<強い心、自心の観察>何を大事にしているか?、人は長く付き合わないとわからない。

2021年09月14日

<強い心、自心の観察>何を大事にしているか?、人は長く付き合わないとわからない。

かつて、「健全な身体に、健全な精神が宿る」と言った人がいる。

さて、それは確かだろうか?

何か事(騒ぎや事件)が起こると、さっきまで前面に立って発言していた人が見当たらない!ことに気づく。

立場が悪くなると居なくなる(逃げる)。

強い人というのは、逃げない心(志)を持っている人であることを、この歳になると解る。

先週読んだ哲人・中村天風著『ほんとうの心の力』に以下について書かれている。

(以下、本より抜粋)

強い心

心をおっぽり出しておいて、心はどんなに精神過敏でも、肉体だけがどんどん強くなるてぇことは絶対ない。健全な肉体は健全な精神によって作られるのであって、健全な肉体によって精神が作られるのではない。(中略)

病や運命の悪くなったときに、それに負けない、打ち負かされない、しいたげられない強さた尊さをもった心がほしいのです。
(以上、本より)

逆境になったとき、逃げない強い心を持つには、どうするのか。

自分は、何を大事にしているか?

『菜根譚』のNo.9「自心の観察」の解説より、

夜が更けて人びとが寝静まった時、あるいは夜明け前、ただ独り坐して自分の本心を観察すると、いろいろな妄念が消えて、清らかな真心がみえてくる。その時、何が大事で、何が無駄か、を考える。
(以上、『菜根譚』より)

強い心とは、事が起こった時、逃げない生き方をしているか、ではないかと
思う。

バブル経済がはじけて、山一證券が自主廃業した。この時の社長は、すべての社員が、再就職できるように、最後まで努力された話を聞いた。

事が起こった時、会社が何を大事にしてきたかが見える。

人の生き方も、見えてくるように思います。

人は、長く付き合わないとわからない、と思います。  

Posted by ノグチ(noguchi) at 05:38Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他哲学、人生