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「虚仮も一心で久しきに耐える」

2012年08月12日

「虚仮も一心で久しきに耐える」

成功者とは、たいてい、長く努力を続けた「平凡な人」のことである。

下関市に着きました。ちょっと小休止に、朝の日記をかきます。

卓越の才能が有ろうとも、志を持たず、弛まぬ努力無しには、一つのこともなし得ない。

若い人には、時間もチャンスもたくさんのあると思う。特に、才能ある秀才たちには、周りの期待も大きいが、ついつい天狗なり安いのが現実です。

大業は、天才よりも凡人がなし得る、と幾つかの本で読んだ。

サミエル・スマイルズの『Self-Help』を明治維新後に訳した中村正直著『西国立志編』の一節には、次教示がある。

(以下、抜粋)
卓越の才ある人といえども、心を用いず功を積まず、久しきに耐えざれば、一事も成就することあたわず。故に卓越の才は、学問のために、必要にあらざることなり。絶大の豪傑と称せらるるものと言えども、おおむねは卓越の才性ある人にあらず、ただ資質平等なる人の、久しき耐えて、大業を成就せるものなり。(『西国立志編・第四編の二』)

短く現代語に訳すと、

どれほどの才能の持ち主でも、志もなく功も積まず、耐えることもしなければ、何一つ成し得ない。成功者とは、たいてい、長く努力を続けた「平凡な人」のことである。

スマイルズの言う「久しきに耐える」に加えて、日本の教示も心に留めて置きたい。

「虚仮も一心」で久しきに耐える。

「虚仮も一心」と言う格言は、愚者も一心の仕事に努めれば、優れた仕事ができる。と言う日本人の体験から生まれた言葉です。
 しかし、天才たちの言動を目の前にすると、私のような凡人は、つい引いてしまい、「やはり自分には無理、ダメだ」と思ってしまいがちですが、ウサギとカメの競争ではないですが、諦めず、コツコツと努力を重ねれば、一目置かれる一端の人材(職業人)には成れると、先輩たちを見ていると知らされます。

「虚仮も一心」

急がず、騒がす、ぼちぼち生きたいですね。山口行き、帰りは渋滞に焦らず、のんびりと帰りたいと思います。

※参考資料:渡部昇一編著『自分を動かせ』


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Posted by ノグチ(noguchi) at 08:05│Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他
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