(政策審議)日本の閣議決定とスウェーデンの市民審議の違い
2008年05月01日
(政策審議)日本の閣議決定とスウェーデンの市民審議の違い
■暫定税率復活、42知事が評価…読売緊急アンケート
(読売新聞 - 05月01日 03:08)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=476045&media_id=20
スウェーデンの炭素税と日本のガソリン税
今回の国会審議、1月の国民無視の自民党主導(勝手)審議で、ガソリン税再会(最下位)は、いかがなものかと思います。時代錯誤ですし、世界の潮流がモータリゼーション~、化石燃料を極力使わない、炭素税社会に移行しているのに・・・
日本政府の京都議定書議長国のメンツは、どこへ行ったのでしょうか?
環境サミットの年に、せめて今回のガソリン税が、炭素税なら、国民を説得できたかもしれません。日本の民主主義とスウェーデンの民主主義、税制審議を見ると50年の遅れを感じます。
・スウェーデンの炭素税の検討委員会
1991年他の多くの税制改革として始まり、環境税の一部として検討が始まりました。環境税の委員は、与野党の比率に合わせ人選し、専門委員会、関係省庁の検討会、一般市民の代表を任命し、2年にわたり、調査・検討し、原案作成し、本委員会で一年を費やして、税制改革案を作り国会へ提出されたそうです。
日本の、ガソリン税は、国民の批判を無視して、1月の与党だけの審議で結審これでは、民主主義と言えないように思います。
・「川辺川ダム」審議と強制執行?
話は変わりますが、私も住む熊本の大きな公共事業の問題に、「川辺川ダム」です。公共政策と環境問題に、大きな啓示を受けている東京大学名誉教授の宇沢弘文博士の著書「経済学と人間の心」に川辺川ダムについての、政府の強権行動が書かれていました。
一つ、環境影響評価法の適用を求めて、計15万人の署名を得て、衆参両院に提出された請願は、取り上げられませんでした。
二つ、163に上る市民団体が連名で出した「国土交通省が行った杜撰な環境アセスのやり直しを求める要望」も無視。(中略)
日本は、今回の税制の検討の短さと説明責任の欠如、川辺川問題も水俣病も腰下引けて、「民意とは・・・」に向き合う考えは、官僚にも、政治家のも。頭の片隅にも無いように思います。
今回の税制審議の短期さ、世界に潮流「炭素税」を知らない政治家、論語の冒頭にある「学びて時に之を習う」の時代に即して、常に民意に耳を傾け、多くの知恵を集めて、政策を打ち出す感性が日本政府に欠如している気がします。
やはり、北欧の「国民を大事にする民主主義」が根差すのは、後50年かかるのでしょうか?
宇沢博士に提唱される生活基盤「社会的共通資本」の理念が、今後、大事な政策立案の基本になることが必要と考えます。
*社会的共通資本とは、5つの目的
1.美しい、ゆたかな自然環境が安定的、持続的に維持されている。
2.快適で、清潔な生活を営むことができるような住居と生活的、文化的環境が用意される。
3.すべてのこどもたちが、それぞれのもっている多様な資質と能力をできるだけ伸ばし、発展させ、調和のとれた社会的人間として、成長しうる学校教育制度が用意されている。
4.疾病、障害さいして、そのときどきにおける最高水準の医療サービスを受けるいことができる。
5.さまざまな希少資源が、以上の目的を達成するためにもっとも効率的、かつ公平に配分されるような経済的、社会的制度が整備されている。
21世紀次世代が、上記のような社会が「ゆたかな社会」で在って欲しいと願います。
*参考資料:宇沢弘文博士の著書「経済学と人間の心」
<以前の日記>
・(ガソリン税)閣議決定の前に、国民への説明責任を果たすべき
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=791334372&owner_id=2182841
■道路財源 5月12日にも「延長」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=473318&media_id=2
■暫定税率復活、42知事が評価…読売緊急アンケート
(読売新聞 - 05月01日 03:08)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=476045&media_id=20
スウェーデンの炭素税と日本のガソリン税
今回の国会審議、1月の国民無視の自民党主導(勝手)審議で、ガソリン税再会(最下位)は、いかがなものかと思います。時代錯誤ですし、世界の潮流がモータリゼーション~、化石燃料を極力使わない、炭素税社会に移行しているのに・・・
日本政府の京都議定書議長国のメンツは、どこへ行ったのでしょうか?
環境サミットの年に、せめて今回のガソリン税が、炭素税なら、国民を説得できたかもしれません。日本の民主主義とスウェーデンの民主主義、税制審議を見ると50年の遅れを感じます。
・スウェーデンの炭素税の検討委員会
1991年他の多くの税制改革として始まり、環境税の一部として検討が始まりました。環境税の委員は、与野党の比率に合わせ人選し、専門委員会、関係省庁の検討会、一般市民の代表を任命し、2年にわたり、調査・検討し、原案作成し、本委員会で一年を費やして、税制改革案を作り国会へ提出されたそうです。
日本の、ガソリン税は、国民の批判を無視して、1月の与党だけの審議で結審これでは、民主主義と言えないように思います。
・「川辺川ダム」審議と強制執行?
