」と語っています。このようなサービスが無い地域では、住みなれた地域で育児(療育)がきず、転居する人もいると聞きます。

 最近、重度の障害を持つ幼児の保育相談を受けました。保育師に療育(療養保育)
の理解が進まない現状を改めて知りました。身体的障害、発達障害の子どもたちは、健常者とは違ってゆっくり成長します。地域の理解、行政の支援も含め、子育て支援の充実が必要です。地域の全ての子どもたちが健全に育つ社会にしたいものです。

 地方は少子化が進み、地域の将来を担う人材の不足が懸念されます。「人は何かの役を持って生れて来る」と言います。国内では、教育基本法見直し、障害者制度改革に関心が高まっています。今後は、障害者自身の声を反映させた支援を充実させ、ヨーロッパで広がる共生社会「ノーマライゼーション」の考え方が広がることを願っています。


  

Posted by ノグチ(noguchi) at 23:03Comments(0)熊本の出来事