リーダーシップは、本から学ぶことができない

2008年01月12日

リーダーシップは、本から学ぶことができない
~リーダーシップの資質は、「直感、分析、経験」~

 正月、娘の居る宮崎に行った折に、妻と娘のショッピングの間、本屋にいて手にした文庫本の末尾に次の言葉がありました。

「リーダーシップは水泳に似ている。本から学ぶことができないのだ」
        ヘンリー・ミンツバーグ(カナダ・マギル大教授)

(以下、本文転載)
 ミンツバーグ氏は、マサチューセッツ工科大でMBA(経営博士)を取得したが、机上の空論を語る学者を批判し、自ら実践的な経営理論を展開する。彼が最も得意としているのはマネージャーの育成に関するものだ。今までのように教室内で行う教育では優れたマネージャーは育たないとして、独自の実践的教育方法を考案している。

 ミンツバーグ氏のマネージャーやリーダーが組織を成功に導く為の資質(素養)を3つ上げています。

 一つ目、アート(直感)
 二つ目、サイエンス(分析)
 三つ目、クラフト(経験)


と説いています。
また、日本の経営姿勢に対して、厳しい指摘がページ末尾にありました。

「成果主義というアメリカ型経営をさかんに見習おうとしている日本企業にたいしても警鐘を鳴らしている」

ミンツバーグ氏は、カナダ政府の政策にも関わり、その功績からも影響力は多大なものがあると言われています。

最近日本でも、「実学」と言う言葉を聞くようになりましたが、カナダの実学の先導者の言葉には、大きなヒントになりました。

*参考資料:金森誠也監修「世界の名言100選」より


同じカテゴリー(名言・スピーチ・訓示・他)の記事画像
★『世界で最も貧しい大統領=ウルグアイ元大統領 ホセ・ムヒカ』の言葉
<遊び上手>飽かないから遊びなのであって、飽くのは単なるヒマ(暇)つぶしである。〜田辺聖子著『ダンスと空想』〜
老いを楽しむ3人の女性と評論家・樋口恵子さんの「7つのご機嫌のヒント」
豊かさとは何かを、自分も地域も社会も含めて、考える一年になる気がする。〜令和6年、龍の年〜
<対立から和解へ>ニ気感応してもって相与(あいくみ)するなり。〜沢山咸『易経』〜
<オミクロン株、ピークは早い?>自分の思い通りにならない時でも、投げ出してはいけない。(菜根譚)
同じカテゴリー(名言・スピーチ・訓示・他)の記事
 ★『世界で最も貧しい大統領=ウルグアイ元大統領 ホセ・ムヒカ』の言葉 (2025-05-16 20:00)
 人と付き合うとは、違いを許容することから始まる。〜曽野綾子著『人びとの中の私』〜 (2025-05-15 22:54)
 <遊び上手>飽かないから遊びなのであって、飽くのは単なるヒマ(暇)つぶしである。〜田辺聖子著『ダンスと空想』〜 (2025-03-23 06:53)
 文明社会には、青年には青年の、老人には老人の、貢献するべき余地がある。〜渋澤栄一〜 (2025-03-07 06:03)
 <消費税3%→5%直前の激務>乗り越えれない試練を天は与えない。 (2025-01-27 06:20)
 <前途多難、日々新たに>算数(計算)通りにならない人生。〜曽野綾子著『中年以後』〜 (2025-01-03 21:03)

Posted by ノグチ(noguchi) at 00:41│Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。