話は変わりますが、私も住む熊本の大きな公共事業の問題に、「川辺川ダム」です。公共政策と環境問題に、大きな啓示を受けている東京大学名誉教授の宇沢弘文博士の著書「経済学と人間の心」に川辺川ダムについての、政府の強権行動が書かれていました。
一つ、環境影響評価法の適用を求めて、計15万人の署名を得て、衆参両院に提出された請願は、取り上げられませんでした。
二つ、163に上る市民団体が連名で出した「国土交通省が行った杜撰な環境アセスのやり直しを求める要望」も無視。(中略)
日本は、今回の税制の検討の短さと説明責任の欠如、川辺川問題も水俣病も腰下引けて、「民意とは・・・」に向き合う考えは、官僚にも、政治家のも。頭の片隅にも無いように思います。
今回の税制審議の短期さ、世界に潮流「炭素税」を知らない政治家、論語の冒頭にある「学びて時に之を習う」の時代に即して、常に民意に耳を傾け、多くの知恵を集めて、政策を打ち出す感性が日本政府に欠如している気がします。
やはり、北欧の「国民を大事にする民主主義」が根差すのは、後50年かかるのでしょうか?
宇沢博士に提唱される生活基盤「社会的共通資本」の理念が、今後、大事な政策立案の基本になることが必要と考えます。
*社会的共通資本とは、5つの目的
1.美しい、ゆたかな自然環境が安定的、持続的に維持されている。
2.快適で、清潔な生活を営むことができるような住居と生活的、文化的環境が用意される。
3.すべてのこどもたちが、それぞれのもっている多様な資質と能力をできるだけ伸ばし、発展させ、調和のとれた社会的人間として、成長しうる学校教育制度が用意されている。
4.疾病、障害さいして、そのときどきにおける最高水準の医療サービスを受けるいことができる。
5.さまざまな希少資源が、以上の目的を達成するためにもっとも効率的、かつ公平に配分されるような経済的、社会的制度が整備されている。
21世紀次世代が、上記のような社会が「ゆたかな社会」で在って欲しいと願います。
*参考資料:宇沢弘文博士の著書「経済学と人間の心」
<以前の日記>
・(ガソリン税)閣議決定の前に、国民への説明責任を果たすべき
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=791334372&owner_id=2182841
■道路財源 5月12日にも「延長」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=473318&media_id=2
★『世界で最も貧しい大統領=ウルグアイ元大統領 ホセ・ムヒカ』の言葉
<第二次世界大戦の検証>一度は行きたかった「大刀洗平和記念館」に行ってきました。
<社会の転機は4代目?>て開いた本『歴史と人生』(半藤一利著)に、軍事や憲法9条に係る文が
<5類にランク下げ決定>3年3ヶ月、コロナ禍もいよいよインフルエンザ並みに変わることになりそう。
<郡築争議100年>田中正造研究会(熊本市)の塾生仲間の内田敬介氏の素晴らしい提言に読み入りました。
国家意識を現すユーモアとは?〜江沢民(中国・元国家主席)のハワイでのスピーチ〜
<第二次世界大戦の検証>一度は行きたかった「大刀洗平和記念館」に行ってきました。
<社会の転機は4代目?>て開いた本『歴史と人生』(半藤一利著)に、軍事や憲法9条に係る文が
<5類にランク下げ決定>3年3ヶ月、コロナ禍もいよいよインフルエンザ並みに変わることになりそう。
<郡築争議100年>田中正造研究会(熊本市)の塾生仲間の内田敬介氏の素晴らしい提言に読み入りました。
国家意識を現すユーモアとは?〜江沢民(中国・元国家主席)のハワイでのスピーチ〜
Posted by ノグチ(noguchi) at 22:41│Comments(1)
│政治問題(国)
この記事へのコメント
Posted by ノグチ
at 2008年05月02日 05:57

道路利権に群がる政治家・官僚による税金の無駄遣いを放置して、暫定税率を元に戻すと言うのは全く同意できません。
また、政府・与党があれだけ力を入れて選挙を戦った山口2区の衆議院議員補欠選挙の結果を一顧だにしないやり方や衆院再議決の連発も国民を無視していると大きな憤りを感じます。
特定の利益集団だけに思いを馳せる政治とは早く決別して、民意が反映される政治を創り出すことを熱望します。そのためには、早期の解散総選挙が不可欠であり、来るべき選挙に備えての私たち国民の学びも重要であると考えます。
知事会会長の麻生福岡県知事、それに東国原宮崎県知事のガソリン暫定税率に関する言動を見ていると、税金の無駄遣いをなくすのは夢のまた夢だと感じます。中央も地方も利権政治をなくさなければ、日本の借金と税金が増えるばかりです。
一方で、政官の税金の無駄遣いを止めれば、この日本は十分立ち直れると確信しています。今、必要とされるのは、国民がいつでも政権を交代させられるのだと言う、政治の緊張感です。