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前例、慣習にこだわらない。自分の頭と目で濾過したものを信じる。

2013年10月05日

前例、慣習にこだわらない。自分の頭と目で濾過したものを信じる。

おはようございます。朝ウォーキングは、途中小雨に降られ、予定の半分で切り上げました。沖縄の台風の影響ではないかと思われます。

昨日は夕方帰り、私がはじめて植えた健康作物の収穫をしました。と言えば大げさで、昨春に地域の先輩農業者から、健康に効果の高い作物の苗をいただき植えてみました。昨夏、昨秋と諸用が重なり、その畑をなおざりにしていたせいで、「枯れたか?」と思いつつ日々を過ごしていると、今春になり、ちゃんと発芽し幹になり、花を咲かせました。

「この作物は凄い!」、こんな荒地にも強く生き延びる。効能は、糖尿病に効果のある作物、本腰を入れて栽培を考えています。減少する田舎、過疎の町に活気を取り戻すことができるかもしれない。今夜は、地域づくりの講話と交流会があり、地域の未来を語りたいと思っています。

新しい作物への取り組みは、誰も援助をしませんが、成功すると近寄って来ます。人とはそういうものと思いつつ、自分を研鑽し、人が集まるような人物に近づく努力が必要と思っています。

新しい物事にぶつかった時は、自分の頭と目で濾過したものだけを信じたが良いと先人も訓示している。江戸後期の儒家佐藤一斎は「前例、慣習にこだわるな」と言っています。

(以下、『重職心得箇条』より)

昔からの格式にはに種類ある。一つは家法の格式であり、もう一つは仕癖(慣習)の格式である。
ある問題を処理する場合には、まず「このようにすべきである」という自分の案をつくり、さらに家法や慣習の先例をよく調べて照合し、それが御時世に合うかどうかを考えたらよい。
慣習の先例であっても、よいものはそのままよいものとして残し、御時世に合わないものはこだわりなく改めるればよろしい。
とかく役人というものは、自分の考えた案を持たずに家法・慣習の先例を調べることから始めようとする。
これは今時の役人たちの共通の悪い癖である。
(以上、転載)

これは江戸時代の話だが、現代の役所仕事について語っているように感じます。他にも「仕事が遅い」「無責任体質」等々、役人体質は時代が変われど、前例主義は変わらないようです。

時代は、常に変化している。自分の考えを持つことの大切さを、200年前の思想家も説いていることは、人間の生業はあまり変わっていないと思います。

私は、農家の子供でありながら建築の世界へ入った。若い頃は、父の手伝いをしていたが、建築の能力を高め、ネットワークを広げることに努めているうちに農業からは、だいぶ遠ざかった。年齢的なことも少し影響しているかもしれないが、あまり手の要らない、健康作物との出会いで、気持ちが少し変わりつつある。

特に今度の作物は、根菜類になるので、土地を掘り起こす時は、何がでるか気持ちが高まる。農業への関心は、そんなところから始まるのかもしれない。今年よりは、少し広い場所に植えてみたいと思っています。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 06:50│Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他
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