〈リーダーとは〉歴史を踏まえ、未来を自らの言葉で語る人物

2012年08月01日

〈リーダーとは〉過去の歴史を踏まえて、日本の未来を自らの言葉で語り実行する人物

おはようございます。九州の南西諸島は、台風接近で準備大変と思いますが、被害が最小限になるように対策が必要と思います。

・チェルノブイリ原発事故から26年目の現実
 昨日、反戦、反原発の市民活動を続けている先輩から、チェルノブイリ原発事故後26年目の現状報告行う案内が届いた。ウクライナ出身で、久留米大学講師の方が、福島第一原発事故も踏まえて、研究報告がある。
日時・会場は、8月2日14時から、熊本市総合保健福祉センター(ウェルパルくまもと)1階会議室。残念ながら私は、先約があり聴講てきませんが、関心のある方は、ぜひご参加ください。

今回の案内を頂いた方は、さまざまな社会問題に関心を持ち、自分の言葉で語り、自ら行動し続けておられます。色々な気づきを頂いています。

話は変わりますが、好んで語りを聞く作家の一人に、高村薫さんがいます。新聞、テレビ等のインタビュー、小論文、コラムは、欠かさず見聞きしています。

さまざまな新聞に掲載されたコラムの抜粋を集めた単行本『半眼訥訥(はんがんとつとつ)』の一節に、終戦記念日の首相挨拶を取り上げてあった。

毎年続けられる終戦記念日の行事だが、首相の棒読み状況の挨拶、首相の経験も思いも加味されていない言葉は、国民の心を揺さぶるような反響は、皆無に等しいと厳しく指摘している。

市民活動家と政治家の言葉の違いは、何処にあるのか?

高村さんは、語る意味を次のように解説している。

(以下、転載)
 怒りは怒りらしく、嘘は嘘らしく、喜びは喜びらしく聞えるのが、本来ものを語るということである。そうしてものを語るという行為は、言い換えると、自分が言葉で表現しようとする対象に向かって精一杯のもって絡みつく行為だと思う。(中略)

 日本人のすべてが共有する歴史、国の今と未来の姿、国民が負うべき義務、国としての正義や倫理などを未だ語らず、国民の多くが「今さらどうでもいい」という気分で、今年もまた夏が過ぎていく。
(以上、『半眼訥訥』より)

福島第一原発事故の真相は、未だ審査・審議中にもかかわらず、関西電力の大飯原発を稼働させた政府、安全保証の確認が出来ていない。怖いのは、他の電力会社も追随したい言葉が、聞こえてくる。

政府、東電のテレビの会見は、原稿棒読み状況では、国民の心へは響かないように思う。場当たり的な政治姿勢・政策が目立つ日本政界、未来の日本の姿を語るリーダーを望む人が増えるのも分かる気がする。

毎週金曜日の原発反対パレード、新しいソーシャルメディアから、連携が広がっている。政府も東電幹部も、原稿棒読みだけの反省態度、事故後の対策説明では、福島県民はもちろんだが、国民も納得せず、金曜日集会は全国に広がって行くと思う。

過去の歴史を踏まえて、日本の未来を自らの言葉で語るリーダーが、必要と思うこのごろです。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 09:31│Comments(0)政治問題(国)
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