〈日々の実践〉世間とは神のごときもの(松下幸之助)

2012年03月30日

世間とは神のごときもの(松下幸之助)

 おはようございます。最近、地域を回る機会が増えているのですが、地域の方と語る中で、私がこれまで続けたことを意外と知っているなと感じます。

 故松下幸之助氏の教示を集めた矢沢永一著書『松下幸之助の知恵』に、冒頭の言葉があった。

(以下、転載)
……、世の中というものはごまかしが全然きかない。世間は神の如きものだと私は思っています。神の如きものとはどういうこというと、その判定、評定は、会社に対しても個人に対しても、神の如き判定を与えるものだということです。(略)
 いくらお互い望んでも、総合して生まれる実力が貧弱なものならば、社会はこれにBとかC、Dとかいう低い評定を下すでしょう。しかし実力がぐんぐん伸びていったならば、社会はこれに対してBからAになり、あるいはAの上という評定をしてくれるでしょう。それが総合力のあらわれだと思うのです。私は、それほどごまかしのきかないものだと考えて、社会をみているのです。(以下、昭和50年『道は無限にある』から)
 
 矢沢永一氏は、本書の中で、次のように書いています。
(抜粋)
 ごまかし派は社会を嘗めてかかる。しかし松下幸之助は社会を畏れてかかる。社会ほど怖いものはない、その怖い社会に認められるにはどうしたらいいかという考え方だから、社会に対する目線が上に向いている。
 この社会というものに対して目線が上向きであるか、下向きであるか、そこが人間の生き方の大きな分かれ目であると思う。(略)


 松下幸之助氏の世間に対する考え方は有名ですが、 私自身、地域の批評を大きく受ける立場になり、日々の言動が大事だし、有言実行が必要と思っています。
 「世間とは神のごときもの」 の教示は、現代にも充分に通じる教えであり、人間の実社会の中で、常に心に留めて置く言葉と思います。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 09:04│Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他
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