「地方議会」のレポート、議会改革は市民参加が重要
2011年03月03日
「地方議会」のレポート、議会改革は市民参加が重要
朝のNHKのニュースで、「地方議会」の現状をについてレポートがあった。約65%の国民が、地方議会の現状を憂慮しているとあった。
何故か?
議員提案の無い議会。
平日の昼間にある議会。
一人ひとりの議員活動が見えない。
執行部の決済機関になり下がった議会。
政争ばかりが目立つ議会。
これらを要因に、首長の「専決」で話題になった、阿久根市、名古屋市の首長選挙。
議会解散の住民投票。
争点を一つに絞り。メディアを使い、市民の視点を一点に絞る選挙手法。
この現状を、熊本県知事の蒲島郁夫氏が県議会で、「ポピュリズム陥る恐れ」と語っている。蒲島氏は、ハーバードで政治学を学び、筑波大、東京大学で政治学で教鞭をとってきた。専門は、選挙を中心にした民意の集約だったと思います。その蒲島知事が、3月県議会での質問に答えた。以下は、今朝の熊本日日新聞記事より、
(以下、転載)
2月の名古屋市長選挙に触れ、「争点は河村たかし市長の公約だった減税だけに集約された。カリスマ性に富む首長が、反対する立場の人を仮想敵として非難し、自ら議会を解散に導く手法はポピュリズムに陥る恐れがある」と述べ、河村氏の一連の政治手法に批判的な見方を示した。
政治学者でもある知事は、今回の選挙の特徴を
①既存政党への不信の広がり
②マスコミの注目を浴びる形の劇場型選挙
③候補者のキャラクターと単一の争点の依存
と分析。「この手法が今後もまかり通れば、日本の民主主義の在り方が問われる」と批判した。
知事は、「議会と首長は車の両輪。県政を進めるのに、どちらが欠けてもまっすぐに進めない」とも述べ、議会との論議が県政の活性化につながると認識を示した。
(以上、熊本日日新聞3月3日朝刊より)
さすがに政治学者の蒲島知事だと思います。政治評論家の故内田健三氏も、小泉純一郎氏のマスコミを使った劇場型選挙のやり方を憂慮しされていたこと思い出します。かつて、ナチスのヒットラーが、民衆へ訴えた「街頭パフォーマンス」と同様に、民衆はヒーローにすがる気持ちを持っています。
しかし、まちづくりの問題は「減税」一本にしぶるような、なまやさしいテーマでだけで、10年先、20年先の問題解決にはつながりません。総合的な議論が、日々の議会、日々の地域でなされることが必要と思います。
蒲島知事の「議会と首長は車の両輪」を地方議会でも既に始めている市町村が増えてきました。市民は、自治体の政策の関心があり、「何かの形で役に立ちたい」と思っている人がたくさん居ます。選挙に勝つことだけでも政治は良くならないない事実が、夕張の破たんでも分かりました。地域が、地域のことに関心を持つこと、議会側も市民に開かれた論議が必要と思います。
今朝のNHKのレポートで、東北の福島長の夜間議会、市民参加型議会、更にインターネットでライブ放送等、地方でも頑張っている議会がたくさんあることも知ることが必要です。報道も、体たらくの議会ばかりを報じるのではなく、先駆的な取り組みを知らせることで、活発でない地方議会に改革を促すような報道もして欲しいと思います。
ニュースの視聴率ばかりを気にして、ポピュリズム的な報道ばかりでは、日本の放送の先行きが憂慮されます。政治も報道も、市民と正対し、開かれた形の真剣な議論が必要と思います。
朝のNHKのニュースで、「地方議会」の現状をについてレポートがあった。約65%の国民が、地方議会の現状を憂慮しているとあった。
何故か?
議員提案の無い議会。
平日の昼間にある議会。
一人ひとりの議員活動が見えない。
執行部の決済機関になり下がった議会。
政争ばかりが目立つ議会。
これらを要因に、首長の「専決」で話題になった、阿久根市、名古屋市の首長選挙。
議会解散の住民投票。
争点を一つに絞り。メディアを使い、市民の視点を一点に絞る選挙手法。
この現状を、熊本県知事の蒲島郁夫氏が県議会で、「ポピュリズム陥る恐れ」と語っている。蒲島氏は、ハーバードで政治学を学び、筑波大、東京大学で政治学で教鞭をとってきた。専門は、選挙を中心にした民意の集約だったと思います。その蒲島知事が、3月県議会での質問に答えた。以下は、今朝の熊本日日新聞記事より、
(以下、転載)
2月の名古屋市長選挙に触れ、「争点は河村たかし市長の公約だった減税だけに集約された。カリスマ性に富む首長が、反対する立場の人を仮想敵として非難し、自ら議会を解散に導く手法はポピュリズムに陥る恐れがある」と述べ、河村氏の一連の政治手法に批判的な見方を示した。
政治学者でもある知事は、今回の選挙の特徴を
①既存政党への不信の広がり
②マスコミの注目を浴びる形の劇場型選挙
③候補者のキャラクターと単一の争点の依存
と分析。「この手法が今後もまかり通れば、日本の民主主義の在り方が問われる」と批判した。
知事は、「議会と首長は車の両輪。県政を進めるのに、どちらが欠けてもまっすぐに進めない」とも述べ、議会との論議が県政の活性化につながると認識を示した。
(以上、熊本日日新聞3月3日朝刊より)
さすがに政治学者の蒲島知事だと思います。政治評論家の故内田健三氏も、小泉純一郎氏のマスコミを使った劇場型選挙のやり方を憂慮しされていたこと思い出します。かつて、ナチスのヒットラーが、民衆へ訴えた「街頭パフォーマンス」と同様に、民衆はヒーローにすがる気持ちを持っています。
しかし、まちづくりの問題は「減税」一本にしぶるような、なまやさしいテーマでだけで、10年先、20年先の問題解決にはつながりません。総合的な議論が、日々の議会、日々の地域でなされることが必要と思います。
蒲島知事の「議会と首長は車の両輪」を地方議会でも既に始めている市町村が増えてきました。市民は、自治体の政策の関心があり、「何かの形で役に立ちたい」と思っている人がたくさん居ます。選挙に勝つことだけでも政治は良くならないない事実が、夕張の破たんでも分かりました。地域が、地域のことに関心を持つこと、議会側も市民に開かれた論議が必要と思います。
今朝のNHKのレポートで、東北の福島長の夜間議会、市民参加型議会、更にインターネットでライブ放送等、地方でも頑張っている議会がたくさんあることも知ることが必要です。報道も、体たらくの議会ばかりを報じるのではなく、先駆的な取り組みを知らせることで、活発でない地方議会に改革を促すような報道もして欲しいと思います。
ニュースの視聴率ばかりを気にして、ポピュリズム的な報道ばかりでは、日本の放送の先行きが憂慮されます。政治も報道も、市民と正対し、開かれた形の真剣な議論が必要と思います。