【放射能漏れ】地元・福島の町長「原発の安全神話を過信した」

2011年06月29日

【放射能漏れ】地元・福島の町長「原発の安全神話を過信した」

時々、産経新聞webで、【正論】を読んでいるのだが、今日はトップページの表題に目が停まった。現場の声は、重く心に響く。全文を掲載します。

<以下、転載>

【放射能漏れ】地元・福島の町長「原発の安全神話を過信した」2011.6.29 08:54
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110629/lcl11062908550000-n1.htm

 東京電力福島第1原子力発電所の1~4号機が立地している福島県大熊(おおくま)町の渡辺利綱町長(63)が、町ごと避難している同県会津若松市で産経新聞の取材に応じた。渡辺町長は事故後、後手後手になった国の対応を批判する一方、全国的に脱原発の風潮が広がっていることについて、「リスクの大きいものから脱却せざるをえないが、ここ何年かで代替できるものはない。国は冷静に将来のエネルギービジョンを立てるべきだ」との見方を示した。

 同町は、全域が立ち入り制限される警戒区域に指定され、約100キロ離れた会津若松市に町役場出張所を開設。約1万1500人の住民が全国で避難生活を送っており、故郷に戻れるめどは立たない。

 渡辺町長は「原発の安全神話を過信してしまった」としたうえで、「原子力が未来永劫(えいごう)続くとは思っていないが、日本のような資源のない国では過渡期のエネルギーとしては大切だと考えてこれまで協力してきた」と説明。「(事故は)許されることではないが、もっと冷静に考えて将来のエネルギービジョンをきちんと立てる必要がある。原発事故があったからすぐ方向転換しますよというのは国としてどうかと思う」と述べた。

 一方、1~4号機は廃炉とされる方針で、財政や雇用面で原発に依存してきた町政は転換を余儀なくされるが、「新エネルギーの特区など国策として雇用の場を創出してほしい。また、放射線医療など、先端技術の拠点として町の再建に努力したい」と話した。
 (以上、産経新聞webより)


 管首相は、再生エネルギー法を成立させた後、何を考えているかさだかではないですが・・・・

>もっと冷静に考えて将来のエネルギービジョンをきちんと立てる必要がある。

 多分、避難勧告区域のみなさんは、何十年か自分のふるさとへ帰ることができないと思われる。首相は、住民の声をしっかり受けとめて、今後の復興計画を進めて欲しいと思う。

*転載資料:6月29日産経webニュースより


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Posted by ノグチ(noguchi) at 09:59│Comments(0)東日本大震災
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