『菜根譚』、「耐える」こと、功績や学問はなくとも

2011年08月13日

『菜根譚』、「耐える」こと、功績や学問はなくとも

 おはようございます。夏休みは、いかがでしょうか。今朝は、爽やかな空気で目が覚めました。ベッドサイドの本から、朝の読書で『菜根譚』に次の一節が目に留まった。

・「耐える」こと 
(現代語訳)「山登りは険しい道に耐え、雪道は危い橋に耐えて進む」という言葉があるが、この「耐える」ということに深い意味が含まれている。人情は険しく、人生の道は厳しい。「耐える」ことを支えとして生きていかなければ、たちまち籔にふみ迷い穴に落ちこんでしまうだろう。(略)

・功績や学問はなくとも 
(現代語訳)功績を誇り学問をひけらかす人々は、人間としての価値を外面にだけ求めている。本来備わっている誠の心さえ失わなければ、たとい功績や学問がなくても、それだけで立派な人生が送れることを理解していない。(略)

 二つの訓示は、先人の残した人生の生き方と思うが、50代になり少しは意味を理解できる経験もし来た。中国古典『中庸』にも、才能は「絹衣の上に、麻衣を羽織り、時々ほのかに輝きを見せる」とあった。才能の顕示は必要だが、やりすぎは返って逆効果を生む、生き方とは難しいものです。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 06:58│Comments(0)名言・スピーチ・訓示・他
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