先入観を持っていると新しい考えはでない

2008年01月30日

先入観を持っていると新しい考えはでない

 日本の技術開発は、ノーベル賞クラスが少ないとよく聞きます。果たしてそうでしょうか、年末に書いたビル・ゲイツ氏の言葉ではないですが「一度は笑われるくらいの発想」でないと独創的とは言えないとありました。
 そんな認識の中で、「万能細胞」の研究は、世界に衝撃を与えました。夢の医療が始まったと思います。

 先週から読み始めた最年少で七冠を達成した将棋界のリーダー・羽生善治氏の著書「決断力」を、時間を見つけて読んでいる。その一節に、次の言葉がありました。

(本文より)
「今の将棋は、当たり前とされていたことが、どんどん変っている。十年前、二十年前に当たり前であったものが、今は通用しない。」

「将棋には無限に近い可能性がある。・・(中略)
そういう漠然とした広い世界に、情報化時代の波が入って来た。パソコンが導入されて、過去の棋譜を簡単に検索できるようになり、純粋に将棋の技術だけ学べるようになったのだ。・・(中略)」

 本を読み進むと、情報化社会の進展で、先達の戦法を収集、記憶し、パターンを覚えることで情報の豊富さで勝ち進むことが出来るようになったとありました。ただ、全ての情報が公開されているので、みんな同じ情報を共有しているので、戦法は2度くらいは通用しても、3度、4度とは使えないのが現実だそうです。

 そこで必要なのが、独創性です。新しい手「新手」の工夫が大事になると羽生氏くらいなっても、苦悩しながら勝負に挑んでいることを知りました。

>当たり前とされていたことが、どんどん変っている。

「先入観を持っていると新しい考えはでない」の言葉ではないですが、社会は゛変化そのものである゛の先人の言葉を思い出します。師の一人が、「日々工夫」と様々な出来事をテーマに、教示します。これから日々の仕事、ネットワーク作りでも「工夫」をしながら取り組んで行きたいと思います。
 
*参考資料:羽生善治著、「決断力」より


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Posted by ノグチ(noguchi) at 23:25│Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他
 
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