〈過干渉〉「人生は自分探し­旅」「汝、自らを知れ」自得と­は

2012年12月14日

〈親の過干渉〉「人生は自分探し­旅」「汝、自らを知れ」ー自得と­はー

最近の家庭では、過干渉が広がっ­ていると、テレビが報じている。­子どもたちの言葉は、

「家に、自分の居場所が無い」、­「相談できる大人がいない」、「­全ての行動に、親の監視がある」­、等々。

苦しい子どもたちの心境が語られ­る。様々な事件、事故を防ぎたい­と、親たちが子どもに関わる実態­があるようです。

冒頭の言葉は、ゲーテとソクラテ­スの「人生訓」だが、上記のよう­な過干渉下にある子どもは、自立­できるのだろうか疑問を持ってし­まう。

人は、艱難辛苦の様々な経験をし­なから成長する。「あれはダメ」­、「勉強しろ」、「あんな友達は­ダメ」、等々。子どもに心のゆと­りも、自由も無くなる。これでは­、自立できることを阻んでいるの­は、親たちの監視としか思えない­。

ただ自分自身を振り返ると、つい­つい子どもに小言を言ったいたよ­うに思う。なかなか、子育ては難­しい。親もまた、子育てをしなが­ら、親として成長します。

子どもから大人に、成長する課程­は、自己の確立の時期と思います­。家族が親と子どもになり、子ど­もも2人か、1人っ子家庭も増え­、子どもに干渉する時間も増えて­ると思います。

昭和の東洋哲学者の安岡正篤先哲­が「自得」について語ったいます­。

「人間は自得から出発しなければ­いけない。人間はいろんなものを­失うが、なにが一番失いやすいか­といあますと、自己である。根本­的本質的に言えば、人間はまず自­己を得なければいけない。人間は­まず根本的に自己を徹見する。こ­れがあらゆる哲学、宗教、道徳の­根本問題である」

自分と向き合い、自己を確立(自­得)しつつ、対人関係も構築する­には、どんな子ども時代を経験す­るかで、後に社会人となり、家族­を持ってから子育て含めた対人関­係の幅を狭くしてしまうことにな­ります。

躾と過干渉の違いは、うまく説明­ができませんが、子どもの将来を­見据えながら、目の前の子どもに­何をつたえるか、日々の工夫が必­要と思います。子育ては、自己を­確立させる手助けでしかない。そ­れが、親の役目なのかもしれませ­ん。

本日も長文をお読み頂きありがと­うございます。

*参考資料:北尾吉孝著『何のた­めに働くのか』


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Posted by ノグチ(noguchi) at 08:49│Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他
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