〈他力・自力〉無風状態がどれほど続いても、風を待つ努力は必要。

2014年08月24日

〈他力・自力〉無風状態がどれほど続いても、風を待つ努力は必要。

 おはようございます。昨夜は、各地で夏祭りが開催されたようです。祭りへ鑑賞者、参加者として出向く方は、「何かワクワクすることはないか?」あるいは「旧友との出会いはないか?」を楽しみに出かけるのだろうと思います。
 防犯パトロールは、人気の少ない道をグループで歩くパターンなので、賑わう通りは防犯パトロールの後の楽しみで、しかしなかなか花火はまともに見たことがありません。

 さて祭りでは、パトロールを終えて賑わう街を歩くと、「ここで会えるのか?」という出会いが偶然にあります。子ども・孫とも、祭りへ同伴することのない年代が、防犯パトロールでもしない限り、昨日の偶然は起こらないと思います。

 五木寛之氏が書いた『他力』なる本があります。他力本願の〈他力〉ですが、五木氏の語る〈他力〉を私は、「自分の行わなければいけない仕事(行為)に気づき、自ずと力を入れていくパワー(やる気)を起こさせる見えざる力」と勝手に理解しています。

 例話で、五木氏は次のように〈他力〉を説明しています。

(以下、本より抜粋)

 エンジンのついていないヨットは、まったくの無風状態であれば走ることはできない。少しでも風があればなんとかなるでしょうが、そよとも吹かなければお手上げです。
 他力の風が吹かなければ、私たちの日常生活も、本当は思うとおりにはいかないものです。
 しかし、風が吹いてきたときに、ヨットの帆をおろして居眠りしていたのでは、走る機会を逃してしまいます。ですから、無風状態がどれほど続いても、じっと我慢し、注意深く風の気配を待ち、空模様を眺めて、風を待つ努力は必要です。
(以上、『他力』より)

 また〈他力〉を待つ諺に、「人事を尽くして天命を待つ」があります。好結果を期待し、やる気にさせるのは、周りからのパワー〈他力〉の影響があると思います。
 人の行動は、周りへなにがしかの影響を与え、その小さな波(情報)は、知人友人を通じて遠くへも届くことがあります。突然に東京の同級生から「頑張っているようだね。今度帰郷したら会おうか」とメッセージが届いたりします。これは、〈他力〉による人と人を引き寄せるパワー(縁)のお陰です。

 五木氏は、次のような言葉も作っています。
「人事を尽くして天命を待つ」を、
「人事を尽くすは、これ天命なり」と。
また、五木氏は自助努力について、「死にもの狂いで人事をつくそうと決意し、それをやりとげる。それこそ〈他力〉の後押しがなければできない」とも語っています。 

 今日の午前中は、女子サッカー大会の開会式、地域の水神祭り、午後は女子サッカーの表彰式、夜は、「宇土地蔵祭り」の民謡パレード(総踊り)に参加します。今日は、祭りでどんな出会いがあるか、〈他力〉を感じながら楽しみたいと思います。

*参考資料:五木寛之著『他力』(副題:困難な今を生きる100のヒント)


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Posted by ノグチ(noguchi) at 07:24│Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他
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