日本の“和”を実現するのに、和して一、欠乏礼賛、他。

2014年01月05日

日本の“和”を実現するのに、和して一、欠乏礼賛、他。

長い1日が終わり帰宅しました。朝8時に始まった寄合は、4つの地区の方々に新年のご挨拶をして、いろいろ語りました。新年の集まりは、今年1年の様々な課題・思いが語られます。何を語るか、何が語られないか、懇親会で一人ひとり語る中で、地域課題は総論だけでは解決できないこともあると体感することは、本日のような寄合から学びます。

さて、世は“アベノミクス”ブームですが、日本はまたバブルへ向かうのか?

なんでも自分の欲望を実現できるような夢を見た“平成バブル”は、はじけてアッという間に日本人の異常景気の期待を消し去った。現在の“アベノミクス”は、真の経済成長をもたらすのか、まだ不明に思えるのは平成バブルの経験にあると思います。

アメリカのドルの量的緩和は、絞る方向へ舵をきった。日銀が、国債を買い続ける、日本型「量的緩和」はどこで止めるのか。実態経済が動くには、構造的な改革をやらないかぎり、バブルになるような気がしてならない。

さて、国の経済政策と違い、個人の経済行動(生業)は、アベノミクスに合わせて財布の紐を緩めては、存続できなくなることもある。望みデカク、生活は地道の「欠乏」のすすめが身を向上させる、と個人の理想の生活と何かの本にあった。

欠乏礼賛(けつぼうらいさん)

人間は多少欠乏の生活が好い。それが修養となるとある。十の生活費が必要な場合に八ぐらいしか収入がないという生活が一番の理想とある。これは、辛抱して上を望めということだろうか。

日々の暮らし中で、新たな事業に使える蓄えは、そうそうあるものではない。また、新たな事を起すと、敵も出てくる。敵をどう増やさず事を成すかは、先人たちも苦労したと思います。敵のない人になるにはどうするか。安岡正篤先哲の訓示録『安岡正篤「こころ」に書き写す言葉』に次の一節がありました。

(以下、転載)

「和して一」

我があるから敵があり、我がなければ敵はない。
敵とは陰陽水火のようなもので形あるものには必ず相応するものがある。しかし、我が心に形がなければ対立するものはない。従って、争うものがないから敵もない。心の形を瞬間でも忘れた静かな時和して一なのである。
(以上、本より抜粋)

敵の無い状況をどう作るか。初めに書いた「事を起こせば敵を作る」が普通と思いますが、それを作らない状況が“和して一”なのか、我の欲望を捨てて、公的な欲望に限りなく近づけることをし続ける。何か哲学的になってきましたが、「公欲のために働くのが政治活動ではないか?」、33才から社会活動に参加するようなり、分からないまま今に来ているのですが、最近読む数冊の本からおぼろげながら、考えるようになりました。

人に言わせると、「なんでそこまでするの」、と言われますが、せずにいれないのが私の活動ように思います。私の活動は、いつも欠乏礼賛で、周りから厳しい忠告をされながら続けてきました。まだまだ我の欲も消えず、理想には至りませんが、地道に続けて行きたいと思います。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 21:58│Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他
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