政治家は、100年先を視野に入れ、責務を実行
2012年08月17日
政治家は、民衆に翻弄されず、100年先の東アジアを視野に入れ、批判されようが責務を実行する
おはようございます。
ここ数日、東アジアの領海問題が、オリンピック後の話題になっていることがとても心配ですが、国家的リーダーの見識を見定める機会として、報道の言葉を検証しています。
そんな中、不安と混迷の時代だからこそ、安岡正篤先哲の著書、『孟子』を読みました。その本の後半に、次の一節があります。
大衆迎合の現代政治家が横行する中、1997年7月に出版されたものですが、今の時代にも教示を与える一冊と思います。
(以下、転載)
いくら民主主義だの自由主義だのと言っても、国民に任せておいたのでは何もしません。だからこそ政治家とか経営者が国民に迎合していたのでは日本は少しも進歩しやしません。やはり「猶興の士」が出てこなければ、日本はどうにもならない。
そこで、日本の国民に新しい時代を創り、新しい勃興を促す音頭取り、旗頭はいかなる人物であるか。いかなる条件を要するか、これが今後の日本の政治学、社会学の一番大事な問題になる。
今の政治家、政治評論家、ジャーナリストなどはこういう言葉にもっともっと敏感になってくれなければ困る。そしてそういう「猶興の士」を出す、あるいは出られるような雰囲気を作っていかなければならないと思うのであります。(以上、『孟子』より)
今、東アジア諸国は、領海の微妙や認識の誤差(誤認)を、社会煽動家たちに、相互の固定観念を、揺り動かされています。
私自身、固有の領土とは何処までか、考える機会になった位で、国民は日々の生活に関係ない部分は、無視(無関心)なのが現実です。
国のリーダーは、何をしなければいけないか。
国家は、一つの国だけで存在はあり得ません。様々な時代の利害で、特に小国は揺り動かされました。今は、日本の地域にある沖縄ですが、かつて平和主義の立派な琉球国でした。
江戸時代の日本の諸侯競争と薩摩の財政政権、中国との貿易、沖縄は東アジアの勢力地図の中で、揺り動かされたと思います。
アジアは大航海時代、列強の圧力に苦しみ、以後も太平洋戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争、冷戦を乗り越えて、今の東アジアの繁栄を、それぞれの国民の努力で勝ち取って来ました。
経済発展の行き着くところは有りません(欲は限りない)。日本は、ゼロ成長定常経済社会に行き着きました。韓国も成熟時期に近づきつつあります。台湾、香港も成熟社会に向かっています。
国政経営の行き詰まりが、外政に向かうのは、古の時代からも起こった民衆行動(政治運動)です。
夏目漱石は、100年前にイギリス社会システムの行き詰まりを指摘しています。韓国も、低成長社会に到達し、貧しかった以前からすれば、幸福感のある国になっています。
香港も、中国本体の経済成長で、存在感が薄れている現実があります。政治家は、民衆の誇示、顕示のエネルギーに翻弄されず、50年先、100年先の東アジアの安定(平和と経済)を視野に入れて、今しなければならないことを、何を批判されようが、地道に着実に進めることが、政治家の責務と思っています。
本日も長文を、最後までお読み頂き、感謝いたします。
おはようございます。
ここ数日、東アジアの領海問題が、オリンピック後の話題になっていることがとても心配ですが、国家的リーダーの見識を見定める機会として、報道の言葉を検証しています。
そんな中、不安と混迷の時代だからこそ、安岡正篤先哲の著書、『孟子』を読みました。その本の後半に、次の一節があります。
大衆迎合の現代政治家が横行する中、1997年7月に出版されたものですが、今の時代にも教示を与える一冊と思います。
(以下、転載)
いくら民主主義だの自由主義だのと言っても、国民に任せておいたのでは何もしません。だからこそ政治家とか経営者が国民に迎合していたのでは日本は少しも進歩しやしません。やはり「猶興の士」が出てこなければ、日本はどうにもならない。
そこで、日本の国民に新しい時代を創り、新しい勃興を促す音頭取り、旗頭はいかなる人物であるか。いかなる条件を要するか、これが今後の日本の政治学、社会学の一番大事な問題になる。
今の政治家、政治評論家、ジャーナリストなどはこういう言葉にもっともっと敏感になってくれなければ困る。そしてそういう「猶興の士」を出す、あるいは出られるような雰囲気を作っていかなければならないと思うのであります。(以上、『孟子』より)
今、東アジア諸国は、領海の微妙や認識の誤差(誤認)を、社会煽動家たちに、相互の固定観念を、揺り動かされています。
私自身、固有の領土とは何処までか、考える機会になった位で、国民は日々の生活に関係ない部分は、無視(無関心)なのが現実です。
国のリーダーは、何をしなければいけないか。
国家は、一つの国だけで存在はあり得ません。様々な時代の利害で、特に小国は揺り動かされました。今は、日本の地域にある沖縄ですが、かつて平和主義の立派な琉球国でした。
江戸時代の日本の諸侯競争と薩摩の財政政権、中国との貿易、沖縄は東アジアの勢力地図の中で、揺り動かされたと思います。
アジアは大航海時代、列強の圧力に苦しみ、以後も太平洋戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争、冷戦を乗り越えて、今の東アジアの繁栄を、それぞれの国民の努力で勝ち取って来ました。
経済発展の行き着くところは有りません(欲は限りない)。日本は、ゼロ成長定常経済社会に行き着きました。韓国も成熟時期に近づきつつあります。台湾、香港も成熟社会に向かっています。
国政経営の行き詰まりが、外政に向かうのは、古の時代からも起こった民衆行動(政治運動)です。
夏目漱石は、100年前にイギリス社会システムの行き詰まりを指摘しています。韓国も、低成長社会に到達し、貧しかった以前からすれば、幸福感のある国になっています。
香港も、中国本体の経済成長で、存在感が薄れている現実があります。政治家は、民衆の誇示、顕示のエネルギーに翻弄されず、50年先、100年先の東アジアの安定(平和と経済)を視野に入れて、今しなければならないことを、何を批判されようが、地道に着実に進めることが、政治家の責務と思っています。
本日も長文を、最後までお読み頂き、感謝いたします。
★『世界で最も貧しい大統領=ウルグアイ元大統領 ホセ・ムヒカ』の言葉
<第二次世界大戦の検証>一度は行きたかった「大刀洗平和記念館」に行ってきました。
<社会の転機は4代目?>て開いた本『歴史と人生』(半藤一利著)に、軍事や憲法9条に係る文が
<5類にランク下げ決定>3年3ヶ月、コロナ禍もいよいよインフルエンザ並みに変わることになりそう。
<郡築争議100年>田中正造研究会(熊本市)の塾生仲間の内田敬介氏の素晴らしい提言に読み入りました。
国家意識を現すユーモアとは?〜江沢民(中国・元国家主席)のハワイでのスピーチ〜
<第二次世界大戦の検証>一度は行きたかった「大刀洗平和記念館」に行ってきました。
<社会の転機は4代目?>て開いた本『歴史と人生』(半藤一利著)に、軍事や憲法9条に係る文が
<5類にランク下げ決定>3年3ヶ月、コロナ禍もいよいよインフルエンザ並みに変わることになりそう。
<郡築争議100年>田中正造研究会(熊本市)の塾生仲間の内田敬介氏の素晴らしい提言に読み入りました。
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Posted by ノグチ(noguchi) at 07:14│Comments(0)
│政治問題(国)
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